第二次冷戦で日本は復興する、が

ロシア好きの皆さんの所見とは反対に今回の戦争でロシアが墓穴を掘ってくれたおかげで、日本は一応の復活を遂げる可能性が高くなった。

このまま、ロシアを基軸とする東側と経済的決別が進み、第二次冷戦といえる状態になった場合、日本の地政学的価値が高まる。

つまり、日本に対する投資や援助、憲法改正等の占領体制(現代日本の国制は日本の完全無力化を目指した1947年までの占領方針に則っており日本人の自滅を目的とする)を解消する後押しはロシアに対する防壁を高めることに繋がる事になり、西側諸国は積極的に日本国の存続を後押しする事になる。

こうなれば、90年代以降のような外圧による産業・社会基盤の破壊(派遣労働解禁・郵政民営化等)は無くなり、むしろ外圧によって政府のネグレクト(防衛費の過少や半導体産業を衰退させたような)が解消され、産業やそれを支える社会基盤に対する投資が促進されることになる。

産業が空洞化し家族や地域共同体が希薄化、自助・共助が難しくなった一方、公助は渋られ続け、社会基盤がボロボロになった現代日本ではあるが、その分、これまでさんざん抑圧されてきた分だけ伸びしろがある。

完全に何もできなくなってからでは遅かったが、まだ間に合う。

産業が復興し福祉や教育への投資が増えれば、人々は経済的にも社会的にも安定する。

そうなれば少子化も改善し、以前の物と比べれば全く少ない数にはなろうが第三次ベビーブームが来ることになるだろう。

ただ一つの問題は、国際情勢に乗っかって一時的に繁栄できたとしても、国際的な危機が過ぎれば90年代からの失われた30年と同じ道をたどり、自ら滅亡へひた走る事になる。

どんな順風が吹いても、結局、日本が独り立ちできる真面な国に、日本人が真っ当な日本人にならなければ、未来永劫、自滅への道からは逃れられないのである。

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