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デザイン思考と実証実験、試作

- 仮説検証するための試作、実験をデザイン思考を使って模索 -


仮説検証のアプローチ

コンセプトの仮説検証には、
デザイン思考の手法を用いることが
親和性が高いと考えています。
デザイン思考は、
試行錯誤しながら進めていく手法で、
PoCなどをとにかくやってみて、
結果を見てまた次を試みるような流れになります。
実証実験を行う前にまずは、
試作を行う必要があります。
この試作では、
なるべく手間がかからずに検証できる方法を
とって早く実験結果をみたいところです。

1.実験方法をデザイン思考で探す。

その方法をデザイン思考を用いて行うべきだと思います。
デザイン思考は、
その方法も探すことも出来ます。
どのような実証実験を行うべきなのか?
それを早くやるにはどのような実験があるのか?
なるべく手間をかけない試作はどのような方法があるのか?
というのをデザイン思考を用いて探すことができます。

2.実験内容を洗い出す

まずは、実証実験を行うべき内容を洗い出すために、
デザイン思考の「Empathize」フェーズを実行します。
Empathizeフェーズでは、
ユーザーのニーズや要求事項を理解することが目的です。
このフェーズで、どのような問題を解決するために、
どのような実証実験が必要なのかを明確にします。

3.問題を特定し課題を整理。

次に、「Define」フェーズで、問題を特定し、
解決すべき課題を整理します。
その後、「Ideate」フェーズで、
可能な解決策を発想します。
発想された解決策の中から、
効率的かつ効果的な実証実験を選択します。
この際、試作を行うことで、
どのような効果が期待できるか、
また、問題点がある場合は早期に見つけることができます。

4.顧客ニーズにあわせて試作を検討

実際の顧客ニーズに合わせて、
どのような試作を行うべきかを検討することが重要です。
例えば、ある商品の場合、
使用者にとって一番重要なのは
使い勝手や機能性かもしれません。
その場合、製品の外観やデザインにはあまりこだわらず、
機能性に重点を置いた試作を行うことが
望ましいかもしれません。
また、ある商品の場合は、
製品の外観やデザインが
非常に重要な要素である場合もあります。
その場合、デザインを重視した試作を行うことが必要です。

5.仮説検証にも活用

さらに、デザイン思考は、
試作を行うだけでなく、
実証実験のための仮説検証にも活用できます。
デザイン思考の手法を使うことで、
顧客ニーズや問題点を明確にし、
それに対する仮説を立てることができます。
そして、その仮説を検証するための実証実験を行うことで、
製品の改良や開発につなげることができます。

6.ユーザーにリアルな体験を提供するには何が最適かを考える

このように、デザイン思考は、
製品開発の初期段階から最終段階まで
活用することができる手法です。
試作や実証実験においても、
デザイン思考の手法を取り入れることで、
より効率的な開発を進めることができます。
試作品は、多様なレベルや形態をとることができます。
実験室での実験装置、
手作りの模型やプロトタイプ、
あるいは紙やカード、
そしてデジタルツールを用いたシミュレーション
などが挙げられます。
どのような形態の試作品であれ、
目的は同じです。
それは、ユーザーにリアルな体験を提供することで、
彼らが望む製品やサービスを
正確に理解することができるようにすることです。
プロトタイプの完成後、
実際にユーザーに触ってもらい、
使ってもらいます。
その際には、
どのような反応を示すのか、
どのような改善点があるのか、
どのような要望があるのか
を慎重に観察する必要があります。
このフィードバックを元に、
試作品を改善し、
再度ユーザーに触ってもらうことを繰り返します。
このサイクルを何度も繰り返すことで、
製品やサービスの完成度を高めることができます。

デザイン思考の一連のプロセスを用いる

このように、デザイン思考は、
アイデアを形にするための一連のプロセスを提供し、
ユーザー中心の製品やサービスの開発に役立つ手法として
注目されています。
また、実証実験や試作を用いた検証の
プロセスを取り入れることで、
より高い品質の製品やサービスを提供することができます。
次回は、5つのフェーズについてもう少し書いてみたいと思います。