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おっさんずLIFE

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人生の黄昏時に差し掛かりましたが、決してまだまだあきらめないおっさんのつぶやきです。
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ハナレ

ハナレ

 なんだかねえ、最近テレビを、特にニュース番組を観るのが嫌で嫌で、仕方がないんです。

 テレビ離れ、ってヤツですね。

 現在、ニュースはトランプ、中居君、兵庫県知事関連の話ばかり。

 やっとそのニュースが終わったと思えば、どこそこの通り魔とか痴情のもつれによる殺人とか。

 全くもって、どよーんとする話題ばかり。

 仕事を終え、ウォーキングやら買い物やらお風呂やら食事やら全て終え、やっとど

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仕舞い

仕舞い

 歳とともに年々増えていくのは体重ですが(苦笑。まあ人それぞれか)、どんどん減っていくのは「年賀状」です。

 さすがに毎年出していた相手が亡くなったり、という事案はないものの、いつの間にか音信不通になり、今年に関しては「もう年賀状仕舞いをさせていただきます」なんて宣言がいくつかあり、まあ、いろいろな事情があるのでしょうが、やっぱり寂しいなあと黄昏る2025年新春のワタクシ、なのであります。

 

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仏の顔も三度まで

仏の顔も三度まで

 一度目にカチンときても、まあなんとか我慢してニコニコしている。

 二度目にカチンときたとしても、まあ、モノに当たることはあっても、ニコニコはできなくなったとしても、なんとか堪えてその場をやり過ごす。

 しかし、三度目にカチンときたら、「瞬間湯沸かし器」が発動。

 もう後戻りできないくらいにキレまくり、その方とは閉店ガラガラ状態。一切のコンタクトを拒否させていただく。

 相手の、その三度目

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旅行客さん

旅行客さん

 空港で、日本を出国する外国人観光客をとっ捕まえて、「日本で何を買ったんだ! トランクを開けろ! さあ開けろ!」と迫る(口調はザコシショウ並みの誇張ですが)、下品極まりない番組があります。

 まあ、なんだかんだ毒付いてみたところで、視聴してるんですけど(苦笑)。

 善良な外国人観光客は嫌がる素振りも見せず(まあ、取材に応じてくれた観光客はほんの一部で、放映できるものもその一部なんでしょうけどね

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仙厓和尚と戦車くん

仙厓和尚と戦車くん

 河童のことをいろいろ調べている(なぜ?)その果てに、仙厓和尚に辿り着いたのであります。

 ご存知の方はご存知、仙厓さんは江戸時代の禅僧、画家。ご覧の通り、元祖「ヘタウマ」(大変失敬ですが)、脱力系の作品を見ると、なんともほのぼのとした気持ちになり、一瞬にして心奪われてしまうのであります。

 それで、やっぱりご覧いただければ分かるように、ただただ脱力系なだけではなく、絵に出てくる和尚さんも、子

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ドゥドゥッビドゥドゥットゥビドゥビドゥバー

ドゥドゥッビドゥドゥットゥビドゥビドゥバー

 女性歌手のヒット曲をカバーした、徳永英明の「vocalist」シリーズが大好きで、1〜6までの全てを購入し、スマホに入れてウォーキングのお供にしているのです、古い話で恐縮ですが。

 女性歌手の往年のヒット曲がお色直しされ、徳永英明のハイトーンなハスキーボイスによって全く違う味わいの一曲に生まれ変わった名盤。

 以降、「卒業写真」も「ハナミズキ」も「M」も「やさしいキスをして」も、カラオケで歌

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略

 やたらと言葉を略したがる昨今の日本人でございますが、ワタクシの旧式コンピュータはその辺りを学習してくれず、一切アップデートしてくれないのです。

 って言うか、調子に乗りやがった若い奴らは(いや、時代に精通しているつもりのオッサン、オバチャンもそう)、えっ、そんな言葉も略しちゃうわけ〜? と、なんでも片付けたがるこんまりの如く、テキパキテキパキ言葉を略してくださるわけなのです。

 しかし、せっ

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江戸しぐさと河童

江戸しぐさと河童

 雨の日、傘をさしていて、人様ととすれ違うとき、どちらともなく傘を傾けたり、高く掲げたりして、傘が他人に当たらないようにする心配りの「傘かしげ」。「江戸しぐさ」と言う、日本人のとても素敵な、暗黙のマナーだと思ったりします。

 しかし昨今、こうした粋な振る舞いを理解しない輩が増えて来たような気がしてたまらないのです。

 どうしてなのでしょう。

 吉田沙保里が、なぜ霊長類最強女子としてでなく、美

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孤独の人 〜異人たち〜

孤独の人 〜異人たち〜

 敬愛する山田太一先生原作、大林宣彦監督の映画「異人たちとの夏」が、舞台をロンドンに移しリメイクされたということで、こりゃ、もちろん行くっきゃないっしょと、犯罪蠢く(笑)歌舞伎町トーヨコ近くのTOHOシネマズにやって来た私なのでした。

 日本版は昭和の浅草の雰囲気がよく出ていて、なんといっても片岡鶴太郎と秋吉久美子の演技が素晴らしく(評論家に言わせたら、風間杜夫の演技こそ素晴らしかった、というこ

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孤高

孤高

 胃の辺りの激痛が、抗生物質を処方されても一切良くならず、大病院への紹介状をいただいて、ドキドキしながら精密検査を受けたところ、なんと尿管結石が原因だったり(ホッ)、桜が満開であろう日を狙って浅草のお店を予約したのだが、今年は開花が遅く、隅田川の桜は0.5分咲きだったりと、なかなか情けない2024年の春を過ごしているワタクシ、です。

 まあ、昨今は何か文章を書いて投稿したところで反応も薄く、こん

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私のバカ痛い史

私のバカ痛い史

 これまで、切った転んだぶつけた等のヘマは数知れず、長く生きた分だけたくさんの「痛い」思いをしてまいりました。
 残念ながら出産の経験はございませんが(当たり前だ)、男性でも出産の痛みと同じくらいの痛みを感じることができるという(なんか形容間違ってますけど)尿管結石は経験しておりますので、まあ、痛みのプロと言っても差し支えないのではとも思っております。
 骨折も経験しておりませんし、入院するほどの

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勘違いと思い違い

勘違いと思い違い

 私が、大谷亮平という役者さんはEXILEのメンバーであるとつい最近まで思い込んでいた、という話はご存知だと思いますが(えっ、知らない? どうも失礼いたしました)、これだけ長く生きておいて、全然知らなかったとか間違って思い込んでいたとか、まだまだあるなあと、これからも長生きしようと思った次第です。

 長生きしても、もう何も覚えることはできなくなっていた、となったら意味はありませんがね(苦笑)。

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わらいのはなし。

わらいのはなし。

 昔、吉田戦車の「伝染るんです」が流行っている頃。
 同僚とのランチ時、店に置いてあるスピリッツを一心不乱に読み、毎週毎週キャッキャと笑っていたところ、当時の上司(40代半ば)が「そんなに面白いマンガなら、自分も読んでみたい」などと仰るものだから、あの、伝説のふざけきった作りの単行本第一巻(知ってる人なら知ってると思うので、詳細は省略)を貸してあげたのですが。

「ごめん、何が面白いんだか全然分か

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面白い人生

面白い人生

 まったくもって器用に生きられず、人生のレールを踏み外し、右往左往しているうちに「おじいちゃん」になりつつある、自称「さすらいの大衆酒場ハンター」こと、私であります。

 若い頃、「他人と同じような人生を歩くなんて、真っ平だね。あの、リクルートスーツを着て集団でオリエンテーションを受けるなんて、考えただけでもゾッとする」などと嘯いたこともありましたが、自分はそういうことを拒否しているのではなく、た

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