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なぜやる事は増える一方なのか? 仕事を整理する技術とは(Start/Stop/Continue)

「日々やることが増えて、時間がいくらあっても足りないんです…」

こんな言葉をよく見聞きします。仕事では通常のタスクに加えて、緊急的なスクランブルなタスクが追加され、身動き取れない状況になるケースは少なくありません。

そんな中で、どうすれば自分を効率よくコントロールできるのでしょうか。その技術について考えます。

注目すべきは「やる事」よりも「しない事」

リソースは常に有限です。それは組織でも個人でも。1日は24時間しかありませんし、活動的に動ける時間も限られています。

その中で我々はうまく「やりくり」しなければなりません。お金で考えるとわかりやすいです。欲しいものがあり、手持ちのお金では足りない時に考えるのは「どう儲けるか?」と「どう支出を減らすか」の二つの視点で考えます。

つまり、増やす事と減らす事です。ポイントは減らす視点。やらないことを見極めるという事です。これが日々の仕事や、時間の使い方となると途端にできなくなります。

Start/Stop/Continue

仕事量を見直す時に有効なフレームワークがこのStart/Stop/Continue です。シンプルな構造ですが、今後の動き方を見直す際に効果を発揮します。

Start
自分や組織の今後を見据えて、新しく始めること。

Stop
やめること。見切りをつけて捨てること。

Continue
継続的に続けていくこと。

イメージは3つのボックスにやる事を仕分けしていく感じです。部屋の断捨離をするようなイメージ。

「Start」や「Continue」はすぐに埋まりやすい傾向にあります。大切なのは「Stop」。やめること、捨てることです。

特に、Startの項目については、やりたい事にあふれている時、モチベーションが高い時は意気込みにあふれており、チャレンジしたい事が次々に挙げられます。

また、Continueについては、ほぼ思考停止状態で今までやってきたことがラインナップされがちです。

一方、Stopについては途端に歯切れが悪くなります。書き出す時によくありがちなのが、フワッとした事を書きがちです。例えば「無駄な時間を減らす」など。具体的でないので行動が変わらなかったりします。そうではなく、やってきた事をスパッと捨てる視点が必要です。

自分自身のキャパシティは変わらないため、減ることは何もなく上乗せばかり、という状況では破綻してしまいます。だからこそStop項目を明確化する事が重要となります。

人は現状維持を好む生き物です。だから捨てられないしやめられない。その前提に立ち、だからこそ捨てる勇気が自分を幸せにします。

「これを始める代わりに何をやめるのか?」という問いを是非持つようにしましょう。

まとめ

今はビジネスのスピードが加速しており、日々刻々と状況が変わります。タスクは増え続け、優先順位も目まぐるしく変わります。

そんな環境で生産性高く動く上では、自分の有限なリソース(主に時間)を有効活用するには重要な事に時間を割く必要があります。

そこで有効なのが、Start/Stop/Continue のフレームワーク。特にStopの止める事をはっきりさせる事です。

組織の中では自分が必ずしも最適な仕事でないケースも多いです。自分以外の誰かがやった方が組織の生産性が上がるなら、どんどん渡して断捨離しましょう。

そうすれば、自分がやるべき仕事だけが目の前に残ります。それこそが自分の仕事です。

この連休は少し仕事と距離を置き、自分を客観的に見直す良い機会です。改めて、自分が捨てる事は何かに意識を向けてはいかがでしょうか。

新しい事を始める時は「代わりに何を捨てるのか?」を常に考え、うまくやりくりしていきたいですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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やわらかメガネりょう
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