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量産化は、量産に慣れた外注先を探すことではない!

- 量産化とデザイン思考を用いて解決 -


量産化の壁の本質

テックスタートアップは、
製造に関する壁に直面すると言われています。
多くの企業が量産に関する経験不足から失敗し、
量産の落とし穴に関する警告が数多く存在します。
しかし、それらのほとんどは本質から外れています。
正しいアウトソーシングパートナーを見つけることが、
成功した量産の鍵であると主張するものがありますが、
それは単純に真実ではありません。
問題は注文を出す企業にあります。
私たち自身が原因です。。

デザイン思考は、
単にデザインをするための思考法ではありません。
ビジネスにおいても問題解決手法として有効であり、
プロジェクトマネージャーや
プロジェクトリーダーが
デザイン思考を用いることで、
プロジェクトがスムーズに進行し、
目標に向かって進むことができます。

1.アウトソーシングパートナーの問題ではない

「正しいアウトソーシングパートナーを見つければ、量産できる」
と言う意見も本質とは言えません。
他人のせいにしすぎです。
ほぼすべてのアウトソーシングパートナーは
量産とそのための設計を扱うことができます。
問題は、注文を出す企業が提供する仕様にあります。
提供された仕様に応じて、
アウトソーシングパートナーは
量産に適した製品や
そうでない製品を生産することができます。
仕様が量産に適していない場合、
製品も適していないとなります。
すべてのアウトソーシングパートナーは優秀であり、
仕様が正しく提供されれば、
量産に適した製品を生産します。
問題は、量産に耐えうる仕様を
提供できるかどうかにあります。。

2.発注元の役割

量産の壁を越えられない企業は、
適切な仕様を提供していないために
克服できないのです。
そこでデザイン思考が登場します。
量産に耐えうるデザインを実験して、
どのような仕様を提供すれば
量産が可能になるのかを確認する必要があります。
ユーザー数、
ユーザー属性、
使用パターン、
環境
などが量産のハードルに影響を与えます。
乗り越えるべき壁の種類もさまざまです。
そのため、デザイン思考を実験する必要があるのです。。

3.デザイン思考のプロセス

デザイン思考は
単にデザインについてではありません。
多くのビジネスシーンで使用できます。
日本人の中には、
デザイン思考が
デザイン指向の思考
またはデザインそのものにしか適用されないと
誤解している人もいます。
デザイン思考は、
試行錯誤とPoCを通じて
問題を解決するための方法論です。
新しい領域に取り組む場合や、
特定の側面に不確実性がある場合には
理想的な方法論です。
この方法論を使用して、
大量生産に耐える仕様を
提供する方法を試行することができます。

4.6つの段階

具体的には、
デザイン思考を使用して、
仕様に含めるべき項目や、
大量生産時に発生するばらつきを
最小限に抑える方法を決定することができます。
大量生産には、
数千または数万の製品を生産する必要があります。
デザイン思考を使用することで、
ばらつきに影響を与える要因を特定し、
どの程度のばらつきが許容できるかを
決定することができます。
それから、許容可能なばらつきを
考慮に入れた必要な仕様を作成することができます。

4.最後に

デザイン思考を使用することで、
大量生産に必要な仕様を
提供することができます。
PoCを実施することで、
必要な仕様を設計してテストするために
必要な時間と労力を
最小限に抑えることができます。
企業が責任を持ち、
デザイン思考を試行することで、
大量生産に耐えうる仕様を作成することが必要です。