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【世界放浪・旅のカケラ】世界一周編

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【世界一周・旅のカケラ #42】出逢った場所で、永遠のサヨナラ

【世界一周・旅のカケラ #42】出逢った場所で、永遠のサヨナラ

まさに私たちが出会ったゲストハウスで、私たちは本当に永遠に別れた。出会ってから2か月が経っていた。(あぁ、終わったんだなぁ)、そう何度も何度も自分に言い聞かせるように呟き続けた。



最終日も、私たちは私たちのルーティンをした。
いつもの食堂でヌードルを食べ、そのはす向かいにあるカフェでコーヒーを飲んだ。

私は旅帳のほかに、出会った人に一言をもらう「出会い帳」みたいなノートを用意していたので

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【世界一周・旅のカケラ #41】2人で過ごせる本当に最後の一日、23歳の誕生日を祝う

【世界一周・旅のカケラ #41】2人で過ごせる本当に最後の一日、23歳の誕生日を祝う

ジョンの記念すべき誕生日、彼の望み通りひげを剃って(※下記参照)さっぱりとしたイメチェンフェイスで迎えることができた。

※ジョンって誰?という人はこちらをチェック!

誕生日とはいえ、お互いの旅の出発直前だ。特に大きなプランはない。
朝はいつもの食堂でヌードルを食べて、いつものカフェでコーヒーを飲んだ。
いつもと違うのは、その後に「いつも食べるアイスクリーム屋さんもいいけれど、今日はエアコンの効

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【世界一周・旅のカケラ #40】誕生日前夜、気ままなドライブとハプニング

【世界一周・旅のカケラ #40】誕生日前夜、気ままなドライブとハプニング

世界一周に出て、すぐに出会ってしまった最愛の人・ジョン。

バンコクのカオサン界隈で過ごした数か月は、もう終わりを迎えようとしている。この記事と併せて3話の予定なので、あと少しおつき合いいただけると嬉しいです。

※ジョンって誰?という人はこちらをチェック!

出発は私のタイの観光ビザが切れるタイミングで、ちょうど旅に出て2か月になるところだった。彼の出発は、本当はもう少し前だったのだが、私と誕生

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【世界一周・旅のカケラ #39】サヨナラ前提で、誰かを愛すること

【世界一周・旅のカケラ #39】サヨナラ前提で、誰かを愛すること

ジョンと私の関係は、オンオフありながら、数か月続いた。彼とは世界一周に出てすぐに出会ったので、この数か月は私の世界一周の期間とそのまま同じということになる。

※ジョンって誰?という人はこちらをチェック!

「miaと一緒に旅するより、自分の旅を選ぶ」。

最初は遠回しに伝えてきた彼に、ストレートに言ってくれと半ば強引にそう言わせた(下記参照)。もちろん彼の本心であることに違いはない。私は昔から、

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【Kindle出版】\自然に沿った旅の手引き/シリーズ3冊|旅やスピが好きな方にぜひ読んでみて欲しい!

【Kindle出版】\自然に沿った旅の手引き/シリーズ3冊|旅やスピが好きな方にぜひ読んでみて欲しい!

旅エッセイをしばらく離れていますが、そのあいだにもライターとして、いやもはや商業ライティングすら離れて、純粋に物書きとして、今までに3冊のKindle書籍を出版しています。

一冊目を2023年12月19日(父の誕生日)に、二冊目を2024年3月20日の立春(=宇宙元旦)に、そして三冊目を2024年5月29日(私の誕生日)という、思い出に残る節目に合わせた出版で、ときにバタつきながら、でもやると決

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\8/11~2週間、222円セール/Kindle5冊目「わたしに溶け込む、過去旅」を出版!

\8/11~2週間、222円セール/Kindle5冊目「わたしに溶け込む、過去旅」を出版!

2024年8月11日~ライオンズゲート期間に、Kindle5冊目の著書を出版します!

ライオンズゲートとは一年の中でも特にパワフルなエネルギーが降り注ぐ、とされる特別な期間。今年は7/26~8/12で、変容のエネルギーが強いのだとか。



「わたしに溶け込む、過去旅」は、私の世界一周と南米リベンジ旅から抽出したエッセイ本です。今回はアナログの不便な時代の旅、に焦点を当てています。

きっとあ

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【世界一周・旅のカケラ #38】自分たちで出した、私たちのこれからの答え

【世界一周・旅のカケラ #38】自分たちで出した、私たちのこれからの答え

ときどき、すでに自分のなかにある答えでも、つらくて認めるのに時間がかかったり、口に出せないときがある。

今日は、ジョンと私は出逢ったときから、ほんの少しの可能性に白黒つけずにいたひとつのことに答えを出した。

私たちのこれから…。

「彼は彼の旅を続ける」
「私は私の旅を続ける」

こんなことは、最初から90%わかってたんだ、私は。そしてきっと彼も。

それでも、一緒に向き合ったことに意味があっ

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【世界一周・旅のカケラ #37】愛する人の家族にまぜてもらっても…

【世界一周・旅のカケラ #37】愛する人の家族にまぜてもらっても…

時間が前後しますが、こちらは旅の回想記。ちょっぴりノスタルジーな時代の恋ばなです

こちらの記事の続きです。

***

最後にたった数日だけれど、ジョンのママと妹さんに混ぜてもらって一緒に過ごすことができた。

最終日は日中はそれぞれ思い思いに過ごし、夕方から私が合流。彼ママの日本食が食べたいという希望で、「竹亭」という日本食に行くことに。ビールを飲みながら塩辛をつまみ、皆でピザ寿司というまさに

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【世界一周・旅のカケラ #36】何度目の再会、そして今後について初めて話し合う

【世界一周・旅のカケラ #36】何度目の再会、そして今後について初めて話し合う

時間が前後しますが、こちらは旅の回想記。ちょっぴりノスタルジーな時代の恋ばなです

こちらの記事の続きです。

***

チャーン島から戻って、アミールは私との関係が展開しなかったことで、もう次の誰かを見つけたようだ(町が小さいため、興味なくとも会ってしまう)。

私はといえば、ジョンと過ごした町で、ただただ彼との再会を心待ちにしながら過ごす日々。「いついつ会おうね」とか「どこで再会しよう」とか、

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【世界一周・旅のカケラ #34】愛とトラブルのはざまで

【世界一周・旅のカケラ #34】愛とトラブルのはざまで

いつまでもバンコク滞在を延ばしているわけにもいかず、泣く泣くジョンにいったんの別れを告げて、イスラエル人のアミールとチャーン島へ向かう日。

プーケットに次いでタイで二番目に大きい島、チャーン島。

島が象の形に似ていることからタイ語で象の島(=チャーン島)と名づけられたそうな。島全体が海洋国立公園に指定されているのも特徴。
プーケットやパタヤなどと違い、まだ手つかずの自然が残る、のどかなリゾート

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【世界一周・旅のカケラ #32】あの人との再会は突然、ドラマティックに…!

【世界一周・旅のカケラ #32】あの人との再会は突然、ドラマティックに…!

消化不良のラオスから一路バンコクへ戻り、声をかけられたイスラエル人(※)とコチャーン(チャーン島)へ行くことが決まっていた。

ナンパして旅の相棒を探すくらいだから、決してまともとは言えないかもいれない。けれど夜遊びの際に「本物」のID(身分証明書)を見ているので、悪いようにはなりそうにないだろう、と。
しかも彼にとってチャーン島は何度目かの訪問となり、勝手知ったる人はときに地元の人と同じくらい助

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【世界一周・旅のカケラ #30】ラオス行きで痺れた足の結末とは…

【世界一周・旅のカケラ #30】ラオス行きで痺れた足の結末とは…

本当になんだったというのか…。ラオスからたった1日半ほどでとんぼ返りして、戻ったバンコク。右太ももの上半分が痺れている、という謎の状況により。

勝手知ったるバンコクに戻った私、もちろんいつもの宿に戻り、そしてほぼその足でバンコクの病院へと出向いた。

しかも、歩いて!そう普通に歩けるのですよね、なのになぜ…。
そして今の旅事情からは、信じられないかもしれない状況だけど。私は事前に見た地図を頭に叩

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【世界一周・旅のカケラ #29】初のラオス、最短滞在時間はなんと…!

【世界一周・旅のカケラ #29】初のラオス、最短滞在時間はなんと…!

南の旅からバンコクに戻った私は、久々のバンコクで一日半を過ごした後、すぐ長距離バスでラオスへ出発。

カンボジアを抜けて、ベトナムまでぐるっと東南アジアを満喫する予定だった旅は、ジョンとの恋沙汰でキャンセル。想いを伝え合った後に、離れ離れになるなんてできない!と、結局、アンコールワットのみ満喫してUターンしたのだった。

けれど今回はジョンも彼の旅に戻り、私も…。

なので、本腰入れて旅に戻るぞ、

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【世界一周・旅のカケラ #28】一夜に詰め込みナイトライフ in バンコク

【世界一周・旅のカケラ #28】一夜に詰め込みナイトライフ in バンコク

※今回は関連記事が多いので、下にまとめました(※マークは関連記事あり)!

2週間振りに戻るバンコク。もちろん、旅に出て即恋に落ちたジョンはいない(※)。

彼のいないバンコクなんてつまらない。思い出が多過ぎて彼と出会い過ごした宿になんて戻れるわけがない…!

そんなこと言ってたのは誰だっけ?

あれ、自分でも驚くほど大丈夫だ。笑。まるでそうすることが決まっていたかのように、何の迷いもなくその宿に

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