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青年海外協力隊🌍

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2019.1~2021.1 ザンビアで暮らす2年間の記録
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#私の仕事

折り返し地点を迎えて思うこと

折り返し地点を迎えて思うこと

私は2019年の1月末に着任して、3月はじめに任地に本赴任した。

任期は着任した日から2年間。
本赴任からカウントすると任地で活動する期間は23か月弱になる。その間、分科会や総会、隊員の任地訪問、その他団体の活動先訪問、国内旅行に任国外旅行など任地を離れる機会も多い。

1年目はうまくいかないことばかりで、自分がここにいる意義を見失って、日本への未練にまみれていて、早く帰りたい、そんなことばかり

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これからのこと

これからのこと

国際協力を仕事にしたい、そう思ったのは中学3年生のときだった。
それからずっと進む先にあったものは国際協力だった。

看護師になることを決めて、大学に入って、国家資格を取って、看護師になって、アフリカに来た。10年かけてここまで来た。でもこの2年が終わったら、国際協力からはいったん離れようと思う。こんな選択をするなんて想像もしていなかったけれど、この思いがザンビアで日々を過ごす中で確信に変わってき

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9ヶ月間の振り返り

9ヶ月間の振り返り

活動開始6ヶ月で立てた活動計画。

あれから3ヶ月がたちなんだか中弛み期に突入している気がするので自分に渇をいれるために9ヶ月目の振り返り。

まだまだこのゴールには遠いけれど、地域ボランティアさんが体重増加が芳しくない子どもや低体重の子どもを見つけて私のところに連れてきてくれることが少しずつ増えてきて、ごくたまにだけどお母さんから「きっとこの子は低体重だからみてほしい。」と訴えてくることもある。

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活動のこと④

活動のこと④

今日はクリニックの倉庫の整理をしていた。
はじめてクリニックを訪れたときからいつかは手をつけなければと思いつつ、どこから初めていいかわからず2か月が経ってしまった。

着任当初は、私が日本人の感覚で片付けをしたらかえって使いにくくなって同僚たちを困らせてしまうのではないかとためらいもあった。でも一緒に働くなかで、物を探すのに手間取っている姿を何度も目にし、ついに倉庫の整理整頓に手を出してみることに

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迷うことと決めること

迷うことと決めること

最近元職場の同僚がSNSに近況を投稿していた。
そこには先輩を交え、楽しく食事をしている写真があった。
私の退職で足りなくなった人員を補うために他病棟から移動してきた看護師のおかげで病棟の雰囲気はかなり変わったらしい。
私が働いていたころは、先輩を交えて休日に食事に行くなんて考えられない職場だった。休日どころか、仕事中でさえ先輩に一言話しかけるのに緊張していた。
元同僚の写真を見ながら、もっと雰囲

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日本人らしく暮らすこと

日本人らしく暮らすこと

おはよう、と言って起きる。
いただきます、といって食べる。
ごちそうさま、といって食事を終える。

最近、ひとりでこんなことをはじめてみた。

ザンビアに来たばかりのころは、ザンビアに適応することに躍起になっていた。

シマ(ザンビアの主食)を手で食べる。
食事の前には毎回お祈りをする。
日曜日には教会に行く。
チテンゲ(ザンビアの布)を身に着ける。
現地語を話す。

ザンビアの文化や習慣、この地

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今日出会った親子のこと

今日出会った親子のこと

今日出会った親子の話。

今日も遠隔地のコミュニティーにいって成長モニタリングの手伝いをしていた。
1組だけ、重度の低栄養状態の子どもがいた。

1歳2か月になる男の子の双子。
体重は6kgと5.6kg。通常生後2~3ヶ月でこのくらいの体重になる。1歳2ヶ月かの平均体重は8~11kg。重度の低体重だった。
2人ともぐったりとしていて、時折視線が合わない。泣く力も弱く、声もほとんど発さない。歩くこと

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