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政治(国内・国際)

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【電子書籍】『保守主義の超克』・『大和心とは何か』がkindleに並びました。

【電子書籍】『保守主義の超克』・『大和心とは何か』がkindleに並びました。

○保守主義の超克

保守主義はフランス革命に対するアンチテーゼに端を発し、冷戦以降、共産主義の脅威に対抗する思想的主柱として西側諸国の主要の政党の多くがこれを奉じてきた。日本でも自民党をはじめとした多くの政治家がこれを奉じ、保守を標榜する論者も数多く存在している。彼らは保守主義こそが日本を守ると言うが、しかし、保守主義は本当に日本を守るものなのだろうか?

本書はエドマンド・バークについての諸研究

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全体主義と独裁と専制の違い

全体主義と独裁と専制の違い

全体主義と独裁と専制は同じように見られるがちょっと違う。

1.全体主義全体主義というのは、個人主義の反対であり、実は古代以来どこでも行われてきた政治現象である。

全体主義は権威主義の極端な形ともいわれるが、全体主義だからといって民主的でないとはいえず、古代ギリシャのポリスにおける民主制のように全体主義的・権威主義的な民主政もありうる。

陶片追放やソクラテスが服毒死したのは古代民主制の全体主義

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低賃金労働移民政策の将来

低賃金労働移民政策の将来

我が国の政府は昨今、リベリアかチベット、あるいはソマリアのような確固たる国際的地位を目指し、30年以上にわたり一貫して、それに見合う経済政策・財政政策を取り続けてきた。

これにより、日本は見事な低成長を遂げ、あとは後進各国の成長を見届けて大国に飲まれるか解体するだけと、ついに戦後日本は占領政策により与えられた歴史的役割を終えようとしている。

その政府による一連の政策の一つが技能実習生制度に代表

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三島由紀夫の予言と現代日本

三島由紀夫の予言と現代日本

 三島由紀夫「果たし得てゐない約束――私の中の二十五年」二十五年間に希望を一つ一つ失つて、もはや行き着く先が見えてしまつたやうな今日では、その幾多の希望がいかに空疎で、いかに俗悪で、しかも希望に要したエネルギーがいかに厖大であつたかに唖然とする。これだけのエネルギーを絶望に使つてゐたら、もう少しどうにかなつてゐたのではないか。私はこれからの日本に大して希望をつなぐことができない。このまま行つたら「

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「保守=善・良いもの・日本の国益に適う」というのは誤解です。

「保守=善・良いもの・日本の国益に適う」というのは誤解です。

※以下はSNS上のやり取りを元に微調整したものです。

「保守主義の超克」
 http://amazon.co.jp/dp/B08P5FF949



まず、日本における”保守”は大きく五種に定義できます。

より詳しくは上記の電子書籍にまとめていますが、簡単にまとめると、次のようになります。

①政治思想としての保守主義(国制の精神を守るために漸進的改革を続ける)、②冷戦期に形成された西側自由

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第二次冷戦で日本は復興する、が

ロシア好きの皆さんの所見とは反対に今回の戦争でロシアが墓穴を掘ってくれたおかげで、日本は一応の復活を遂げる可能性が高くなった。

このまま、ロシアを基軸とする東側と経済的決別が進み、第二次冷戦といえる状態になった場合、日本の地政学的価値が高まる。

つまり、日本に対する投資や援助、憲法改正等の占領体制(現代日本の国制は日本の完全無力化を目指した1947年までの占領方針に則っており日本人の自滅を目的

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ロシアの日本攻撃計画が荒唐無稽でないわけ

ロシアの日本攻撃計画が荒唐無稽でないわけ

ニューズウィークの記事でロシアが日本を攻撃する計画を立てていたというものが出た。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7f936e08d009747dffd1edcf63eaa959052a94f3?page=2

これに対して、兵力の海上輸送能力が無いなどを理由に、実現性が乏しく、計画する事自体ありえないのではないかとする論説が多くみられる。

しかし、実現性に関

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