文と芸

渡辺元気。小説や言葉をアートにしています。たまに旅に出ます。 watanabe.gen…

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渡辺元気。小説や言葉をアートにしています。たまに旅に出ます。 watanabe.genkisan@gmail.com

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  • (馬鹿みたいに長い)旅日記

    馬鹿みたいに長い旅日記です。web時代に逆行して写真は少ない、というか最後のほうに少し載せてるだけです。動画もたまにあります。

  • 雑記

    雑記です。

  • 小説

    書いてきた小説を、ここにまとめていきます(フィクションです)。【掌編→数分程度で読めます。短編→それより少し長め】

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2024.1.26-29 文と芸展

千駄木 white gallery  以下、雑感。  これまでで一番気持ちの良い展示を開くことができたと感じている。作品それぞれが「言葉」というテーマで繋がっていたためか、完成度の高い展覧会をできたと思っている。また、ギャラリーの雰囲気や、路地中という立地も拙展にとても合っていたとも。  暇な時間もあることにはあったが、今までだったら苦に思っていたその無聊がほとんど気にならなかったように思う。それはやはり、自分の思うようにやれた、という確信があったからだと思う。あとは野と

    • 2024年3月 男鹿半島旅3

      (←前)  e-バイクにまたがり、まずは男鹿温泉を上っていき、「星辻神社→」みたいな看板を見かけ、字面に惹かれてそちらへと向かう。ここでもバス停の可愛らしいなまはげイラストをカメラで蒐集する。木立の間を抜け、地域の方々に大事にされていそうな、こじんまりとした星辻神社にご挨拶。境内には地蔵や小さな石祠が並んだ一角があって、扉の開いた(中は確か石仏)石祠の右側面にはおそらく「天保一四 七月」、左側面「願主 當村 傳助 女房」と刻まれていた。素直に読めば「天保14年(1843年)7

      • 2024年3月 男鹿半島旅2

        (←前)  男鹿真山伝承館をあとにし、なまはげの落とし物をリュックに結びながら、山のほうへと向かって歩く。そうしたらいつの間にか神社の前へ。真山(しんざん)神社。本殿はこの奥にある真山にあり、ここでは拝殿にて手を合わせる。そうして帰りに社務所に立ち寄り、伝承館で尋ねた御神酒を発見。と、奥から巫女さんが出てこられる。本来だったら旅の初日から荷物になる酒なんて買わないのだけれど、この神社でしか販売していないとのことなので300ml瓶を購入。聞けば、真山の湧き水と氏子収穫のあきたこ

        • 2024年3月 男鹿半島旅1

          初日  朝早くに起き、六時過ぎに上野へ。ピピッと新幹線改札の中へ。地上階の駅弁屋が出発8分前の開店で少し焦ったけれど、ぱぱっと悩んで、東北福興弁当を買う。今まで2回食べてて美味しかったし、毎年中身が変わってるようだし。  さて、今回も行き先が大体ランダムで決まるJR東日本の「どこかにビューン」を利用しております。乗り込んだのは、こまち。変わらぬ美味しさの駅弁、そして車窓を楽しみつつ、北へ。そして西へ。はい、4時間ほどかけて辿り着いたのは秋田駅。ただまだまだ移動します。通称な

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        2024.1.26-29 文と芸展

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          2024年4月 展示『音のない朗読』のお知らせ

          期間 …… 2024年4月1日 ~ 4月30日 場所 …… 東京都23区以外の日本全国、のYouTube搭載のテレビ  こんにちは。  上記の期間、場所において展示を行います。といっても何のことはありません。前回広告を掲載したyoutubeにまた出稿をします、というだけです。  なお、東京23区を除いているのは、今後開かれるだろう拙展の際に他の地域よりもアクセスがしやすいと思われるため、今回は放送の対象外となっております。とはいえ、流れる動画は下記に掲載しておりますので、

          2024年4月 展示『音のない朗読』のお知らせ

          皆様、本年もどうぞよろしくお願いいたします。 そうして以前投稿した展覧会の告知ですが、下記のお知らせを追記をしました。 https://note.com/watanagesan/n/nb00ef1eb6a84 ・伊藤緑さんの作品も数点展示いたします。 ・現在youtubeで広告動画を流しています。 それではまた。

          皆様、本年もどうぞよろしくお願いいたします。 そうして以前投稿した展覧会の告知ですが、下記のお知らせを追記をしました。 https://note.com/watanagesan/n/nb00ef1eb6a84 ・伊藤緑さんの作品も数点展示いたします。 ・現在youtubeで広告動画を流しています。 それではまた。

          2023年11月 おかげ参り3

          (←前)  三越のライオン像前を過ぎ(松阪は三越の創業者、三井高利の出身地でもある。越後屋ですね。そんな縁で、ライオン像が町の広場に鎮座してた)、続いて向かったのは旧長谷川治郎兵衛家。こちらも木綿問屋として江戸・日本橋で成功を収めた豪商です。特にガイドさんの案内もなく、勝手に見て回ります。広大な家屋に、神社まである庭園。うむ。先ほどの小津家と比べるとすんなり終えたけれど、まぁ時間にそこまで余裕があるわけではないので。  道を行くと地元のお弁当屋。丁度、働く方々が買い求めている

          2023年11月 おかげ参り3

          2023年11月 おかげ参り2

          (←前)  伊勢へ。内宮へ。  が、またしても腹が減ってきました。とはいえもうここはおかげ横丁。多くの飲食店等が列なり、観光客でごった返しています。月曜日なのに嘘だろ、といった感じで。加えて唯一予定にしていた昼食の焼きうどんが今日は休売とのこと。えぇ、じゃあ何食べよう。伊勢うどんの店は混んでるし、参拝後の腹ごしらえでもいいけれど、内宮は広いし時間がかかりそう。今日三度目の小腹満たしはっと、赤福の茶屋がありました。何気に赤福まだ食べたことなかったし、小腹に船で。赤福二つとお茶一

          2023年11月 おかげ参り2

          2023年11月 おかげ参り1

           おかげ参り。御蔭参り。  江戸時代に無茶苦茶流行した伊勢への集団参拝のこと。(伊勢内宮の祭神である)天照大御神の「おかげ」で参拝できたやら平和に暮らせているやら、道中世話になった人々の「おかげ」、といった感じで語源には様々な説があるようだけれど、まぁ感謝をしながら伊勢に行くというのは共通のようで。当時は奉公人が雇い主に無断でおかげ参りに行っても咎められることはなかったというマジカヨな話もあって、世間全体で伊勢が広く信仰されていたのだろうなぁと。  というわけで私も伊勢に行

          2023年11月 おかげ参り1

          文と芸展を開催します(終了済)。

          ※本展は終了しております。ありがとうございました。 日時 2024年1月26日(金)-29日(月) 11-19時 会場 東京 千駄木 White Gallery(map)  トップの画像の通り、言葉がテーマとなっている展覧会です。  入場無料です。会期中、毎日自分が在廊しております。  以下、過去の展示の写真です。  会場内には自分の作品の他に、伊藤緑さんの作品も数点展示いたします。また、過去のコースター小説やしおり等の販売もおこないます。    トップの画像は展覧

          文と芸展を開催します(終了済)。

          2023年9月 どこかにビューン旅4(浦佐編)

          (←前)  一本指を立て、店内へ。自分が本日初めての客のようで、座敷がいくつかとカウンター席が。もちろんカウンターへ。ほどなくして大将が奥から出てこられる。とりあえず日本酒は呑み損ねたのがあるから、今日は生中で。それに合うとなると、カウンターの目前の冷蔵ケース内に、色々入っていて砂肝が見えたので串焼きで。ほんでもって海鮮食べたかったし、イカ刺し。  と、少しして小ぶりなアジフライが二尾。これがお通し。やっぱビールで良かった。お通しにも関わらず揚げ立て。ソースを絡めてうまし。そ

          2023年9月 どこかにビューン旅4(浦佐編)

          2023年9月 どこかにビューン旅3(浦佐編)

          (←前)  小さな雨粒を身に受けながら、車輪を転がす。途中見かけた神社に立ち寄れば「熊野三社大神」。今年熊野を旅したばかりなので、何だか嬉しくなる。っと、この先は長いトンネルで……。まずは狭い歩道に乗り上げ走って行くが、足下に反射板の金具やら、何かの蓋が出っ張っていて、危ない危ない。かといって車道は水で濡れているし、何より車が来たときの逃げ場がないんだよなぁ……。というか経験ある人ならわかるだろうけれど、トンネル内って音が反響しまくって、車の走行音が轟音みたいに響くのです。そ

          2023年9月 どこかにビューン旅3(浦佐編)

          2023年9月 どこかにビューン旅2(浦佐編)

          (←前)  さて、雨も弱くなったところで蕎麦屋を出る。その後も魚沼の里内を歩き回り、雪あかり(豚肉)のウインナーなんかも食べ(こうやって食べ歩きするときは、蕎麦ってお腹も膨れないし嬉しい)、順序が逆だろと思いつつも、最後にこの地域の鎮守様、石動(いそろぎ)神社にご挨拶をして、魚沼の里をあとにする。資料館やら、けっこう長居をいたしました。  で、今度は南へ。里山を駆け巡り、本当にここなのかという細道を抜けていくと、鬱蒼とした木立の中に鳥居が。藤原神社。石灯籠や狛犬が苔むしてい

          2023年9月 どこかにビューン旅2(浦佐編)

          2023年9月 どこかにビューン旅1(浦佐編)

           どこかに旅したい。別に行きたいところはない。ただ、どこかに行きたい。  はい。疲れていたのです。6月頃に大きく体調を崩し、かなりストレスを蓄えておりました。というわけで特にどこかという希望はなく、ただただ旅をしたいなぁ、と。  そんな心境に打ってつけだったのが、JR東日本の「どこかにビューーン!」でした。JREポイント6000円分で、大体JR東日本管内の旅先の候補地(新幹線駅)を4つ挙げてくれ、その4つの組み合わせが気に入るまで旅先ガチャを何度でもすることができ、申し込み

          2023年9月 どこかにビューン旅1(浦佐編)

          2023年3月 熊野旅3

          (←前)  歩き疲れたので、昨日同様宿でのんびりと。夕飯は昨日と同じ内容では味気ないので、くまの味弁当なるものにグレードアップをお願いしておいた。こちらは、熊野名物の「めはり寿司」が二つ入っており、ご飯が高菜で包まれていて、どんなお味なのかわからずにかぶりつけば、寿司というよりも醤油味のおにぎりといった感じで。なかなか美味かった。というか魚も入ってるわけでもないのに寿司とは一体。そのほかさんま寿司や、多分鮎の塩焼き等々、なかなか腹の膨れる夕飯でした。ごちそうさまでした。

          2023年3月 熊野旅3

          2023年3月 熊野旅2

          (←前)  バスで熊野本宮(ほんぐう)大社へ。まずは熊野本宮館なる案内所で地図をいただき、展示物にはそれほど目を通さずに、本宮へ。だって実物が目の前にあるのだもの。そっちに行かなくては。というわけで、バスで一時間以上走って来たというのに、結構な賑わい、そして重厚な鳥居。鬱蒼とした木々に囲まれた参道。無数の幟がはためく砂利道に、その先の長い階段。相当な山の中だというのに、こんなにも立派で巨大な神社がある、というだけでテンションがあがります。バスを乗り継いで来た自分がこうなのだ

          2023年3月 熊野旅2