Yoo Tae Han

大切なコトや感情を忘れてしまうのが怖くなって、ここに書き残すことに。 http://…

Yoo Tae Han

大切なコトや感情を忘れてしまうのが怖くなって、ここに書き残すことに。 http://yootaehan.com/

マガジン

  • 徒然なる日々

    物思いにふけった日々の記録

  • 僕と家族、うちにやってきた結婚式。

    2017年5月6日、三番目の姉が結婚。 その前後に起きた、僕の感情の変化と記録。

最近の記事

タクシー

ウェブメディアの「あの日のありがとうを伝えたい!」的なコーナーを見ていて、そういえば俺には誰かいたかなぁと。 ふと、10年も前もことを思い出す。 当時の会社で、ある時期に将来有望な雰囲気で扱われていたことがあって。でも天狗になっていたのもあって、ことごとく期待を裏切り続けていた時期。 だんだんと結果の出ない僕はちょっとした腫物扱いされ始めてた気もするし、全然若いのにちょっとした”田舎の大将”的な感じにもなっていたかなぁと今振り返ると思う。 そんな時期だったので周りも

    • ベランダ

      かつてないほど炊飯器を使いまくった、この一ヵ月。 人生でこんなに使ったことないなぁと、食事中。 掃除もまめにしてる。 これまでにない最適な習慣が身についてる。 なのに、ちょっと気づかなくって罪悪感。 そういえば去年はあれだけ蒸し暑かった夏も、 今年はぽっかり抜け落ちちゃって。 この間、花火は買っておいたんだけど。 見向きもしなかった音楽を聴く毎日。 止めてたタバコ、吸い殻の数は増えるばかり。 ちょっとは痩せたかな?って思ってるんだけど、 あんまり変わらず、手足だけが細

      • 毎日に煙を巻かれて

        高円寺に住んで16年。 しかも、同じ家に16年。 高校を卒業した僕は、父にこう言われた。 「お前、家を出るか?」 父が何を思って僕にそう促したのかわからないけど、当時は、ひとりになれること、煩わしいと思っていた家族から離れられることにとても喜んだ。 駅から2,3分。数十秒で商店街につながり、コンビニとスーパーも一瞬だ。父は不動産業を営んでいたので、当時歩き回って、大学に進学する僕に最適な家を探してくれたようだった。おかげで快適なキャンパスライフを楽しめたどころか、住み

        • 今夜だけ踊らせて

          僕はもとから飽きっぽい性格で、子供の頃はしょっちゅう夢が変わったし—子供はそんなもんか—、習い事も趣味も色んなことに手を出した。恋愛に関しては、ちゃんと一人の人を好きになれずに困ったこともあり、今振り返ると「なんと無駄な時間を過ごしたんだ」と思う…。 そんな飽きっぽい僕が唯一、気が変わらず続けてこれたのがバスケットボール。小学生の頃にブームだった『スラムダンク』の影響ではじめて、中学は無名の学校だったけど、キャプテンだった。 高校は、当時神奈川県No.1の強さだった法

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          脇道にノスタルジー

          歩くのが好きな僕は、よく長距離を歩く。 例えば、時間があるときの散歩だったり、出先から家に帰るときだったり、色々なケースがある。そもそも何でそんなに歩くのが好きかと言うと、仕事のことを考えたり、プライベートのことを考えたり、あーだこーだと歩きながら考え事をするのが癖だからだ。 6月1日。 大きな大きな仕事が無事ローンチされ、早朝から仕事をしていた僕は、昼過ぎには仕事を切り上げ、天気も晴天で時間もあったので、四ツ谷から高円寺までを歩いて帰ることにした。 四ツ谷から帰るこ

          脇道にノスタルジー

          恋とは呪い、とかとか。

          梅雨の時期に入る。 スピリチュアルな話になるが、僕は“水”に由来があるらしい。 — 僕は6月、梅雨に生まれた。 雨が好きだ。もちろん、雨が降るとテンパで髪の毛がクリクリしてキレそうになるし、傘が必須で足場も悪くて出かけるのがダルくなる。だけど、コンクリートや土の湿った匂いが大好きだし、雨の日の少し重量があるような空気と、しっとりした軽い雨音で、心が落ち着く。静かな雰囲気で部屋の中から見る雨の景色には、ぼっーっと目が離せなくなる。とにかく雨が好きだ。 — そもそも名前の

          恋とは呪い、とかとか。

          母さんの笑顔と父さんへの想い

          リビングで結婚式の振り返り会を終えた後、母さんは思い出したように興奮しながら話しかけてきた。よくわからんことを話はじめたなぁと思いながしていたら、 「ちゃんとあの話しないとわからないじゃないの!」 と一番上の姉が母さんに声をかけた。 母さんは和室に足を運び、「これね」と言って宝石箱を開けて見せた。そこにはダイヤをはじめ、色とりどりの宝石の指輪が並んでいた。どうやら先日この箱を見つけてきたらしいのだが、母さんはこう話し出した。 「お父さんがね、結婚するときにこう言ったの

          母さんの笑顔と父さんへの想い

          誰も知らなかった父さんの涙

          結婚式の翌朝、僕はシャワーを浴び、ご飯を食べた後、リビングでくつろいでいた。式の振り返り会をしている姉達と母を背に、スマホをいじりながらテレビを見ていた。 ワイワイキャッキャと話に花が咲いてる中、急に一番上の姉はこんな話を口にした。 「お父さんね、法事の日、ひとりで朝まで飲んでたんだって。」 「おじさんもおばさんも、誰もお酒ついでないのに、ひとりでずっと。」 ---------------------------------------------------- 毎年

          誰も知らなかった父さんの涙

          僕は家に帰ってこれた

          2017年5月6日、ついにうちの家にも結婚式がやってきた。 三人いる姉の中で、一番下の姉が今回結婚することになったのだ。 振り返れば昨年の12月、突然姉から連絡があり、 「結婚することになった」 と連絡があった。 僕と家族が疎遠になってから、しばらく経っていたころの急な連絡だった。 お見合いから数ヶ月で結婚を決めた、いわば“運命の結婚”というやつらしい。 義理の兄は、背は少し小さいが顔は伊原剛志似。 仕事にまっすぐで、それ以外には少し無頓着だけど、今までに会っ

          僕は家に帰ってこれた