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アポロの俳句帳

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有季定形俳句を馬酔木系講師より学ぶ。のち独学。 初級者に対して、楽しくやさしい俳句入口案内人たりたい。 過去にnote内外で発表した作品をここに置く。 ★どちら様もお気軽にお越… もっと読む
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★アポロ夏のコメント俳句一覧【編集協力・弘生    絵描き氏】

★アポロ夏のコメント俳句一覧【編集協力・弘生 絵描き氏】

ヘッダーのイラストは、交通事故で入院中のアポロのために弘生姉さんが描いてくれました。休載中小説の主人公・たぬきちくんです。
送られた時はガチで泣きました。

コメント俳句は書き捨てのつもりでしたが。
執念でかき集めてくれた弘生姉さんに感謝して、ここに公開させて頂きます。

いつもまじでありがとう!ヽ(;▽;)ノ中にはふざけた俳句もどきの575(笑)
でも自分なりに「おお!」と思う即興の作品が、けっ

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日曜日の小雨に

日曜日の小雨に

しゃるうぃーしゃるうぃー
焼豚麺

冗談みたいな傷跡
楽に取り出せないボルト

気前よくなし崩されて
一体ここからどうする

ずっと眠っていたいかい
御伽噺になるのかい

飛びはねそうな天衣無縫
ぐっとおさえつけてくる思潮

つれないままでも溶け合おう
あいらしく悶えさせておくれ

しゃるうぃーしゃるうぃー
トランスペアレントレッドオキサイド

しゃるうぃーしゃるうぃー
ぷーしゅーしゅー

じっく

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俳句❄️冬の「かきくけこ」に「さしすせそ」を忍ばせて五句徒然

俳句❄️冬の「かきくけこ」に「さしすせそ」を忍ばせて五句徒然


カサンドラこの初霜を見てたもれ

来し方の玄武の如き長外套

薬出す幼なじみの息白し

気仙沼より実の届く十日夜

子育ても知らぬ我が褒む雪だるま

(カサンドラこのはつしもをみてたもれ)
季語¦初霜
メモ¦カサンドラ(神話ではアポロを拒絶したトロイの王女とされる)👱🏻‍♀️

(きしかたのげんぶのごときなががいとう)
季語¦外套
メモ¦来し方(過ぎ去ったこと、過去)
メモ¦玄武(北を守護す

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俳句❄初冬五句

俳句❄初冬五句

Androidに歌を吹き込む初冬かな

一日を締め括るごと大根干す

うち果たすものなき天へ鷹よ飛べ

絵心も詩心も研ぐ冬の星

おしなべる言の葉の縁に冬薔薇

🐾

ふらりとやって来ては何かを残して
スナフキンに憧れちゃうアポロです(-⊡ω⊡)ゞ

俳句を詠むと、心が和みますなっ✨
ああ〜もう冬なんだな〜。と、しみじみ🍵

あいうえお、から言葉を探して詠む。
面白いし、良いトレーニングになり

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俳句🍁秋の五句【俳句幼稚園】

俳句🍁秋の五句【俳句幼稚園】

手放した娘のブログ女郎花

猫カフェの鈴なる出口鰯雲

木守柿あすは傷つくだらうけど

芭蕉忌の水瓶を越ゆ赤とんぼ

六畳にチルの満ちたり秋灯

(てばなしたむすめのブログじょろうばな)
季語¦女郎花

(ねこカフェのすずなるでぐちいわしぐも)
季語¦鰯雲

(きもりがきあすはきずつくだろうけど)
季語¦木守柿

(ばしょうきのみずかめをこゆあかとんぼ)
季語¦赤蜻蛉

(ろくじょうにチルのみち

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俳句🍀星月夜一句【俳句幼稚園】

俳句🍀星月夜一句【俳句幼稚園】

歌ひつつ漂流したり星月夜

(うたいつつひょうりゅうしたりほしづきよ)
季語¦星月夜

言葉の海をさまよっていると、夢の中へ紛れ込んだような既視感に襲われることがある。
個人的な感覚のようだけど、実は似たような人もいるのだな。
と、noteを漂流していると気付かされる。

人間とはつくづく孤独な生き物だね。
でも、同じような痛みを知ってる人が世の中にはたくさんたくさんいるのだ。
創作、俳句がその小

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俳句│平和祈念・終戦日三句

俳句│平和祈念・終戦日三句

ジョナサンの椅子柔らかな終戦日

レジ待ちの指紋認証終戦日

来てくれた土鳩に詫びた終戦日

(ジョナサンのいすやわらかなしゅうせんび)

(レジまちのしもんにんしょうしゅうせんび)

(きてくれたどばとにわびたしゅうせんび)

季語│終戦日

犠牲者の御魂がやすらかに眠れますように。

全ての人に平和な国が与えられますように。

臆病者と言われてもこの手に武器は持たず。

健やかに生かしてくれる

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俳句│夏の六句

俳句│夏の六句

リアルでがんばり屋、ネットでのんびり屋、相変わらずのアポロです。
俳句幼稚園に自由課題で六句投稿します🙌

東京のさらに東に雹の町

君らしく泣けよハンカチ貸してやる

ネカフェ発つ素面のをんな不如帰

青田道プレイリストに「花は咲く」

片恋の忌なり首掛け扇風機

晩夏光画狂老人卍ノ目

(とうきょうのさらにひがしにひょうのまち)
季語│雹

(きみらしくなけよハンカチかしてやる)
季語│ハン

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俳句│初夏十句(俳句幼稚園)

俳句│初夏十句(俳句幼稚園)

青白き男子のあばら夏来る

抜けさうな最後の乳歯若楓

道のべの石あるところ麦嵐

晴れたなと言へば飛び散る目白かな

生きて千歩こつこつありく卯波月

カラーより強くなりたひ日もあるよ

燕の子鳴く母ゐてもゐなくても

足の爪切つて愛鳥週間へ

少女めく南風の形の海辺かな

やるせなく立夏のカフェへ寄つてみる

・・・

おひさしぶり登園です。よろしくどうぞ。
今月前半の紫乃さんが詠んだ季語と場

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俳句と雑記│四月の信仰一句

俳句と雑記│四月の信仰一句


ロザリオも数珠も道連れ四月かな
(ロザリオもじゅずもみちづれしがつかな)
季語│四月

もうすぐ五月。四月を惜しみつつ、大きく詠みたいと思いました。
(陰暦は気にしないで良いんじゃないかなっ)

参道をゆく友人の写真から、祈りの一句。

ここでちょっと宗教について書いてみるよ。

以前、幼稚園の紫乃さんに少し語ったことがあるんだけれど。

アポロはいちおう、キリスト教徒です。
どん底の時に聖書を

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白き汝のデニムの破れ花菜風

(しろきなのデニムのやぶれはななかぜ)

今日の自分テーマは徹底的な描写

白い肌の君

汝の白き、とすればホワイトジーンズになるなー😁

今月多忙につきコメント交流停滞、ごめんちゃい🍀
みんなの記事読む時間優先するね〜☆
#俳句 #俳句幼稚園

俳句│春の六句、詠んでみたよ🍀俳句幼稚園

俳句│春の六句、詠んでみたよ🍀俳句幼稚園

葦牙や手紙を捨ててほしくなる

神木の傷ひとつ癒ゆ落し角

創作の友のつぶやき風光る

蜃気楼心療内科予約済

病む母を車に乗せる穀雨かな

レガッタが突っ切る河川その架橋

(あしかびやてがみをすててほしくなる)
季語│葦牙

(しんぼくのきずひとついゆおとしづの)
季語│落し角

(そうさくのとものつぶやきかぜひかる)
季語│風光る

(しんきろうしんりょうないかよやくずみ)
季語│蜃気楼

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俳句│おたまじゃくし一句(おまけつき)

俳句│おたまじゃくし一句(おまけつき)

我はA汝はZ蝌蚪はQ
(われはえーなんじはぜっとかとはきゅー)

季語│蝌蚪(かと・おたまじゃくしのこと)

🍀俳句の発想(おまけその1)

発想。これを程よく飛ばすべき場合と、思い切りぶっ飛ばすべき場合と、飛ばさずに淡々と詠むべき場合があるあるある。
お友だちのきょんしゃんの俳句幼稚園記事から「蝌蚪=Q」のお題を頂戴して詠んでみた。
「蝌蚪=Q」は類想にちがいない。この類想感を打ち消すには、別

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