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マリスのロゴデザインが出来るまで③

- なぜ福祉機器のデザイン(設計)ではなく就職しようと思ったのか? -


10年間は製品化技術を学ぼうと思い就職しました。

九工大の研究でテーマを決めた後、
実験機器などを考えていく上で、
身につけている技術が乏しいため
なかなか前に進めませんでした。
測定などはできますが、
製品をインテグレーションする能力/技術がないため、
機器としての完成形が思いつかず
前に進まなかったのです。

その中で、
設計の基本、
コンシューマー機器などの設計手法、
製造手法、
製品価格の出し方など
製品をインテグレーションする能力を
身につけておかなければという考えにいたりました
最先端の技術が備わってなければ、
確度の高い測定データ、
真に障害者の方が身につけやすいもの、
値段が相応なものが設計できないと考えるになったのです。
そのため、最低10年間は
先端技術を学べる会社で働いて技術を身につけようと考え、
最先端の技術を保有する会社で働いて来ました。


最初は光ディスクの書き込み装置の開発をしていました。

最初の会社では、
光ディスクの開発をしていました。
光ディスクといってもメディアではなく、
読み書きする装置です。
光ディスクの制御は n (ナノ)の世界の制御です。
このナノの世界をサーボ制御するという世界を一度やると
他のミクロンの世界も全然荒く感じます。
そう考えると、この後の製品開発は、
どれもそんなに精度が厳しいなどの
技術的な大変さをあまり感じたことがないので、
この経験は非常に良かったと思っています。

具体的には下記を行っていました。
・BD光ディスクドライブのピックアップ制御設計
・BD光ディスクドライブの書込制御設計

最初は、BD/DVD/CDのピックアップの
発光を行う制御を担当していました。
BD/DVD/CDレーザーの
切り替えシーケンスも含めて担当していました。
また、適正な発光量を保つための調整もやっていました。
このあたりの制御ではドライバーを扱う制御を
かなり経験できたと思っています。

後半は書き込み制御の難しい部分をやらせていただき
非常に有意義だったと思います。
愚弟的には、BDのWrite中に
書込品質を保つためのWrite制御をやっていました。
これは、Write中にReadも行い書込品質も見ながら行う処理で、
初めて行う処理を新規で考えながら設計/実装を行い
新しい制御を自分で組み立てるという非常に経験値が高まったと思います。

上記のように非常に重要なところを任せてもらってたのもありますが、
やはり将来的に福祉機器に戻るつもりだったので、
コンシューマー機器がやりたいと思い転職しました。


システム設計の基礎となる開発立ち上げを行いました。

次の会社では、カメラ制御などを行っていました。
最初は、古くからあるミラーありの
一眼レフの開発を行っていました。
中には、手ぶれ、フォーカス制御、などの制御がたくさん入っています。
小さい中に制御が詰め込まれています。
こちらもそのような製品に携われたのも、
のちの製品化サポート事業にとっては大変よい経験でした。

その中で、会社に新しいシステムを提案したのは大きかったと思います。
チームを立ち上げ、コントロールした上で、
システムをマイコン変更も含めて全て変更した上で、
構築して、量産まで持って行く。
このときの経験が、
試作から製品まで持っていく技術が備わったことになります。

システム設計を行い、
新規開発ができると、
自分がもっている製品/チーム以外の仕事もやるようになりました。
最後は、なぜかカメラもみながら、
棒ロボット犬をやるという
とてつもないキツい仕事をこなしていたと思います。
やはり同時に全く違うカテゴリの製品開発に携わると
頭がパンクしそうになってました。。。
しかし、そのロボット犬が終わるぐらいで、
十分かなと思うようになりました。
はっきりいって、
会社から教わる部分が何もなかったからです。
放出するばかりでした。

ここで、10年以上はたってしまいましたが、
どのように福祉機器に戻るかを真剣に考えるようになりました。
福祉機器の会社に転職するか?
大学に戻るか?
自分で会社を立ち上げるか?

ここで自分の中では、
自分の思う製品開発をしたいと思うようになり、
会社を立ち上げようと思うようになりました。
そこから、会社名やロゴなど様々に準備を行いました。

ロゴへの想い

そのロゴを作るときに、
やはり私の思いを込めて作る必要があります。
何が強い想いだったかというと、
やはり10年間は技術を学んで
その技術をもって、
福祉機器を開発する。
という部分だと思います。
10年間学んだことで、
障がい者の方の足りない部分を技術で補い、
障がい者も健常者も垣根のない社会を創造する。
この思いがロゴには強く詰まっています。
そのため、外側は10角形で、
内側の5角形は、一片が抜けているのです。
このでざいんが出てきたときは、
私の思いがこもっており、
かなり思いを体現しているロゴができたと思っております。

大学-就職-独立のときの想いが詰まったロゴ

我々マリスのロゴデザインは、
私の経験からなる想いが詰まっています。
だからこそ、
3回にわたりましたが、
私の大学時、そのあとの就職の時の経験を書かせていただき、
ロゴにいたる想いを書かせていただきました。
自分の中でも
改めて想いが整理でき、
身が引き締まる感じがしております。
今後も福祉機器デザインのこと、製品化デザインのことなど
書いていきたいと思います。


最後に

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ロゴデザインの話のは下記です。