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noteでナンパした話

noteでナンパしました。

ナンパしたのは、会社員の鎌塚亮さんです。既婚者です。一目惚れでした。

と、無駄に思わせぶりに書き始めてしまいました。

SNSでバズりまくっていた鎌塚さんのnoteを読んだ瞬間、「私が探していたのは、あなたです!」とイナヅマが走り、すぐに記事にコメントを残しました。私は『VOCE』という美容誌に携わっています。「男性だってメイクするのが当たり前!」と言われて久しい気もしますが、日本では、まだまだそれは若い世代を中心とした一部の男性たちにしか浸透していないムードだと常日頃考えていました。

女性にはメイクをしない自由を、男性にはメイクをする自由を。

そんなことを夢想している私なので、「メイクする男性は当たり前」と語りがちな美容業界や美容誌などのメディアの空気感と現実社会の空気感のギャップを埋めることができる筆者をずっと探しておりました。

既にメンズメイクに卓越している方ではなく、興味はあるけれど、どうにも最初の一歩が踏み出せない。その葛藤を抱えている方と一緒に、この問題を考えていければ良いな、と。

そして、彗星のごとく(!?)私の前に現れたのが鎌塚さん(の記事)でした。

その後、SNSでDMをし、数日後にはオンラインで打ち合わせをしました。気持ち的には、マッチングアプリで「運命の人だ!」と思った人にアクションを起こし、メッセージ交換をして、オンラインで話したら、「やっぱり、運命の人だ!」と深く実感し、勢いのままプロポーズした感覚です。

そういえば、編集者は、「これだ!」と思う人をナンパして、口説き続ける職業のような気もしてきました。

そして、昨日、第一回目の記事が公開されました。

読んだ瞬間、自分が大学生の頃、デパートの化粧品カウンターにいき、きちんとメイクしたお姉さんたちの迫力に後退りし、退散した過去を思い出しました。

メンズメイクは、いずれ「メンズ」の冠が取れ、自炊くらい当たり前の、ただの「メイク」になるかもしれません。そうすれば、世界は今よりもうちょっとだけいい感じになるような気がします。

と鎌塚さんは書きました。

これから、鎌塚さんはメンズメイクと向き合い、逡巡しながら歩を進めていくと思われます。時にはフリーズしてしまうこともあるのかもしれません。

男女問わず、日々の喜びにも、枷にもなりうる「メイク」という難敵を鎌塚さんと、そして読者の方々と一緒に考えていければと思います。

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