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観たこと、感じたこと

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ふと考えたこと、感じたことを。
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2020年8月の記事一覧

私たちの“イマココ“。映画『ブックスマート』という希望

私たちの“イマココ“。映画『ブックスマート』という希望

「自分が高校生の時になくてよかったなぁ〜」としみじみ思うのは、SNSとプロムだろうか。

プロムという地獄プロムを描いたアメリカ青春映画やドラマと言うのは本当に多い。

プロムとは?
参加は原則として男女のペアであり、相手は同級生でなくても良く、上級生や下級生はもちろん卒業生や学校外の者でも構わない。また、参加は強制ではない。そのため、相手がいなくて全く参加しない者や毎回違う相手と何度も参加する者

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私は、「大人」になっているのか?

私は、「大人」になっているのか?

80歳で生まれ、年月を減るごとに若返るという数奇な運命の下に生まれた主人公の一生を描く『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』という映画がある。時々、ベンジャミン・バトンのような気持ちになる時がある。もちろん、私の場合は、年月を減るごとにきちんと年齢を重ねているわけなので、まったくもって自分勝手な感覚だ。

気持ちと年齢のギャップがどんどん解離している。

年齢を重ねるごとに、その事実にギョッとする。

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地から風へ。時代は変わる

地から風へ。時代は変わる

占いにはほぼ興味がない。「ほぼ」と書いたのは、しいたけ占いだけは、考える指針になるので参考にしているから。それも「今週のしいたけ占い」という週単位の占いはピンとこず(私がマメじゃないので、頭に入ってこない)、半年単位の長期スパンのものだけを。

そんな私のまわりには、占い好きも多い。その人たちが最近、よく口にするのが2020年12月22日に水瓶座で起こる(らしい)グレートコンジャンクション。初めて

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「世間体」という戒律が厳しい社会のこと

「世間体」という戒律が厳しい社会のこと

「テニスより重要」と、警官による黒人男性銃撃事件に対し、抗議に同調する声明文を自身のSNSに投稿し、ウエスタン・アンド・サザン・オープン(ニューヨーク)の準決勝を棄権した大坂なおみ選手。

一転、準決勝出場を決めたとの報道が!

本当に強い! 圧倒的に支持。

ノリにのっている時期にお預けになっていた半年ぶりの試合。「とても楽しみにしている」とインタビューにも答えていた大会で、「準決勝に出ないとい

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「ひとりキャンプ」と「ふたりキャンプ」

「ひとりキャンプ」と「ふたりキャンプ」

ひとりキャンプを始めようとしている、なのに、なかなかひとりキャンプを始めない知人の話。その続報。

急に奥さんが「私も行きたい」と言い出したのだという。もちろん、「なら、一緒に行けばいいじゃん」というだけの話なのであるが、彼の場合には「待った!」をかけてしまった。

「不便を知って、足るを知りたい」を欲する私と「不便な環境をいかに便利に仕上げるかゲーム」だと言った彼。もちろん、キャンプに対して求め

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生理の日は頑張らなくてもいい

生理の日は頑張らなくてもいい

生理用品のCMが炎上した。伝えたかった意図とは違う解釈をされてしまったということになるのだと思う。いろいろなことを企業も消費者も思考を巡らせることになるので、このような経験を積み重ねていくしかないのかもしれないな、とも思う。

北原みのりさんの記事に詳しい。

太陽の光、優しいそよ風が演出された小さな箱の中に「笑ってろ」と押し込められるような窮屈さに、日本の女性の大きな意識が抵抗しはじめているのか

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OLD is NEW?

OLD is NEW?

長らくアイドルや可愛い女の子が好きだったという前田沙穂さんが立ち上げた「萌妹子」は、日韓台カナダなど世界のクリエイターをキュレーションしている。

「萌妹子」は中国語で“カワイイ女の子”を意味するスラングで、これまでの“カワイイ”をアップデートし、国境や性別、世代間も超える“越境カワイイカルチャー”を創造するプロジェクトだ。

私は、愛するDJのNight Tempoのアートワークを行っているクリ

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梨を買いに行っただけなのに

梨を買いに行っただけなのに

昨日に引き続き、実家の父のアトリエで遺品の整理。

以前、実家あたりではまだ続いている農作物の無人販売のこと書いた。

無人の販売所がそこかしこにあった。道ばたに、台をつくり、そこを簡単な庇(ひさし)で覆い、貯金箱型の木箱がチョコンと置いてあるだけのような。

お裾分けに近い感覚だと思う。美味しくできたので、家族分にキープしていた分をお裾分けします、みたいな

「東京に戻る前に」と、昨日は梨園に母

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亡父のアトリエにて

亡父のアトリエにて

父の遺品の整理にきている。晩年、骨董や民具にハマり、とてつもない量の品物が倉庫的に使用していたアトリエに眠っている。

さて、どうしたものか。

アトリエの側の川では鮎釣りができる。川沿いには「やな」がいくつかある。やなとは、主に竹で作った仕掛けで鮎やマスなど川魚を獲る漁法のことで、やなの横では炭火で塩焼きなどが食べられる。東京生まれ、東京育ちの夫は、いつもえらく感動してくれる。昨日もいつものやな

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誰もが誰かの愛する人

誰もが誰かの愛する人

先週末はライジングの配信を楽しみ、昨夜は『FUJI ROCK』を楽しんだ。

本来なら、苗場で開催されたはずの3日間に配信される。

主宰者の日高さんは、「一昨年も、昨年も激しい台風にみまわれて昨年は3日目は中止にしようかとギリギリまで考えていた」と言い、「いつかこのフェスの世界にも何かしらの終わりがくるような気がしていたが、そのキッカケは気象状況の変化による天災であり、ウィルスになるとは思わなか

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noteでナンパした話

noteでナンパした話

noteでナンパしました。

ナンパしたのは、会社員の鎌塚亮さんです。既婚者です。一目惚れでした。

と、無駄に思わせぶりに書き始めてしまいました。

SNSでバズりまくっていた鎌塚さんのnoteを読んだ瞬間、「私が探していたのは、あなたです!」とイナヅマが走り、すぐに記事にコメントを残しました。私は『VOCE』という美容誌に携わっています。「男性だってメイクするのが当たり前!」と言われて久しい気

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東京➖仕事=? 「東京に暮らす」を考える

東京➖仕事=? 「東京に暮らす」を考える

昨夜は、ニューヨークから一時帰国だったはずが、3月から約半年の日本滞在となっている友人と会った。意を決して、来週、ニューヨークへ戻るという。

この半年で3回会って、マシンガントークを繰り広げてきた相手なのであるが、「互いにどんどん気持ちや心境が変化してきたね」と言いながら、昨夜は「これからどうする?」を語りあった。

私が「二拠点ライフを模索している」と語ると、「そうなるよね」と彼女は同意してく

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ムダかどうかは、自分で決める。

ムダかどうかは、自分で決める。

剃刀などのビューティツールを発売する貝印の新しい広告のコピーだ。キャンペーンモデルは、バーチャルヒューマン。電車内の「ムダ毛は絶対悪」と言わんばかりの脱毛推進広告を見つめる度に、「ここまで圧をかけてこなくても」とずっと思ってきたので、「遂にきた!」と純粋に思った広告である。

そして、貝印が同時に発表した「ムダ毛に対するアンケート」を眺めると、まだまだこのメッセージは前衛的すぎるかもしれない、と思

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夏の名残りを歌にして!

夏の名残りを歌にして!

曲をつくること、特にポップスを生業にしている方に、声を大にして言いたい。お盆から台風がくる、この時期の感傷を歌にできるか否かが名曲が生まれるか否かの鍵なのではないか、ということを。

これまでのライジングサンロックフェスティバルを振り返る配信を観た。ミッシェルの映像で涙腺がグズグズになったことは昨日書いた通りなのだが、実際の私のライジングサンでの一番の思い出は、2010年の山下達郎である。初めて「

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