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誰も知らなかった父さんの涙
結婚式の翌朝、僕はシャワーを浴び、ご飯を食べた後、リビングでくつろいでいた。式の振り返り会をしている姉達と母を背に、スマホをいじりながらテレビを見ていた。
ワイワイキャッキャと話に花が咲いてる中、急に一番上の姉はこんな話を口にした。
「お父さんね、法事の日、ひとりで朝まで飲んでたんだって。」
「おじさんもおばさんも、誰もお酒ついでないのに、ひとりでずっと。」
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僕は家に帰ってこれた
2017年5月6日、ついにうちの家にも結婚式がやってきた。
三人いる姉の中で、一番下の姉が今回結婚することになったのだ。
振り返れば昨年の12月、突然姉から連絡があり、
「結婚することになった」
と連絡があった。
僕と家族が疎遠になってから、しばらく経っていたころの急な連絡だった。
お見合いから数ヶ月で結婚を決めた、いわば“運命の結婚”というやつらしい。
義理の兄は、背は少し小さいが