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デザイン思考とQA(品質保証)について

-デザイン思考と品質保証との関係について -


QA[品質保証]とは?

製品開発を行うときに
品質は必要不可欠です。
作り手、企業側のこれを作りたいという思い、
ニーズにあっているからという思い、
デザイン/UIをユーザーに届けたいという思い、
それらを着実にユーザーの元で再現するには品質は不可欠です。
デザイナー、エンジニア、企画、マーケ、営業、、、
それぞれが自分がユーザーに合う物を届けられるんだという思いで
仕事をしていると思います。
ただ、その思いが、ユーザーの元で正しく発動されなければ、
全くその思いも意味が無いのです。
壊れる可能性のある製品を
企画/ニーズが完璧!だからと言って発売しても
それは作り手のエゴです。
その砦となるのが品質保証です。
最近、ここを気薄に考えたり、全く考えなかったり、
わからずにPoCを早く回すのが大事だからとかいう言葉に踊らされて、
品質保証を考えないビジネスが増えてきてると感じてます。
サイクルを早く回すのは、1台を思い通りに作るためにやっているだけで、
それを100台、1,000台、10,000台作るために
やっているわけでは無いと思います。
1台を思い通りに作るのは、当たり前の話です。
その作り手の思いを着実にユーザーに届けるために、
品質保証があって品質保証部[通称QA]という部署が
大手には存在します。

デザイン思考を適用する

何度も書きますが、デザイン思考は、
試行錯誤しながら進めていく手法で、
PoCなどをとにかくやってみて、
結果を見てまた次を試みるような流れになります。
PoCをやってみるのもただ早く回すために
やるわけではありません。
そこに問題点があることを探すためにやるわけです。
そして、デザイン思考が適用されるのは、
経営、マーケティング、事業など多岐にわたって適用できます。
また、デザイン思考を使う人たちもデザイナーだけではなく、社会活動をしている人はだれでも使うことが出来ます。
そのような場合に、本などをみても
品質保証についてはほとんど書かれていません。

デザイン思考と品質を見る役目をどのような考えるか?

本に書かれていないなら、
自分達でそこを考えなければいけません。
また、大手が行っている品質保証部の
やり方、プロセス、内容などは本やググっても出てきません。
ノウハウです。
ただ、それを自分達で構築する必要があります。
品質保証部の方々は、
開発と密接に関わって仕事をします。
試作毎に品質保証部に試作機を
数台入れて品質を見ていきます。
その試作機を品質保証部に入れるときに
開発から今回は前回の試作から何を変更して、
何を新しい機能を入れたか?などを細部までヒアリングします。
その上で、今までの経験の中で、
この変更を入れたときは、
どのようなユーザーを使われ方をしたときに
その変更点にあたるか?などの予測をたてて、
試験を組み立てていきます。
開発部の変更の内容もわかる必要がありますし、
ユーザー目線の使われ方もわかっている必要があります。
かなり多岐にわたるスキルが必要とされる部署です。
この品質保証部のノウハウは、
デザイン思考の考え方そのものだと考えています。

デザイン思考を適用すると品質保証になるのか?

先ほど書いたように
品質保証部にやり方などマニュアルはありませんし本もありません。
そのような中で、デザイン思考を取り入れることが、
1番に品質保証部がやっていることに近づけることになります。
どのような開発をしているか?何を作り込んだか?
その情報を入手する。
その上で、ユーザーの使う姿を予想する。
具体的分析と抽象的分析があわさってます。
観察して予想して予測して試験を考え出し
問題点が出るまで繰り返しテストする。
まさにデザイン思考そのものだと考えます。
これを行い、新しいビジネスであれば、
自分達で品質保証部を立ち上げていけばいいのです。
それをしなければ、
一過性の勢いだけに終わってしまいます。

デザイン思考と品質保証について

今回は、品質保証が最後の砦ということと、
デザイン思考が使えると言うことを書かせて頂きました。
もう少し具体的に品質保証については、
別途書いていきたいと思います。

最後に

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