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文と芸
2024年9月11日 19:00
何も調べずに旅をしよう。 ということで、お馴染みのどこかにビューンに旅先を決めてもらい、燕三条を旅してまいりました。初日 朝、上野駅へ。そば屋の天むす駅弁にうまうま言いながら、北西へ。国境の長いトンネルを抜け、以前旅した浦佐駅も過ぎ、初の燕三条駅へ。巨大なナイフとフォークと『燕市』とたすきを掛けたつば九郎のパネルがお出迎え。君はヤクルトだから東京じゃないのか、と思いつつ改札を抜ける。
2024年9月13日 18:36
(←前) カツ丼をいただきながらも、旅の話を弾ませる。まず燕三条という地名はないということをここでちゃんと教えてもらう。高速の出口はその逆の「三条燕インター」という名称であることも(駅の名前も含め、相当揉めたんだろうなぁ)。合併の話もあったけれど、ごにょごにょ……といった感じで。「先入観はあるかもしれませんが、個人的には『つばめさんじょう』のほうが言いやすいですね」と自分が言えたのは、相手が燕市
2024年9月15日 22:50
(←前) 一の鳥居。一礼をして参道を行きます。そして石の橋へ。橋の上から左に目を向ければ、玉の橋と呼ばれる日本庭園でよく見かける半円形に盛り上がった朱塗りの橋。人ではなく神の渡る橋だとか。その下に流れる小川。石橋の脇には石段を下って小川の中を抜ける道筋も用意されていて、これは流れに足を浸しての禊ぎのためだろうと推測する。ほどなくして、参道はほぼ直角に左へと曲がります。珍しいな、と思いました。一の
2024年9月18日 16:10
(←前) 御日供祭の帰り、朝の鶏舎に立ち寄り、コケコッコーの応酬を堪能し、神社の方に聞きたい疑問(直角参道やら兎やら)がいくつかあったのだけれど、まだ姿が見えなかったのでそのまま神社をあとにする。そうして旅館へ。そのまま朝食会場へ。卵焼きやらイカ刺はすでに枡弁当みたいな形でテーブルに並んでいて、そのほかの魚なんかを自分で取ってきて固形燃料と網で焼くと感じ。朝からお櫃ごとご飯を平らげました。ごちそ
2024年9月21日 10:19
(←前) 北三条駅前。車窓からも見えていたけれど、大きな広場があって洒落た外観の扁平な施設が大小二つ。素朴な色合いの木材が等間隔に配され構成された『三条スパイス研究所』という名前の割には、メニューがドリンクばかり?(あとで知ったことだけれど、カレー屋さんでした。もっと視野を広げましょう)今はお昼時。まずはご飯やさんを探さなくては。その向こうにあるどっしりとした外観の建物は、真新しい図書館。今は
2024年9月23日 15:10
(←前) 点けたばかりでまだ冷房が効いていないけれど、それでもよければ、とのことで二階の部屋にご案内いただく。「昔は飛び込みのお客さんはいたけれど、今はいなくて」と聞き、そりゃそうだろうなと思う。酔狂な旅をしていてごめんなさい。部屋は松。上等である。6畳、窓あり。古いことはもちろん古いが、掃除は行われているようで鼻がむずむずすることもなく。トイレは階下で、お風呂もある。こういう旅館、ほんと久しぶ
2024年9月25日 18:46
(←前) 割烹きくやをあとにして、酔い心地のまま二軒目へとなだれ込むかと思いきや、向かったのは先ほどのスーパー。ここで明朝の飲み物、缶のオレンジジュースを購入。これで明日の朝食セットは揃った。そんで行きに寄ったブックバーへ。書棚の間を奥へと進み、階上にのぼってこんばんはとバーの多分同年代のマスターにご挨拶。旅先でバーに入るなんて初めてじゃないかしらん。まずはスツールに腰掛ける。ここではラム酒を中
2024年6月7日 19:40
初日 外は雨。最近買ったちょっと良い傘を手に、朝6時過ぎ家を出る。地元の駅から大宮駅へ。駅弁屋で有名なチキン弁当と同じ鳥が描かれている「とりめし」を購入。ピピッと新幹線改札を抜け、あさまに乗り込む。いつもなら眠い眠い言ってる早朝の出発だけれど、思いの外よく寝られたので、特にそんなことはなく駅弁と車窓を楽しむ。とりめしうまし。 で、雨である。関東はそこまででもなかったが、着いた長野駅、善光寺口
2024年6月9日 21:09
(←前) 早めのお昼。電車の時間もあるので、参道に戻ってるほどの余裕はない。というわけであらかじめ調べておきました大衆食堂。参道から少し外れた位置に提げられたのれん。がららと入店、1名です。先客が1組。とりあえずテーブル席に着く。カウンターの窓から厨房を見れば、おばあちゃんが一人。「ちょっとお待ち下さいね」と声がかかる。カウンターの上に掲げられたメニュー一覧。もつ煮定食は良さそうだ。ただ時間があ
2024年6月12日 14:57
(←前) 山を降りる。当然風が冷たい。痛いくらいに指先が冷えていく。が、留まっていても寒いだけなので、とにかく標高を減らしていく。30分ほどして下界へと降りてくる。田植えを終えたばかりだろう、田んぼの景色である。日射しは温かだが、体は芯まで冷えている。そうして地図を眺めつつ、チェックしていた村のピザ屋さんへ。外は少し風が出ていたけれど、日射しを浴びたかったのでテラス席に座らせてもらう。頼んだのは
2024年4月5日 20:03
初日 朝早くに起き、六時過ぎに上野へ。ピピッと新幹線改札の中へ。地上階の駅弁屋が出発8分前の開店で少し焦ったけれど、ぱぱっと悩んで、東北福興弁当を買う。今まで2回食べてて美味しかったし、毎年中身が変わってるようだし。 さて、今回も行き先が大体ランダムで決まるJR東日本の「どこかにビューン」を利用しております。乗り込んだのは、こまち。変わらぬ美味しさの駅弁、そして車窓を楽しみつつ、北へ。そして
2024年4月7日 20:22
(←前) 男鹿真山伝承館をあとにし、なまはげの落とし物をリュックに結びながら、山のほうへと向かって歩く。そうしたらいつの間にか神社の前へ。真山(しんざん)神社。本殿はこの奥にある真山にあり、ここでは拝殿にて手を合わせる。そうして帰りに社務所に立ち寄り、伝承館で尋ねた御神酒を発見。と、奥から巫女さんが出てこられる。本来だったら旅の初日から荷物になる酒なんて買わないのだけれど、この神社でしか販売して
2024年4月10日 21:08
(←前) e-バイクにまたがり、まずは男鹿温泉を上っていき、「星辻神社→」みたいな看板を見かけ、字面に惹かれてそちらへと向かう。ここでもバス停の可愛らしいなまはげイラストをカメラで蒐集する。木立の間を抜け、地域の方々に大事にされていそうな、こじんまりとした星辻神社にご挨拶。境内には地蔵や小さな石祠が並んだ一角があって、扉の開いた(中は確か石仏)石祠の右側面にはおそらく「天保一四 七月」、左側面「
2023年12月4日 20:46
おかげ参り。御蔭参り。 江戸時代に無茶苦茶流行した伊勢への集団参拝のこと。(伊勢内宮の祭神である)天照大御神の「おかげ」で参拝できたやら平和に暮らせているやら、道中世話になった人々の「おかげ」、といった感じで語源には様々な説があるようだけれど、まぁ感謝をしながら伊勢に行くというのは共通のようで。当時は奉公人が雇い主に無断でおかげ参りに行っても咎められることはなかったというマジカヨな話もあって、