自分は無力だと感じたときの考え方3選【完結編】
前回↓
3. 過剰にまわりを見るのをやめよう
SNSをよく見る人は欲望の渦にまきこまれている
SNSをよく見る人は、知らず知らずのうちに他人の欲望に巻き込まれているかもしれません。
あなたが他人を見て自分を無力だと思うとき、そこには「欲望の模倣」が働いているのかもしれません。欲望の模倣とは、フランスの思想家ルネ・ジラールが提唱した「人は他人を媒介として欲望する」という理論です。
例えば、好きなインフルエンサーが愛用している商品を欲しくなったり、人気者の異性を好きになったりするのは典型的な欲望の模倣です。学生時代、クラスで人気のある異性を好きになったり、友達の恋愛話を聞いて自分もその人のことが気になりはじめた経験はありませんか?これらも全て、他人を媒介とした欲望なのです。
現代は、SNSやYouTubeなどのメディアを通じて、他人の生活や趣味嗜好を常に目にする時代。つまり、これまでになく互いの欲望に巻き込まれやすい環境にあるのです。
しかし、他人を通して生まれた欲望には「無理」がつきまといます。例えば、今の野球少年の多くは、メジャーで二刀流として活躍する大谷選手に憧れているでしょう。でも、大谷選手のようになるためには、並外れた肉体、才能、努力など数多くの要素が必要です。結局、ほとんどの少年は挫折せざるを得ません。
SNSでは、一般人が一躍有名になるケースもあります。しかし、それはごく稀なこと。「自分にもできるかも」と思って頑張っても、多くの人は結局「自分にはできなかった」と自己否定に陥ってしまうのです。
では、僕たちはどうすべきなのでしょうか?
SNS、YouTube、ネットニュースをやめよう
答えは、「SNS、YouTube、ネットニュースをやめる」ことです。具体的には、以下のような工夫が効果的でしょう。僕もやってます。
ニュースアプリをアンインストールする
X、Facebook、InstagramなどのSNSアカウントを削除、アンインストールする
YouTubeの登録チャンネルを必要最低限に絞る
YouTubeの視聴履歴をオフにする
実際、自分でニュースを追わなくても、本当に重要な情報は周りの人から教えてもらえます。芸能人の私生活や、スポーツ選手の活躍も、自分の人生にはほとんど影響しません。
むしろ、他人ばかり見ていると、知らず知らずのうちに無意味な競争に巻き込まれ、虚しさを感じてしまいます。インフルエンサーだって完璧な人間ではありません。特定の分野で秀でているだけで、人間性や他の能力が優れているとは限らないのです。
大切なのは、余計なことに惑わされず、自分自身に目を向けること。「自分には何ができるか」「何なら理解できるか」(=能力の輪)を考え、そこに集中するのです。
他人と比べて落ち込むのではなく、自分なりのペースで着実に成長していく。他人の欲望に流されるのではなく、自分の人生の主人公になる。それこそが、充実した日々を送るための秘訣なのではないでしょうか。
おわりに
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参考図書
ブルシット・ジョブ――クソどうでもいい仕事の理論
欲望の現象学
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