見出し画像

生理の日は頑張らなくてもいい

生理用品のCMが炎上した。伝えたかった意図とは違う解釈をされてしまったということになるのだと思う。いろいろなことを企業も消費者も思考を巡らせることになるので、このような経験を積み重ねていくしかないのかもしれないな、とも思う。

北原みのりさんの記事に詳しい。

太陽の光、優しいそよ風が演出された小さな箱の中に「笑ってろ」と押し込められるような窮屈さに、日本の女性の大きな意識が抵抗しはじめているのかもしれない。

日本では「毎日、快適に!」「生理の日もいつも通りに爽やかに過ごそう!」といったメッセージを伝えることが多いけれど、韓国では、月経の辛さと真摯に向き合うCMが支持を集めていると聞く。

若い女性のリアルが描かれた韓国のショートムービー(?)『強くて独立な女の子ジウンさん』の中に、PMSや生理中の現実をリアルに描いた一遍がある。昔から生理の症状が重い友人は、この動画に多いに励まされたと言っていた。

別のCMでは、生理の真実を明快に伝える。

これは、生・理・帯(生理用ナプキン)広告です。え?生理ナプキンと言うのが恥ずかしいですか? ちょっと! 生理は女性が1年で実に65日もある、とっても自然で日常的な出来事でしょう。生涯使うナプキンは約1万6000個。
ナプキンに使うお金だけでも、なんと600万ウォン(53万円くらい/8.26現在)。生理は青い血でもなく、白い服を着て跳ねる日でもないです。普段の生活用品よりずっとたくさん使うナプキン。だから今、このナプキンの広告も、これ以上言う必要はないでしょう。ありのままに、正直に、しつこく見てみましょう。

以下は、「街で生理が来た女の子を見つけたら?」という韓国の動画。

日本の漫画『生理ちゃん』では、見てみぬふりをしつつ、遠巻きにヒソヒソ話をしている描写が描かれた。上の動画では、女性同士の連帯という優しい世界が示されている。

余談だが、韓国のエッセイコーナーも示唆に飛んでいる。

生理用ナプキンのCM、海外ではこう変わりつつあるというハフポスの記事を読むと、各国の捉え方が分かって面白い。

インド:「強い女性である必要はありません」
イギリス:「生理のタブー視」に疑問
韓国:「何もしたくない、それが生理だ」

日本では、なかなか「フェムテック」という概念が根付かない。それは、製品自体の遅れでは決してなく、取り巻く社会や世界観の遅れによる。

最近はそう考えている。

===============









この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?