西 佐杜理
生まれつき両目の眼球がなく盲目だった黒猫ルナ。気管支拡張症という病に苦しみながらも、いつも明るく喜びを与え続けてくれた。 保護猫施設から我が家に来て2年1カ月。これはその生きた記録です。
言葉には力がある。生きていく力を与えてくれる。今までの人生で心を揺さぶられた言葉の数々を記しておきたい。
👆こちらから続く。 気になっていった2頭の子猫のうち、下半身麻痺の子が無事もらわれて行き、安心して全盲の子を我が家に迎えることができるようになった。しかし、その…
👆こちらから続く。 『三重苦の猫のことを、ヘレンケラー猫と呼ぶらしいよ。』ある日、弟がそう教えてくれた。 その頃私は、全盲の子猫が、耳が聞こえないせいで鳴くこと…
LINEメッセージ 「なんか、両目の無い子がきたんですけど。」 LINEにそんなメッセージが入ったのは、2021年7月18日のことだった。私がボランティアをしている保護猫施設…
一説によると、人間は色々なことを忘れたと思っているが、実は生まれてから今日までに見聞きしたすべての出来事を記憶しており、何かきっかけがあればそれを思い出すことが…
高校生の頃、落合恵子がパーソナリティをつとめる「セイ!ヤング」というラジオの深夜番組を聴いていた。穏やかながら、凛として正論を述べる彼女が好きだった。落合恵子は…
2023年11月16日 17:53
👆こちらから続く。気になっていった2頭の子猫のうち、下半身麻痺の子が無事もらわれて行き、安心して全盲の子を我が家に迎えることができるようになった。しかし、そのためには一つ、解決しなければならない大きな問題があった。実は私は一人暮らしではない。うちにはもう一人、同居人がいる。そして、同居人は大の「動物嫌い」だ。子供のころ、親戚が犬に噛まれるのを見て(同居人自身が噛まれたわけではない)、犬に
2023年11月16日 17:48
👆こちらから続く。『三重苦の猫のことを、ヘレンケラー猫と呼ぶらしいよ。』ある日、弟がそう教えてくれた。その頃私は、全盲の子猫が、耳が聞こえないせいで鳴くこともできないのではないかと疑っていた。「ぎゃ~」とか「ふにゃ」とか声は出すのだが、この月齢(生後3カ月程度)のほかの子猫が「ニャ~」「みゃ~」とうるさいほど鳴くのと対照的に、人間にアピールするための鳴き声をほとんど立てなかったからだ。
2023年11月16日 17:46
LINEメッセージ「なんか、両目の無い子がきたんですけど。」LINEにそんなメッセージが入ったのは、2021年7月18日のことだった。私がボランティアをしている保護猫施設が、盲目の子猫を引き取ったという知らせだった。のちに我が家の愛猫となる「ルナ」との最初の接点となったメッセージ。それを見た時、正直私は「え~、そんな子が…。」と少し暗い気持ちになった。その施設では、常時200頭前後
2022年7月9日 10:37
『未来を予測する最良の方法は、未来をつくることだ。』エイブラハム・リンカーン第16代アメリカ合衆国大統領
2019年3月31日 23:20
一説によると、人間は色々なことを忘れたと思っているが、実は生まれてから今日までに見聞きしたすべての出来事を記憶しており、何かきっかけがあればそれを思い出すことができるそうだ。昨日、それを実感する出来事があった。3月30日の日経新聞「半歩遅れの読書術」という小欄に、『ユダの裏切りは、ブッダにそむいたダイバダッタの翻案かもしれない。』という一説を見つけた時のこと。「ダイバダッタ、え?」全く知らない
2018年10月15日 18:41
高校生の頃、落合恵子がパーソナリティをつとめる「セイ!ヤング」というラジオの深夜番組を聴いていた。穏やかながら、凛として正論を述べる彼女が好きだった。落合恵子は後に小説家となり、婚外子という自身の生い立ちを公表して、「非嫡出子(=婚外子)の遺産相続分は嫡出子の半分」(民法900条)とする規定の撤廃に尽力した。私も、長い間この規定は法の下の平等に反すると信じていた。当然であろう。子供は親を選んで