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『三人の逞しい女』 マリー・ンディアイ
2009年ゴンクール賞受賞作マリー・ンディアイ『三人の逞しい女』読了。読み応えある小説だった。内容もそうだがまずその文章表現に圧倒される。冒頭のパラグラフを引用すると、
たった一つの文章で一段落、プルーストばりに長いその一文の中に映画を思わせる情景描写と巧みな心理描写が込められており独特のリズムを生み出している。じっくりと向き合うことを求められる文章だからどうしても読むスピードが遅くなってしまう
るろうに剣心 最終章 The Beginning
ハリウッドアクション映画のルーツといえば西部劇、邦画のそれはやはり剣戟だろう。ハリウッドでもタランティーノや『ラスト サムライ』のようにこの分野に意欲的に挑戦する作品はあるものの、迫力や奥行きの点で邦画に一日の長があるのは当然のこと。その剣戟映画の流れを正当に受け継ぎつつもスケールアップを果たしたのが映画『るろうに剣心』シリーズ。その最終作となる大友啓史監督『るろうに剣心 最終章 The Begi
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今日7月14日は何の日かご存知でしょうか?日本人にはピンと来ないかもしれませんが、フランスにとっては1年で最も大切な日、”la Fête Nationale française”(フランス国民祭)、1789年7月14日パリの民衆がバスティーユ牢獄を襲撃し、いわゆる”la prise de la Bastille”、フランス革命の発端となった日です。この革命により絶対王政が廃止され共和制(第一共和政
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