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2019年10月の記事一覧

地方でSaaS導入支援会社を起業して3年、階段から降りられなくなった(前編)

地方でSaaS導入支援会社を起業して3年、階段から降りられなくなった(前編)

私は階段から降りれなくなった。

体調が悪いわけではない。筋肉痛でもなく。

「行かなくては」

と思った。

しかし、私は階段が降りられなかった。その日の仕事は、会社のスタッフがなんとかしてくれた。

私は、
私が経営する、
私の会社に、
行けなくなった。

今となっては笑い話かもしれないが、当時は最高に死んでいた。

SaaSを愛し、中小企業を愛した私はSaaSが心の底から好きだ。そして日本の

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UXエンジニアとは - UX Engineer Meetup登壇後記 -

UXエンジニアとは - UX Engineer Meetup登壇後記 -

先日のUX Engineer Meetupでプロトタイピングの話をしました。懇親会での話やツイート、ブログなどを見ていると結局「UXエンジニアとは」を気にしている人が多い様子だったので、自分なりの考えを書いてみます。

はじめに結論UXエンジニアという言葉に明確かつ具体的な定義はありません。

UXという1つの言葉に5つの階層があり多義的な以上、UXエンジニアも多義的だからです。自分なりに広く定義

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【漫画】私たちが自分を語るときには

【漫画】私たちが自分を語るときには

自分を語るということは、誰しもやっているように見えて本当は難しい。なぜだろう。

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このアカウントでは、狂気のウサギが創作にまつわるノウハウやメンタリティなどを、漫画やエッセイ形式でまとめたものを公開しています。週1回〜2回を目安に更新予定です。ぜひフ

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誰も教えてくれない、商品名やサービス名のネーミング方法

誰も教えてくれない、商品名やサービス名のネーミング方法

ここ最近はあたらしいプロダクトを作っていて、そのサービス名を考えるのに四苦八苦している。というか、新しいサービスを手掛けるたびに毎回ネーミングで多大な苦労をしている。

このままでは数年後、また四苦八苦することになるだろうから、せめて今回考えたことを未来の自分のために記しておくことにする。

今回も、基本的には自分用メモなのだけど、僕じゃない誰かの参考になればいいなとも思っている。

📈 ネーミ

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図解 システム化とアドリブのよい使い分けとは?

図解 システム化とアドリブのよい使い分けとは?

世の中をみると、官僚的なシステム化と現場主導のアドリブ、二つの世界観に二分されがちです。本当は両者の中間がベストなのに、どうしても片側に寄ってしまうようです。

偏る原因は、おそらく両方が得意な人が少ないため。

このためシステムとアドリブの住み分け、バランスの取り方を人に説明するのは難しいものです。僕も長く悩んでいましたが、最近、ようやく頭の中でメンタルモデル化できました。

岩として考えるシス

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やさしい言葉のやさしさとは何?

やさしい言葉のやさしさとは何?

 世の中にある方法論は多種多様で面白い。ただ、すんなりと多くの人に受け入れられるものと、そうといかないものとある。その違いは何かを考えていた。結論を言うと、少し見て聞いただけで馴染める言葉が並んでいるかどうかは大きそうだ。やわらかい言葉で表現できているかどうか。

 そんなの当たり前じゃん!と思うよね。そうなんだけど、方法論をやわらかい言葉だけで表現しようとすると、量でカバーしなければならなくなる

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"それぞれの現場の「正しいものを正しくつくる」"登壇&参加レポート

"それぞれの現場の「正しいものを正しくつくる」"登壇&参加レポート

ハンガーフライトの祭典6月に出版された、「正しいものを正しくつくる」のカンファレンスに登壇した。
このカンファレンス、書籍にまつわる話をするカンファレンスにあらず。登壇者たちの現場の話を、プロダクトオーナー、そして開発チームという切り口で話す大規模なハンガーフライトなのだ。

会場ではギルドワークスのメンバーが相談会を開くなど、「お祭り」感のあるカンファレンスだ。

市谷さんから趣旨が説明され、カ

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専門家の憂鬱

 いつもの自分がいる界隈とは異なるところで会話をしてみると、関心ごとが徹底的に合いそうにないなと予感することがある。いわゆる"世間話"を頑張らないといけない感じ。もちろん得意ではない。たいてい、ぐんにゃりとした会話になってしまう。ああ、やっぱり俺は大人になりきれていないんだな(世間話一つもできないなんて)と反省する。

 何らかの専門性に根差す仕事をしているほど、こういうズレを時折感じるのではない

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見積りは意思決定のために。計画づくりは気持ちを繋げるために。

 仕事には見積りと計画づくりがほとんどの場合、欠かせない。ただし、「見積りは意思決定のために。計画づくりは気持ちを繋げるために」に至るまでには、いくつかの段階がある。

見積りと計画づくり1.0 仕事を始める前に緻密に見積りして、詳細な計画を立てる。勿論大変な作業になる。でも大丈夫だ、この作業をやるのは最初の1回だけだからね。というわけで、容易に計画が変わらないようにWBSなどの管理表に焼き付けて

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