文と芸

渡辺元気。 小説や言葉をアートにしています。 たまに旅に出ます。 watanabe.genkisan@gmail.com

文と芸

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    マガジン

    • (馬鹿みたいに長い)旅日記

      馬鹿みたいに長い旅日記です。web時代に逆行して写真は少ない、というか最後のほうに少し載せてるだけです。動画もたまにあります。

    • 雑記

      雑記です。

    • 小説アマビエ

      小説アマビエを集めていきます。【ヘッダー画像は『新聞文庫・絵』(京都大学附属図書館所蔵…https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/item/rb00000122)を改変】

    • 小説

      書いてきた小説を、ここにまとめていきます(フィクションです)。【掌編→数分程度で読めます。短編→それより少し長め】

    最近の記事

    • 固定された記事

    活動名を「文と芸」に改めます。(旧、小説工房わたなべ)

     表題の通りです。  もうかなり前ですが、新作をつくっているとき、作品の左下に「小説工房わたなべ」と薄いフォントで署名を打ち込み、何だか余計だなぁ、と感じました。有り体にいえば、邪魔だとすら思いました。いや、自分が名付けたんですが。  なぜ余計と感じたか。「小説工房わたなべ」という名前が、字面が、作品そのものに対して、(良い悪いは別として)何かしら影響を与えないだろうか、なんてことを思いました。できれば自分の名前はまったく気にせずに、作品に触れてもらいたいなぁ、と。そして

      • 2023年3月 熊野旅2

        (←前)  バスで熊野本宮(ほんぐう)大社へ。まずは熊野本宮館なる案内所で地図をいただき、展示物にはそれほど目を通さずに、本宮へ。だって実物が目の前にあるのだもの。そっちに行かなくては。というわけで、バスで一時間以上走って来たというのに、結構な賑わい、そして重厚な鳥居。鬱蒼とした木々に囲まれた参道。無数の幟がはためく砂利道に、その先の長い階段。相当な山の中だというのに、こんなにも立派で巨大な神社がある、というだけでテンションがあがります。バスを乗り継いで来た自分がこうなのだ

        • 2023年3月 熊野旅1

          初日  夜9時。仕事を終え、池袋のバス乗り場へと直行する。発車30分前に到着し、予想外の寒さに身を縮こまらせながらもあたりをぶらりと散策。近くに待合室が設けられていることに気づき、中で待つ。そうしてアナウンスが流れ、再びバス乗り場へ。信越、北陸、関西……。ここから日本の各地へと夜行バスが出ていることを初めて知り、驚く。夜行バス。友人たちとのスノーボード旅行で利用したことはかなり前にあるけれど、個人的な旅で使うのはこれが初めてです。というわけで乗車。  狭い。リュックを網のな

          • 旅と動画

            「youtube、このまま続けていけば、収益化できるのでは?」  登録者数の増加ペースを見て、今年の頭にそんなことを思いました。うまくいけば、年内に。  そうして年度末に向けて、大型連休が数回あり、何度か旅に出かけては動画を撮影しておりました。中には日帰りで撮影したものもあります。先日、投稿した中山道旅だけでなく、以下のように。  が、こんな感じで撮影を続けていくのキツイいなぁ、と感じました。金銭面、というよりは、心情的な問題で。コンスタントに動画を投稿することは、登録者

            2023年1月 中山道旅2

            (←前)  木曽福島の路地をあちらこちらと散策し、もう一度駅前から町中へと下りていく。とりあえず旅行支援の地域クーポンもあるし、けれど余ったら嫌だし、かといって旅の荷物になるのも嫌だし、というわけで、何かないかなと漆器店へ入る。入ってすぐ、箸の並んだ棚がお出迎え。箸。確実に荷物にはならないし、今使ってる箸に不満はないけれど、別に新しいのがあってもいいし、というわけで十分近く悩んで、シンプルな、黒檀だか鉄刀木(たがやさん、と読むらしい)だかの黒くて太い箸をクーポンで購入。残り

            2023年1月 中山道旅1

            初日  朝6時過ぎに起き、新宿駅へ。あずさ3号へと乗り込みます。買った駅弁は新宿弁当なるもの。内藤とうがらしを使った椎茸煮をはじめ、主に中央線沿いの名物が所狭しと(内藤とうがらし。そもそも新宿は、宿場町時代は内藤新宿と呼ばれていて、つまり内藤とうがらしは新宿の地野菜ということになります)。  とまで書き出したはいいものの、ずぅっと筆を止めた状態でした。以前は誰かに頼まれたわけでもないのにしゃかりにきになって書いていた旅日記。前回の青森旅のあたりから、何だか旅日記を綴ること

            デザフェス56で展示をしてきました。

            「実はこの作品は、この状況ではまだ未完成となっていて、見に来て下さった方なら誰でも簡単にできる行動で、作品を完成させることができます。さて、その行動とは何でしょう?」  という無茶ぶりな質問から、作品の解説を始めました。 「6行目まではただ単に性格を表現する言葉を羅列しているだけで、最後の2行と、言葉が穴になっている、ということにものすごく意味があります」  と続けました。この段階で分かる人は、少数でした。 「『言葉の中にいるのは私自身でしょうか。それともあなたが思い

            来週のデザフェスに出展します。

            いつ …… 11/19.20(土日) どこ …… 東京ビッグサイト ブース … 両日【L-22】(西館4階)  言葉の不完全性をテーマにした、大きな「小説 × アート」作品の展示をおこないます。  チケット等については、公式サイト ↓ をご参照ください。  まぁ、前回の投稿でも参加するということはお伝えしていたので、別に書かなくてもいいかという気もしましたが、今回は多くの方の目に触れていただけたらと思っているので、こうして告知をしております。  なお、以下は過去の

            2022年9月 青森旅5(終)

            (←前)  居酒屋おさない。のっけから地酒でいきます。喜久泉。あとから気づいたが、青森の一番有名な地酒、田酒(でんしゅ)と同じ蔵元さんで。というか、「きくいずみ」なのに「きくせん」とオーダーしておりました。日本酒読みですねぇ。と、やりいか、ほたてひもの刺身。そりゃもう合いますわ。続いて酸ヶ湯温泉で急いで食らった生姜味噌おでん(これも青森グルメのようで)と、ほたてバター。ほたては元々好きなのだけれど、ここのほたてバターは絶品でした。口に含んで、声なき声で唸っておりました。そう

            2022年9月 青森旅4

            (←前)  八甲田山。その名で真っ先に思いつくのは雪中行軍。戦時中に沢山の兵隊さんが猛吹雪の中、遭難したという事件。ロープウェイでの道中、そのあらましを係の方が淡々とマイクで語ってくれます。日露戦争、雪中行軍の訓練として行われた八甲田山行。車窓左手に見える山の中には、遭難者の銅像が建てられているのだとか。そもそも八甲田山という名称の山はなく、八甲田大岳を中心としたこの辺りの連峰の総称なのだということも教えてくれる。  そうして山麓駅から約2.5km、10分ほどで山頂公園駅へ

            2022年9月 青森旅3

            (←前)  3時間以上かけて歩いた奥入瀬渓流をバスで30分程度で戻るという、余韻もへったくれもないことをし、向かった先は蔦(つた)温泉。このへん温泉が多いけれど、東北ではとっても有名な温泉ですね。で、山間の一軒しかない旅館、蔦温泉旅館へ。  もう、鄙びた木造建築がたまりません。すっごく風情のある旅館です。奥入瀬歩きまくったことだし、今日はここで日帰り入浴をしてきます──の前に、もうひと歩き。蔦温泉の周辺に点在する六つの沼を巡ります。メインである蔦沼までは木道が整備されていて

            2022年9月 青森旅2

            (←前)  そんなわけでアップルパイをリュックに入れて、宿までてくてく。今度はショートカットして、温泉街ではなく国道を行くが、基本歩道がないのに交通量は割とあるわで、かなり気を遣いつつ歩く(追い越しのため、対向車線からこちらへと飛び出してきた車があって、馬鹿野郎、と思う)。というか、だいぶ陽が傾いてきて、結構薄暗い。そして外灯もなし。孤独感と不安感がひたひた。これ日没後だったら、かなり危なかったなぁ……。完全に暗くなる前に宿に帰投。行きつ戻りつアップルパイの件もあり、結構歩

            2022年9月 青森旅1

            初日 朝5時半に起きる。すたこらさっさと地元の駅から大宮駅へ。はやぶさに乗る。買った駅弁は秋っぽいもので、特に地方色はなかったけれど、まぁ美味かった。そんなこんなで二時間半くらいで八戸駅に到着。少しひんやりを感じつつも、西口を出ればかっちょいい箱形の黒っぽい大きな建物が。建物の壁面をデジタル文字が走っている。なんだあれ、と思いつつも(フラット八戸という、新しくできたアリーナのようで)、バスに乗り、十和田市へと移動。刈り入れ直前だろうか。田んぼでは陽を浴びている黄金色の稲穂が頭

            さよなら小説工房わたなべ旅2(てづバ大阪旅日記)

            (←前)  以前なら他のお客さんともつかず離れずの位置に腰掛けていたが、まぁコロナだし旅先だし、と端っこの席に腰を下ろす。というかカウンターだけのお店で、そのカウンターがかなり年季の入った黒い鉄板になっているというスタイル。いや、もうたまらん雰囲気ですわ。まずは女将さんに中生を注文。さくっと食べられるの何だろうということで、店のあちこちに貼られた茶色く染みた短冊──メニューを眺め、ゆず大根。それからっと、もうさっきから広島焼きの文字が頭から離れないので、大阪来てるのにそれで

            さよなら小説工房わたなべ旅1(てづバ大阪旅日記)

            初日 早朝4時半起床。キャリーケースをころころ言わせ、品川駅へと向かう。当然眠い。東京駅ではなく品川駅発なのは、そちらのほうが大阪への到着がわずかに早いから。えぇ、今回、搬入にものすごく余裕のない到着となります(最も早い時間の新幹線です)。けれどまぁ、品川の駅弁でもある貝づくしを食らい、珍しく山容をくっきりと披露している冨士を窓の向こうに眺め、旅を楽しみつつ一路大阪へ。  新大阪駅、本町、コスモスクエア、とすいすい乗り換え港湾方面へ向かい9時過ぎに中ふ頭駅へ。イベント「アート

            大阪アート&てづくりバザールVol.40に参加します。(小説工房わたなべ名義での最後の活動になります)

             こんにちは。  小説工房わたなべです。  タイトルにもある通り、同名義での最後の活動となりますが、『OSAKA アート&てづくりバザール Vol.40』に参加してまいります。 期間 …… 9/17.18(土.日)の2日間出展(イベント自体は月曜まで) 場所 …… 大阪南港 ATCホール ブース … あ-15  これまで通り『小説×アート』の小品を販売してまいります。  そうしてこれ以降は、活動名を改め、今までとは異なった活動をしてまいります(まぁこれは、いずれお