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#日記
キミにはパスができない、と言われたことを栗まんじゅうと診断されて思い出した
投稿するたびに、また暑苦しい記事を書いてしまった、と反省する。
文章を書き始めると、どんどん思いが強くなって、伝えたいという気持ちが先走って、それに追いつける文章力もなくて、空回りのまま体当たりして、重苦しい記事になる。
思春期の多感な時期に太宰やら三島やら漱石ばかり読んでいたからではないかと、心は勝手にそのせいにしたがるけど、わかっています、決してもちろんそのせいなんかではありません、文豪先
ショートカットキーと中華鍋
仕事が遅いと職場の何人かに指摘された。だいたいの人がショートカットキーを覚えるように勧めてくれた。仕事の遅い者に対する定番のアドバイスなのだろう。
以前からショートカットキーの存在は知っていた。知っていただけで覚えようとは思わなかった。
覚えるのが大変そうだからだ。タネの分からない手品が魔法に見えるように、無知な私にはショートカットキーが魔法に見えた。
魔法を簡単に習得できるわけがない。半端
アイスキャンディーを食べながらふたりで走れる今が
好奇心のままに歩き回り、しゃがみ込み、立ち止まり、小走りになり。
1歳と少しだろうか。小さな小さな女の子が、病院の待合室でちょこちょこと動き回っていた。まだまだ全速力では走れない、歩き始めたばかりであろう足取りが可愛らしくて、つい目で追ってしまう。
母親が「そっちはだめ」と制すと、いっちょ前に「むぅ…」と解せない顔になる。そしてまたすぐに歩き出し、時折母親を振り返って、見てる?見てるね? とい
コンパスで刻んだ呪いと誓いのアイノカケラ
その日の夕食はカレーで、食後には藍色の器にこんもりと盛られたイチゴが出てきた。
ひとつひとつ丁寧にヘタが取られたその赤い宝石は、じゅわっとみずみずしい春の味がした。
口いっぱいにそれをほおばりながら、「家庭訪問のお知らせ」を渡し忘れていることに気がついて二階の自室へと取りに向かう。
階段を三段昇ったところで、母の声がした。
「あんな、大事な話あるねん。」
ーーー来た、と思った。
「家庭