文と芸
馬鹿みたいに長い旅日記です。web時代に逆行して写真は少ない、というか最後のほうに少し載せてるだけです。動画もたまにあります。
雑記です。
書いてきた小説を、ここにまとめていきます(フィクションです)。【掌編→数分程度で読めます。短編→それより少し長め】
(←前) 点けたばかりでまだ冷房が効いていないけれど、それでもよければ、とのことで二階の部屋にご案内いただく。「昔は飛び込みのお客さんはいたけれど、今はいなく…
(←前) 北三条駅前。車窓からも見えていたけれど、大きな広場があって洒落た外観の扁平な施設が大小二つ。素朴な色合いの木材が等間隔に配され構成された『三条スパ…
(←前) 御日供祭の帰り、朝の鶏舎に立ち寄り、コケコッコーの応酬を堪能し、神社の方に聞きたい疑問(直角参道やら兎やら)がいくつかあったのだけれど、まだ姿が見え…
(←前) 一の鳥居。一礼をして参道を行きます。そして石の橋へ。橋の上から左に目を向ければ、玉の橋と呼ばれる日本庭園でよく見かける半円形に盛り上がった朱塗りの橋…
(←前) カツ丼をいただきながらも、旅の話を弾ませる。まず燕三条という地名はないということをここでちゃんと教えてもらう。高速の出口はその逆の「三条燕インター」…
何も調べずに旅をしよう。 ということで、お馴染みのどこかにビューンに旅先を決めてもらい、燕三条を旅してまいりました。 初日 朝、上野駅へ。そば屋の天むす駅…
旅と旅行。 同じ意味合いの言葉ではあるけれど、振り返れば自分の中では明確に使い分けていたように思う。前者は行き当たりばったりの道行き。後者は計画的な観光。宛…
死ぬほど苦しいときに死にたいと言ったら、もうちょっと頑張ってみようよと言われました。 死ぬほど苦しいときに死にたいと言ったら、死んだら元には戻れないんだよと…
喜びは耐えられる。悲しみは耐えられない。 幸福は耐えられる。不幸は耐えられない。 素晴らしい出会いは耐えられる。別離は耐えられない。 ならいっそ、 了
「選挙に行かない人間はカッコ悪いよ」 「しっかりと未来のことを考えて投票して下さい」 「投票に行かないなんて、民主主義の否定ですよ」 「報道に流されないでください…
「はい、こんにちはー。今日はどうなさいました?」 「こんにちは。じつは、一週間くらい前から、この、左の脇腹のあたりが痛いんです」 「あぁ、下腹部のあたりね。そこが…
(←前) 山を降りる。当然風が冷たい。痛いくらいに指先が冷えていく。が、留まっていても寒いだけなので、とにかく標高を減らしていく。30分ほどして下界へと降りてく…
(←前) 早めのお昼。電車の時間もあるので、参道に戻ってるほどの余裕はない。というわけであらかじめ調べておきました大衆食堂。参道から少し外れた位置に提げられた…
初日 外は雨。最近買ったちょっと良い傘を手に、朝6時過ぎ家を出る。地元の駅から大宮駅へ。駅弁屋で有名なチキン弁当と同じ鳥が描かれている「とりめし」を購入。ピピ…
(←前) e-バイクにまたがり、まずは男鹿温泉を上っていき、「星辻神社→」みたいな看板を見かけ、字面に惹かれてそちらへと向かう。ここでもバス停の可愛らしいなま…
(←前) 男鹿真山伝承館をあとにし、なまはげの落とし物をリュックに結びながら、山のほうへと向かって歩く。そうしたらいつの間にか神社の前へ。真山(しんざん)神社。…
2024年9月23日 15:10
(←前) 点けたばかりでまだ冷房が効いていないけれど、それでもよければ、とのことで二階の部屋にご案内いただく。「昔は飛び込みのお客さんはいたけれど、今はいなくて」と聞き、そりゃそうだろうなと思う。酔狂な旅をしていてごめんなさい。部屋は松。上等である。6畳、窓あり。古いことはもちろん古いが、掃除は行われているようで鼻がむずむずすることもなく。トイレは階下で、お風呂もある。こういう旅館、ほんと久しぶ
2024年9月21日 10:19
(←前) 北三条駅前。車窓からも見えていたけれど、大きな広場があって洒落た外観の扁平な施設が大小二つ。素朴な色合いの木材が等間隔に配され構成された『三条スパイス研究所』という名前の割には、メニューがドリンクばかり?(あとで知ったことだけれど、カレー屋さんでした。もっと視野を広げましょう)今はお昼時。まずはご飯やさんを探さなくては。その向こうにあるどっしりとした外観の建物は、真新しい図書館。今は
2024年9月18日 16:10
(←前) 御日供祭の帰り、朝の鶏舎に立ち寄り、コケコッコーの応酬を堪能し、神社の方に聞きたい疑問(直角参道やら兎やら)がいくつかあったのだけれど、まだ姿が見えなかったのでそのまま神社をあとにする。そうして旅館へ。そのまま朝食会場へ。卵焼きやらイカ刺はすでに枡弁当みたいな形でテーブルに並んでいて、そのほかの魚なんかを自分で取ってきて固形燃料と網で焼くと感じ。朝からお櫃ごとご飯を平らげました。ごちそ
2024年9月15日 22:50
(←前) 一の鳥居。一礼をして参道を行きます。そして石の橋へ。橋の上から左に目を向ければ、玉の橋と呼ばれる日本庭園でよく見かける半円形に盛り上がった朱塗りの橋。人ではなく神の渡る橋だとか。その下に流れる小川。石橋の脇には石段を下って小川の中を抜ける道筋も用意されていて、これは流れに足を浸しての禊ぎのためだろうと推測する。ほどなくして、参道はほぼ直角に左へと曲がります。珍しいな、と思いました。一の
2024年9月13日 18:36
(←前) カツ丼をいただきながらも、旅の話を弾ませる。まず燕三条という地名はないということをここでちゃんと教えてもらう。高速の出口はその逆の「三条燕インター」という名称であることも(駅の名前も含め、相当揉めたんだろうなぁ)。合併の話もあったけれど、ごにょごにょ……といった感じで。「先入観はあるかもしれませんが、個人的には『つばめさんじょう』のほうが言いやすいですね」と自分が言えたのは、相手が燕市
2024年9月11日 19:00
何も調べずに旅をしよう。 ということで、お馴染みのどこかにビューンに旅先を決めてもらい、燕三条を旅してまいりました。初日 朝、上野駅へ。そば屋の天むす駅弁にうまうま言いながら、北西へ。国境の長いトンネルを抜け、以前旅した浦佐駅も過ぎ、初の燕三条駅へ。巨大なナイフとフォークと『燕市』とたすきを掛けたつば九郎のパネルがお出迎え。君はヤクルトだから東京じゃないのか、と思いつつ改札を抜ける。
2024年8月27日 11:25
旅と旅行。 同じ意味合いの言葉ではあるけれど、振り返れば自分の中では明確に使い分けていたように思う。前者は行き当たりばったりの道行き。後者は計画的な観光。宛てのない旅行、家族旅、という組み合わせをあまり見かけないことから、一般的にも同じように使い分けられることが多いのだろうと思う。 ではここ最近の自分の遠出はどうであったか。旅の内情を知っている自分からすれば、それは「旅を装った旅行」であっ
2024年8月27日 11:22
死ぬほど苦しいときに死にたいと言ったら、もうちょっと頑張ってみようよと言われました。 死ぬほど苦しいときに死にたいと言ったら、死んだら元には戻れないんだよと言われました。 死ぬほど苦しいときに死にたいと言ったら、生きてたらきっといいことがあるよと言われました。 死ぬほど苦しいときに死にたいと言ったら、疲れてるんだよと言われました。 死ぬほど苦しいときに死にたいと言ったら、それは逃げだよと
2024年7月27日 14:10
2024年7月3日 15:50
「選挙に行かない人間はカッコ悪いよ」「しっかりと未来のことを考えて投票して下さい」「投票に行かないなんて、民主主義の否定ですよ」「報道に流されないでください」「自分の頭で考えて下さい」「何となくの気持ちで投票しないで下さい」「人気投票じゃないんですからね」「投票に行かない奴が悪いんです」「この国を変えたくないんですか?」「流されてばかりでいいんですね」「搾取され続ける現状に満足
2024年6月23日 13:27
「はい、こんにちはー。今日はどうなさいました?」「こんにちは。じつは、一週間くらい前から、この、左の脇腹のあたりが痛いんです」「あぁ、下腹部のあたりね。そこがどんな風に痛いんですか?」「なんていうか……鈍い痛み? っていう感じですかね」「鈍いっていうと、ずーんと来る感じ?」「いえ、んー……きりきりした痛みですかね」「きりきりというと、差し込んだような?」「いえ、そういう感じとはちょっ
2024年6月12日 14:57
(←前) 山を降りる。当然風が冷たい。痛いくらいに指先が冷えていく。が、留まっていても寒いだけなので、とにかく標高を減らしていく。30分ほどして下界へと降りてくる。田植えを終えたばかりだろう、田んぼの景色である。日射しは温かだが、体は芯まで冷えている。そうして地図を眺めつつ、チェックしていた村のピザ屋さんへ。外は少し風が出ていたけれど、日射しを浴びたかったのでテラス席に座らせてもらう。頼んだのは
2024年6月9日 21:09
(←前) 早めのお昼。電車の時間もあるので、参道に戻ってるほどの余裕はない。というわけであらかじめ調べておきました大衆食堂。参道から少し外れた位置に提げられたのれん。がららと入店、1名です。先客が1組。とりあえずテーブル席に着く。カウンターの窓から厨房を見れば、おばあちゃんが一人。「ちょっとお待ち下さいね」と声がかかる。カウンターの上に掲げられたメニュー一覧。もつ煮定食は良さそうだ。ただ時間があ
2024年6月7日 19:40
初日 外は雨。最近買ったちょっと良い傘を手に、朝6時過ぎ家を出る。地元の駅から大宮駅へ。駅弁屋で有名なチキン弁当と同じ鳥が描かれている「とりめし」を購入。ピピッと新幹線改札を抜け、あさまに乗り込む。いつもなら眠い眠い言ってる早朝の出発だけれど、思いの外よく寝られたので、特にそんなことはなく駅弁と車窓を楽しむ。とりめしうまし。 で、雨である。関東はそこまででもなかったが、着いた長野駅、善光寺口
2024年4月10日 21:08
(←前) e-バイクにまたがり、まずは男鹿温泉を上っていき、「星辻神社→」みたいな看板を見かけ、字面に惹かれてそちらへと向かう。ここでもバス停の可愛らしいなまはげイラストをカメラで蒐集する。木立の間を抜け、地域の方々に大事にされていそうな、こじんまりとした星辻神社にご挨拶。境内には地蔵や小さな石祠が並んだ一角があって、扉の開いた(中は確か石仏)石祠の右側面にはおそらく「天保一四 七月」、左側面「
2024年4月7日 20:22
(←前) 男鹿真山伝承館をあとにし、なまはげの落とし物をリュックに結びながら、山のほうへと向かって歩く。そうしたらいつの間にか神社の前へ。真山(しんざん)神社。本殿はこの奥にある真山にあり、ここでは拝殿にて手を合わせる。そうして帰りに社務所に立ち寄り、伝承館で尋ねた御神酒を発見。と、奥から巫女さんが出てこられる。本来だったら旅の初日から荷物になる酒なんて買わないのだけれど、この神社でしか販売して