CFOの資金調達:バリュエーション交渉は交渉可能範囲内で強気で攻めるのが正解
投資家へバリュエーションを提出したが、
「高い」と言われてしまったら、どうするのか!?
バリュエーションは柔軟に設定可能と答えるのが正解です。
そもそも、高いと言われることは相手は検討の余地があるということです。
買いたいから、高い、という感情になります。
買いたくないものであるなら、高いというフィードバックはでてきません。
バリュエーションの話ができないとなると、
投資家は検討の余地なしということでDDが先に進まなくなってしまいます。
まずは交渉ができる場を設定することに動くことが正解です。
できる限り、手頃なバリュエーション設定であったほうが
投資されやすいと考えるかもしれません。
ただし手頃なバリュエーション設定で出資されてしてしまうと、
投資家に良いようにシェアアウトしてしまうことになります。
これは、今回ラウンドでは確かに正解に見えるかもしれません。
手頃なバリュエーション設定は、
次回ラウンドの投資へのメッセージとしては出資がしづらくなる要因です。
次回ラウンドの投資家は前回投資家が今回まで何をしてくれていたのか、
1%分を出資する上での投資金額の差分を気にします。
また真逆に凄まじく高いバリュエーション設定をしても、
投資家はまともに対応してくれることはありません。
例えば、
年間売上が200万円程度でこれからプロダクトローンチなる企業から
バリュエーションが10億円、1億円出資してほしいと言われても
投資家側も出資しづらくなります。
出資が受けれる可能性を高めるなら、
これから出資するプロダクトが相当に業界にインパクトを与える、
プロダクト責任者及び経営陣が、その業界に対して相当の実績がある。
ということであれば、バリュエーションの現実味は高まってきます。
(このような要素を積み重ねていく投資家へ説明していくことになります)
交渉範囲内でバリュエーションをギリギリまでに高めて、
かつ説明ができる要素をもって投資家へアタックすることが正解なのです。
そこで高い、というフィードバックがあったなら、
事業内容などに興味を持ってもらっていることに他なりません。
そして、
バリュエーションの交渉に入れるポジションができたことになります。
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