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USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?③
"戦略が全てじゃない"
前回の投稿では、2011年に開業10周年記念を迎えるUSJが、震災などによって苦境に陥ってしまった際の大逆転エピソードを紹介しました。
当時のマーケティング担当であった盛岡毅さんによる著書『USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?』 (2014)を参考に、今回の投稿では物事を考える上で戦略が全てではないということをエピソードと共に紹介したいと思います。
USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?②
USJについてみなさんはどういったイメージをもっていますか?今では数えきれない程のキャラクターやストーリーを持ったテーマパークですが、元々は「ハリウッド映画」をコンセプトとして開業していたのです。それなのにもかかわらず「ハローキティ」や「スヌーピー」といったキャラクターも導入されていったため、「ハリウッド映画」におけるコアなファン達から冷めた目で見られ、実際に離れていってしまったゲストも少なくなか
もっとみるUSJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?①
2001年に「ハリウッド映画のテーマパーク」としてスタートしたUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)。開業当初は年間1000万人を超えるゲスト数でしたが、その後は800万人、700万人と落ち込んでいき一度経営危機にまで陥ってしまいます。今回からはそんなUSJを舞台に、当時のマーケティング担当であった筆者が体験したエピソードを紹介していこうと思います。
( 森岡 毅(2014)『USJのジェット
これからの「正義」の話をしよう④
「浮気は許せないor許せる」の問いで思いのほか意見が分かれるこの議論ですが、本書 マイケル・サンデル(2010)『これからの「正義」の話をしよう ーいまを生き延びるための哲学』 では違った視点でこの問いに対するアプローチがされています。
それは夫婦間以外で行われる性行為は、相手を物扱いしていること同然だという見方です。
別に全く愛情を抱いていないとは限らないという意見もあると思います。彼氏or
これからの「正義」の話をしよう③
奴隷制度があった時代について皆さんはどういったことを想像しますか?そういった時代に自分が生まれなくてよかったと思いますか?
これを読んでいる皆さん全員、自分の命や時間、お金をどのように使うかを自由に決めることができますよね。欲しい物を欲しい時に買えて、お腹が空いた時は食べたい物を買えます。これは奴隷とは真逆の人生だと思うでしょうが、案外そうとも言い切れないことがこの記事を読んでいく上でわかってき
これからの「正義」の話をしよう②
みなさんはこれからする提案について、いくらもらえたらOKできますか?
1. 前歯1本を抜く
2. 片足の小指を切断する
3. 15センチのミミズを食べる
4. 野良ネコを素手で絞め殺す
5. 都会とはかけ離れた農村で一生暮らす
どれくらいもらえるならできると考えましたか?これは実際にとある社会心理学者によって行われた実験でしたが、対象者の回答結果はこうです。
1. 前歯一本
これからの「正義」の話をしよう①
お久しぶりです。もうすぐクリスマスですね。みなさんはどのように過ごすかもうお決まりですか?私はこの投稿をし続けるために読書に没頭するクリスマスシーズンになりそうです。(笑)
さて、前回までの投稿では ロバート・B・チャルディー二(1991)『影響力の武器―なぜ、人は動かされるのか』 の本について紹介してきました。今回からまた新しい本に入っていきます。
皆さんは マイケル・サンデル(2010)『