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福祉機器におけるデザイン思考のアプローチ

- デザイン思考と福祉機器を結びつけるステップについて -


福祉機器におけるデザイン思考のアプローチ

福祉機器とは、身体的・精神的障がいを持つ人々が、自立した生活を送るために必要な機器のことである。これらの機器は、高齢者や障がい者の暮らしをサポートするうえで重要な役割を担っている。例えば、歩行補助具、バリアフリーバスルーム、認知症対策のセンサーや監視カメラなど、多様な種類が存在する。

福祉機器の開発においては、ユーザー視点を重視したアプローチが必要不可欠である。デザイン思考は、このような問題解決に効果的なアプローチ方法である。デザイン思考は、ユーザーにフォーカスを当て、問題解決に向けた創造的なアイデアを生み出す手法である。

福祉機器の開発にデザイン思考を適用するためには、以下のステップを踏むことが重要である。

1.ユーザーのニーズを明確化する。

ユーザーとのコミュニケーションを重視し、ユーザーが抱える問題やニーズを明確化することが必要である。これには、インタビューやアンケート調査など、様々な方法がある。ユーザーの声に耳を傾け、ユーザーが直面する問題を理解することが重要である。

2.アイデアを創造する。

ユーザーのニーズを明確化したら、それに対してどのようなアイデアを生み出せば良いかを考えることが重要である。これには、ブレストやマインドマップなどの手法を用いて、多様なアイデアを生み出すことが必要である。アイデアを生み出す際には、ユーザーのニーズを常に意識し、ユーザーが求めるものを考慮することが大切である。

3.プロトタイプを作成する。

アイデアを生み出したら、それを具体的な形に落とし込むために、プロトタイプを作成することが必要です。プロトタイプは、アイデアの実現可能性や問題点を発見するために重要な役割を果たします。プロトタイプは、手作りのものから、3DプリンターやCADを使用して作成することもできます。

4.ユーザーとのフィードバックを得る

プロトタイプを作成したら、ユーザーに対して実際に使用してもらい、フィードバックを得ることが必要です。ユーザーがプロトタイプを使用した際の感想や意見を聞くことで、改善点を把握することができます。ユーザーからのフィードバックを受けて、アイデアやプロトタイプを改善することで、より良い福祉機器を開発することができます。

5.仕様を定める

プロトタイプとユーザーのフィードバックを元に、開発すべき福祉機器の仕様を定めます。仕様を定めることで、開発に必要な資源や時間、人員を明確化することができます。また、仕様を定めることで、開発過程でのコミュニケーションや進捗管理がスムーズになります。

デザイン思考と福祉機器について

以上が、福祉機器の開発におけるデザイン思考のアプローチのステップとなります。デザイン思考を適用することで、ユーザーが求める機能や使いやすさ、デザイン性を考慮した福祉機器を開発することができます。今回は、大枠のステップを記載させていただきました。もう少し詳細のアプローチは、次回にでも書きたいと思います。