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スペイン・バスクから、フランス・バスクへ
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2018年12月2日―
Sabado
スペインバスクから、フランスバスクへ
朝から車でフランスバスクの中心地、Biarrizまで一人ドライブ
San Sebastianを越えたあたりまではドライブも順調で、雨は降ったり止んだり
外は午前中にも関わらず薄暗く、霧もかかり、天気も視界も悪かったが、シェリル・クロウとワイパーの音を聴きながら小雨の高速道路を北へ
そして、フランス国境まで後僅か1kmというところで異変が起こった
高速道路が、その機能を完全に停止させてしまったのだ・・・
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理由はフランスの燃料税アップに伴う、運輸業界のストライキで、右車線には大型トラックが隙間なくずらり
パリのシャンゼリゼ通りではデモ隊と警官が衝突し、負傷者や逮捕者が出ているらしい
高速は完全に止まってしまい、ドライバーは皆車から降りて情報交換ー前の車を運転していた50代と思しきずんぐりむっくりの親父がラジオのニュースを英語で説明してくれて、どう考えても今日フランスに入るのは無謀・・・いや、無理らしい・・・
結局、3時間高速で缶詰状態で、カタツムリの道を下道に降り我が街、Pamplonaへ
朝から何も食べていなかったので、とにかくどこかで食事を摂ろうと思うも、時刻はすでに17:00
この時刻のスペインのレストランはほとんど閉まってしまい、夜の開店は21:00ー
名もなきフランス国境沿いのスペインの田舎で車を走らせ、雨と霧に煙る道沿いで放牧された羊や馬を見ながら、一本道にポツリとあったレストランに駆け込むもー『ランチタイムは終了です!』
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わかってはいたが、泣きたくなるような仕打ちで、がっかり落胆するとブルネットの髪が美しいお店の女の子が英語で『生ハムとパンくらいならあるけど・・・』
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結局、それらと温かい野菜スープ、食後に熱々のエスプレッソをもらいようやくお腹が満ちて、帰還
しかし、このお店の優しい家庭的な雰囲気、薪ストーブと重厚なダイニング、何より時間外の異邦人を温かく迎え入れてくれるいい店だった
ー外の雨音と店内の薪が焼けて弾ける音、生ハムを噛む音だけが聞こえる
ナビ通りに車を走らせるといつの間にかPamplonaの旧市街が見えて来たので『Iruna』で海老とトマトのピンチョスを摘んで帰宅
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無駄足な一日だったが、国境沿いの美しい田舎道を知ることができて満足
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