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福祉機器デザインについて①[過去と現状]

- テクノロジーは進んでいるのに福祉機器の世界はどのようになっているのか? -


福祉機器とは?

私が考える福祉機器とは、、、
障がい者、高齢者が
自立して外に出歩いたり、
自発的に行動することを
助ける機器です。
介護機器ではありません。
介護機器は介護する人が
使う物だと思っています。
この前提でお話したいと思います。


福祉機器業界の過去

私は大学院のときに
福祉機器の研究をしていました。
その大学院で研究をしていたときから、
何十年たっても
ほとんど変わってないと思っています。

大学院のときも、福祉機器の研究をやっていたので、
必ず障害者団体や障害者にお話を聞きに行ってました。
そうすると、
「君みたいな人はよく来ますよ」
というお話をされます。
そして、
「企業とか、大学とかがいろいろな福祉機器の相談によく来ますよ。
でもいろいろ足りない部分などアドバイスすると2度と来ないんですよね。
後でどうなったかな~と調べても出てこない。。。」
というようによく言われました。
みなさん優しい人が多いので、
話はみんな聞いてくれるので、
その後のことはやはり気になってるんですね。

そして、
20年近くたって、
起業の準備をしているときも、
同じように障害者団体や障害者にお話を聞きに行きました。
そうすると、
デジャヴのように
学生のときと同じようなことを言われます。
「あなたみたいな人はよく来ますよ」
「企業とか、大学とかがいろいろな福祉機器の相談に来て、
いろいろアドバイスしてもその後音沙汰が無いんです。
後で調べてみても出てこない。。。」

これを聞いて、何十年たっても福祉機器業界は
変わってないんだな~というのが実感でした。

福祉機器業界の現状

15年以上たって、
改めて障害者の人々の生活をみると、
高齢者用の介護機器以外は、
全くといっていいほど進化がない状況です。
健常者の人々の生活は、
テクノロジーの進化によって様変わりしてきてますが、
障害者の方がの生活は何も変わっていませんでした。
障害者の方々にお話をきくと、
福祉機器に参入する企業や人は、
ポツポツ現れ話を聞きに来ると言うことでした。
しかし、それ以降は2度と来ることはなく、
どうなったかと調べてみても出てこない。。。。
これは、設計の方法/アプローチが悪く、
採算が合わず事業にならないと
安易に考えてあきらめてしまうところにあると思っております。
我々は、アプローチの仕方から考えがあり、
そこを打破できると考えております。

次回は、
その打破するための我々の福祉機器開発の考え方を
説明させていただきます。


最後に

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ロゴデザインの話のは下記です。