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心に残るエッセイ

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私が読んで心が動いた素敵な投稿をご紹介します。忙しい日々の中、心が動く瞬間減っていませんか。 そんな時 こちらのマガジンを覗いてみませんか? 心が震えるようなnoterの言葉 味…
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#友達

<六ヶ国語を操る華僑のゲイ>、だけでは収まりきれない「何か」がある

<六ヶ国語を操る華僑のゲイ>、だけでは収まりきれない「何か」がある



その男とは1年前にここスマランで知り合った

わたしが週末にひとりでよく通う、歴史地区のBAR&BISTROの<SPIEGEL>でのカウンターでのことだ

1895年にこの場所で開店したオランダ・コロニアル調の、巨大な円形の店内

石造りのどこか、古い図書館を思わせる中央カウンターで、本を読みながらビンタン・ビールを飲んでいると、いくつかスツールを空けた左隣から、その男に、こう話しかけられた

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私を救ってくれたように、私も誰かを救えるように。

私を救ってくれたように、私も誰かを救えるように。

中学生のころ人間関係に悩み、もがいていた。
クラスでの居場所が突如として消えた。

別に私は友達がいなくたって、学校とは勉強をする場であるのだから大丈夫

あの頃はそう思って生活していた。
というよりも、思いたかったのかもしれない。

こんな時、学校に行かないという選択肢も十分にあるのだろうが、わたしは一日としてこの事を理由にして欠席することは無かった。
ただ1日1日を同じように生きていく。
おか

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