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メルカリを使っている人は金融リテラシーが高い!?

我が家で昨年から金融教育に取り組むようになり、早1年と1カ月が経過した。

その結果なんとなく金融リテラシーといういうものの概念のようなものがみえてくるようになった。

【金融リテラシーとは】

金融リテラシーとはなんなのか???

以前GAZKID$の公式サイトで触れたことがあるので引用してみる。

金融リテラシーとは、「人々が目標を達成するために個々の経済的決定と行動を起こすためのスキル、知識、ツール。(skills, knowledge and tools that equip people to make individual financial decisions and actions to attain their goals.)」と定めています。さらに現在アメリカでは、「デジタル金融サービスを効果的に使用するために必要な知識とスキル。(“the knowledge and skills required to use digital financial services effectively.”)」という文言を足すべきではないかという議論が起こっているようです。

日本でも金融教育が始まる

さらに前回の記事金融リテラシーが向上すると将来に対する希望が生まれる?でも触れたように、金融経済教育推進会議によれば、金融リテラシーとは「国民一人ひとりが、より自立的で安心かつ豊かな生活を実現するため」に身に着けるべきスキルであると定めている。

しかし、これらは金融リテラシーを包括的に要約した定義であるためものであり、具体的なスキルに対する理解は進まないと感じるのは否めないだろう。

【金融教育で学習するカテゴリー】

我が家はアメリカやイギリスの金融教育のサービスを参考に試行錯誤しながら子供たちに我が家なりにお金の教育、金融教育に取り組んできた。

取り組んでいる内容は次の4つである。
1.「稼ぐ」
2.「使う」
3.「貯める」
4.「運用する」

具体的に言えば、お金を「稼ぐ」事、稼いだお金を「使う」事、稼いだり、もらったりするお金を「貯める」事、稼いだり、もらったりするお金を「運用する」事となる。

そしてこれら4つの学習カテゴリーに取り組む中でそれぞれの学習カテゴリーで「金融リテラシーが高い」とは具体的にどういうことなのかという事が少しずつ分かってきたのである。

【お金を「稼ぐ」ことに関する金融リテラシー】

まず「稼ぐ」についてである。

「稼ぐ」事は労働を提供し、対価として「お金」をもらう事を意味している。そして「稼ぐ」という取り組みはアルバイトなどを通しても体験することが出来る。

我が家ではお小遣いを「稼ぐ」ことで労働・対価という感覚を磨いている。

そしてこの経験を積むとざっとではあるが次のような事が子供たちも理解できるようになる。

・「稼ぐ」金額には上限があるという事
・「稼ぐ」事には様々な方法があるという事
・「稼ぐ」という事は日々のコツコツ作業を通じて取り組む必要があるという事
・「稼ぐ」事は自分が好きな事や得意なこと、さらには苦手なことなどもあるという事。

これだけでもおそらく「金融リテラシーは高い」ということになるだろうが、さらにこれらの気づいたことをもとに行動を起こすと次のような事に取り組むようになる。

・「稼ぐ」方法を変えたり増やしてみる

中学2年生の長男はまず自分が取り組んで「苦手な作業」を変更してほしいと妻に願い出た。それは「床掃除」という作業を「食器洗い」に変更してほしいというような内容だった。

そして稼ぎ方を増やすということにおいては私や妻からのアドバイスを参考に「不要なものをメルカリで売る」という事に挑戦した。それで彼は結果的に26,955円の新しい「稼ぎ」を手に入れることが出来たのです。

また我が家でもメルカリに積極的に取り組むようになり、現在妻のメルカリの売上は7万円を超えています。

すなわち「稼ぐ」ことにおいて金融リテラシーが高いとは「自分の稼ぎの限界を知り、そのうえで工夫してさらに自分でも取り組める別の稼ぎ方に取り組みさらにお金を稼ぐ」という事であると感じている。

実際にはメルカリでお小遣いを増やしたりするという取り組みは金融リテラシーが高いと言ってもいいと考えることが出来るのである。

【お金を「使う」ことに関する金融リテラシー】

次にお金を「使う」際の金融リテラシーの高さについてである。

この事も最近長男の取り組みを見ていて気が付いたことである。

アメリカの金融リテラシーの定義には電子ツールの積極的利用を含める必要があると考えている。我が家はこの考え方に習う形で子供たちには「稼いだ」お小遣いは「電子マネー」で送金し、彼らが「稼いだ」お小遣いを使う際も「電子マネー」を利用している。

さらに長男はスマホで「電子マネー」を利用しているので、「電子マネーのアプリ」を使っている。

そのアプリを見れば「何に幾ら使ったか」は一目瞭然であり、さらには使った金額を月別で確認することも出来るのである。

それだけではなく、電子マネーを利用すると「ポイント還元」もあるのだ。

そして長男は毎月自分がいくら使っているのかを気が向いたら確認し、さらには中学生が電子決済を利用しまくっている件でも触れたように、上手にポイントを貯めるような工夫もするようになったのである。

これに気が付いたときに「使う」事における金融リテラシーの高さは「お金を使う時にいかにお金を使わない工夫が出来るか」ということになると考えるようになった。

金融教育においては究極のゴールはFIRE(経済的自立、早期引退)ということになると思うが、そのような状態を実際に手に入れるまでは学習期間という事になる。そして学習期間の内はお金は使わないことに越したことが無いわけだが、「お金をいかに使わないか」という金融リテラシーのスキルという側面があるということに気が付くようになったのである。

すなわち、実生活に当てはめると、それはメルカリを利用して安く買う、よりポイントを得られる方法を選択して買うということになる。この考え方に沿えば、セールやバーゲンを上手に利用するという事も金融リテラシーが高いということになるだろう。

スーパーに食品を買いに行く際に値引きが始まる時間帯を狙って行くというのは金融リテラシーが高いものがなせる業と考えることも出来るのである。

【お金を「貯める」ことに関する金融リテラシー】

続いてお金を「貯める」という取り組みを継続して学んだことである。

「貯める」という事もやはりテクニックが必要である。なぜならばお金を手元に置いておくと「使ってしまう」からである。実はこのことを理解している事はすでに金融リテラシーが高いと言えるだろう。

加えて、「使う」前に「貯める」というスキルはさらに金融リテラシーが高い状態と言えるのである。

また実際に「貯める」という作業は銀行口座を利用するがオンライン銀行のアプリを利用し、今いくらくらい口座に「貯まったのか」をいつでも確認できる、さらにはその「貯まったお金」からいくら「運用」にまわせばいいのかを考えることも金融リテラシーのスキルを上げる取り組みとなるのだ。

加えて、お金を銀行口座に「貯めて」も昭和の頃のように「お金が増える事はない」という事を体験的に理解する事も金融リテラシーは高いということになるだろう。

お金を「貯める」ことにおいても子供たちは一つ一つ学習を進めており、我々親も子供たちに教えながら、子供たちと同じように金融リテラシーを高めているのである。

【お金を「運用する」ことに関する金融リテラシー】

最後は「運用する」事についてである。

中学生が「運用」に取り組み3カ月経過した結果でも触れたように、我が家ではすでに長男はSBI証券というところで未成年口座を開設し、毎週600円を投資信託に積み立てている。取り組み始めてすでに丸4カ月が経った。

また子供に金融教育を指導する為に準備として私自身は昨年4月より「運用する」事を学んでいる。

そもそも「運用」にチャレンジしている事がすでに金融リテラシーが高いということになるだろうが、「運用する」事のゴールや何のために「運用に取り組むのか」を知ること、さらには相場の値動きなどを体験するなかで「運用する為の技術や判断力」を磨くことも金融リテラシーが高いことになるだろう。

加えて少し専門的かもしれないが、金融リテラシーが向上すると将来に対する希望が生まれる?でも触れたように、投資信託を利用して「複利」の力を借りると、「自分の為にお金を働かせ、実際にお金が効率よく資産を増やしてくれるようになるまでにどれくらいの年数が掛かるのか?」という事を理解する事も金融リテラシーが高いということになるだろう。

もちろん、「運用する」事のリスクを理解する事も同様に金融リテラシーが高い事になるだろう。

GAZKID$の公式サイトの投資とはなにかという記事ですでに触れていることでもあるが、そもそも投資に取り組む必要性があるのだろうか?という事がある。この事を考えるうえでは議論があるものの、①平均寿命が伸びている、②従来の方法では充実した老後の生活を支えることはできないという2つのポイントが考察点となっているようだ。

加えて、投資のルールは「損をするな」というルールを守る必要があると、世界的に有名な投資家であるウォーレン・バフェットさんは言っている。

これらの事を理解した上で「自分の老後の為に損をしない運用」に取り組むという事は金融リテラシーが高い人に許される技となり、実際に老後に目標金額を手に入れることが出来たのであれば、それは金融リテラシーのスキルゆえだと考えることが出来るのである。

【これってみんな結局は求めているところでは?】

ざっと考え付くままに我が家がお金の教育、金融教育に取り組んで学ぶことが出来た金融リテラシーについてまとめてみたが如何だっただろうか?

金融教育に取り組む中で、個人的には子供たち以上に私の方が学ぶことが多かったと感じている。

そして分かってきたことを振り返ると、保護者が子供に対して「お金で困ってほしくないな」という願いを実現するために手に入れるべきスキルが家庭で取り組む金融教育の中にしっかりと組み込まれているのだという事が分かってきたのである。

私がここで書いていることは全てが実体験に基づいていることである。金融教育に取り組めば〇〇のようになるだろう、という空想で書いているわけではない。

ですので、もし家庭で取り組む金融教育に興味があり、エネルギーをふり絞って子供たちと取り組むのであれば、証券口座の設定や電子マネーの設定など面倒な作業はあるにせよ、新しく金融リテラシー向上の世界への扉が開かれることになるに違いない。

金融教育のサービスGAZKID$
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