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ソーシャルビジネスのあれこれ|ビジネスを通じて社会課題を解決

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ビジネスを通じて社会課題を解決する「ソーシャルビジネス」「ソーシャルグッド」な記事に関してまとめたマガジンです。国内外で実際に事業として行い結果の出ていることにフォーカスしていき…
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記事一覧

PFSとSIB〜行政と民間のwin-winなソーシャルビジネス〜

PFSとSIB〜行政と民間のwin-winなソーシャルビジネス〜

こんにちは、180°(ワンエイティー)の上仲です。

今回は行政と民間のwin-winなソーシャルビジネスについて取り上げていきます。なお他文献を参考にすると話しがやや小難しい内容になってしまいがちのため、初見者でも理解できる表現を意識した内容で説明していきたいと思います。

私たちが作り出した社会システムはどうしても100%カバーできないことがあり、どこか歪みが生じてしまうことで様々な課題が顕在

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資本主義を再構築する -Patagonia is going purpose-

資本主義を再構築する -Patagonia is going purpose-

180°(ワンエイティー)の上仲です。

アメリカのアウトドアギア・アパレル企業のpatagonia(パタゴニア)が新しい資本主義経済の方向を導く決断と対応をしたことが、今大きな話題を呼んでいます。

patagoniaはオーナーであるYvon Choinard(イヴォン・シュイナード)が約50年前に創業した企業であり、経営権(株式)はオーナーであるYvon自身とその家族が保有していました。しかし

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デイゴの花のように根の力が強く沖縄で続く助け合いコミュニティ文化

デイゴの花のように根の力が強く沖縄で続く助け合いコミュニティ文化

こんにちは、180°(ワンエイティー)の上仲です。

沖縄というと青い海、温暖な気候、豊かな食材、世界一の長寿国、フレンドリーな人々など連想することかと思います。最近ではテレワークの時代が後押ししてか、場所を問わずして働ける人は癒しを求め沖縄県へ長期滞在(ワーケーション)したり、移住する人々も増えてきました。

そんな沖縄県には琉球時代から古く根付く相互扶助の文化があります。これは模合(もあい)と

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なぜ、いま、ZEBRA(ゼブラ)企業なのか

なぜ、いま、ZEBRA(ゼブラ)企業なのか

こんにちは、180°(ワンエイティー)の上仲です。

資金調達実施、シリーズ〇〇、時価総額〇〇円突破。米国シリコンバレーを情報の震源地に、これらワードはスタートアップ界隈ではよく耳にする言葉かと思います。創業から10年以内、未上場、時価評価額が10億ドル(日本円で約1,000億円〜)を超える企業はユニコーン企業と呼ばれ、既存市場をディスラプトする役割として、国を上げた支援も広く浸透して非常に注目を

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見えない価値を可視化する気持ちのお金『理想通貨』とは?

見えない価値を可視化する気持ちのお金『理想通貨』とは?

こんにちは、180°(ワンエイティー)の上仲です。

当たり前のことではありますが、何かサービスを受ける際やモノを購入する際には必ず価値を交換し合ってやりとりが成立します。資本主義の今日ではそれを「貨幣・通貨」といった”お金”を用いて行う商習慣は誰もが知ることです。お金が沢山あればそれだけ受けれるサービスも増えるし、購入できるモノも必然的に増えます。

ただ、18世紀後半にイギリスで起きた産業革命

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【CSV】ソーシャルビジネスで会社は成長する

【CSV】ソーシャルビジネスで会社は成長する

こんにちは、180°(ワンエイティー)の上仲です。

2013年、ハーバード大学ビジネススクールの教授Michael Porter(マイケル・ポーター)氏によりCSV経営が提唱され、ようやく日本でも認知が進んできました。ここで言う”CSV”とはパソコンのファイル形式ではなく、Creating Shared Value の略語で、日本語では「共通価値の創造」と呼ばれます。

CSVとは?
企業が社会

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180°逆の発想で社会が良くなったポジティブ・チケット

180°逆の発想で社会が良くなったポジティブ・チケット

こんにちは。
180°(ワンエイティー)の上仲です。

社会やコミュニティを形成する上で欠かせないのが、ある一定の基準に沿ったルール作りです。大きな社会で捉えると行政、司法、立法、小さな社会で考えると各地域、自治体におけるコミュニティルール、規制などです。

『規制』と言われるとなんだか自由を奪われているように感じ、人によってはマイナスイメージ、窮屈に捉える方もおられるかもしれません。実は自分もそ

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関西人はなぜ笑う?

関西人はなぜ笑う?

こんにちは、@ShogoUenakaです。

とある研究によると、子どもは1日に平均400回笑っているのに対して、20~30歳の大人は平均15回、70歳を超える高齢者は平均して2回ほどしか笑わないという報告が出ています。

また、”笑い”について面白いデータもあります。「経済的豊かさが笑いに直結する」事実です。単刀直入に言うと、年収が高い人ほど心に余裕があり、笑う人が多い。

次に面白いのが、お笑

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モノが溢れる現代だからこそ、ソーシャルプロダクツが価値を産む

モノが溢れる現代だからこそ、ソーシャルプロダクツが価値を産む

こんにちは、@ShogoUenakaです。

はじめに、2021年明けまして誠におめでとうございます!

旧年は未曾有な年となり、多くのパラダイムシフトが起こりました。今まで常識とされていた価値観がコロッと覆ったり、デジタル推薦でニューノーマルなテレワークスタイルが国家を上げて始まったり、海外へ出れないことがきっかけで、地域や地方都市へのローカルファーストへの声が高まった年でした。

さて今回発信

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あなたの銀行は大丈夫?ダイベストメントで実践できるソーシャルグッド

あなたの銀行は大丈夫?ダイベストメントで実践できるソーシャルグッド

ほとんどの人が開設している銀行口座。ただ、何となくお金を預けている、管理しているだけのように感じますが、実質的には『金融機関へお金を貸し出す=金利(利息)がもらえる』と、理解するのが正しいです。

現在はマイナス金利とあり、定期預金に預けたとしても利息は「0.002%」ほど。利息が良いとされるインターネット銀行でも「0.15%」ほどに止まります。仮に大手メガバンクへ1年間にわたり100万円を預金(

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【ソーシャルビジネス】NYCの貧困解消プログラミングスクール『Pursuit』

【ソーシャルビジネス】NYCの貧困解消プログラミングスクール『Pursuit』

菅政府に移行後『デジダル庁』を新設や、働き方改革でDX(デジタルトランスフォーメーション)を加速させようと、国を上げてのIT推進が益々活発になってきました。また、内閣府は人類社会発展の歴史における5番目の新しい社会「Society5.0」を目指すことも発表しました。「超スマート社会」と呼ばれる側面もあり、今ある技術革新をより一層社会へ浸透させ、AIなどに支配されることない人間中心の新しい未来を創っ

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【衣類・日用品編】知ると納得するエシカルな認証マーク_国内版

【衣類・日用品編】知ると納得するエシカルな認証マーク_国内版

前回のnote記事では「食」にフォーカスしたエシカル認証マークを紹介しました。お陰様で多くの方からご好評いただき、1週間でPV5,000超、Twitter等でもシェアしていただけました。引き続き「へぇ〜、そうなんだ」と、納得いただける有益な情報発信に努めていきます。

今回はカテゴリーを変えて「衣類・日用品」に使用されている認証マークで、特にあまり知られていないだろうと思われるエシカル認証マークに

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【食べ物編】知ると納得するエシカルな認証マーク_国内版

【食べ物編】知ると納得するエシカルな認証マーク_国内版

食材のパッケージや衣類のタグに記載されている「認証マーク」をご覧になられた方は多いことかと思います。見れば「あぁ〜、あれね」と、見覚えのあるマークですが、ただ、それが一体何を意味しているのか、恐らく知らない方も多いのではないでしょうか?

今回のnoteでは、日本国内で認証された商品に記載される認証マークをピックアップし、箇条書きでわかりやすく説明しています。知っている人、また全く存在を知らなかっ

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電気は自分の意思で選ぶ時代へ_電気料金の1%が社会課題解決に繋がるハチドリ電力

電気は自分の意思で選ぶ時代へ_電気料金の1%が社会課題解決に繋がるハチドリ電力

『電気』って当たり前の存在過ぎて、あまり気にすることはないことかと思います。テレビ、冷蔵庫、部屋の電気、エアコン、スマホの充電などなど。

2016年4月1日から電力の小売自由化が始まったことで、『電力は選ぶ時代』となり、電力供給だけを行う電力会社のみでなく、様々な付帯サービスを提供する新電力会社が続々と誕生しました。

ソーシャルビジネスを通して社会を変える、ボーダレス・ジャパンさんが取り組む新

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