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作詞置き場

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1115

1115

今 ぎゅっと 強く 固く
瞼を閉じたまま

無作為に 放物線を描けたとしても

きっと わたしはあなたとの記憶を
手繰り寄せに戻るのでしょう

誰よりも愛し
丁寧に抱き
頑なに秘め続け
この身体を捧げてまで
全身全霊で
あなたと堕ちていった
あの黒々とした日々

何よりも消したいのに
何よりも愛おしい
そんな矛盾だらけで
不条理な深黒の世界
わたしが生きた証そのもの

どうせ 消せやしない
消し

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卑怯

卑怯

ずっと 堪えてた
本当は おかしくなって
壊れてしまいそうなのに
大丈夫って自分に言い聞かせ
気丈に振る舞って

あの日
知らない11桁の数字

『間違えた』

それが あなたの最後の声
間違えるはずなんてないのに
番号なんて 知らずに済んだのに
また 床に伏せて
少しの間 動けなかった

でも
何故か 少しだけ期待してる
私がいた
それも事実

こんにちは。

実話で

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赤い花

赤い花

背中を押す
もう一人の私が
赤い花束と
目的地の書いてない地図を
ひとつくれました

「泣いてばかりじゃ駄目よ 救いようもなくなるわ」

行き場所を探して
宛もなく迷い込んだ街

捨て猫になんて
ならない様に

赤い花抱いてた

わたしはここにいるよ

一人きりじゃ凍えそうよ
誰か温めて

凍り付く前に早く

人を信じ何度も裏切られ
信じる事辞めちゃえば
楽かもと

一人歩き出した
知らない街に

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