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「量産化の壁」とデザイン思考

- 量産化の壁をデザイン思考で乗り越える -


量産化の壁とデザイン思考について

量産化の壁については、
多くの人が外注先を問題視する傾向にありますが、
実際には発注元の仕様に
問題があることが多いです。
そこで、本noteでは、
どのようにして仕様を出して
量産化に耐える製品を作るかについて、
デザイン思考を使って
考える方法について紹介します。

1.量産化の壁とは

量産化とは、
数を1000や10000作ることであり、
その数を作ったときに、
バラツキに耐えるものを
出していくことが求められます。
そのためには、
仕様の出し方が非常に重要です。
しかし、多くの場合、
発注元が仕様の出し方を誤っているため、
量産化の壁にぶつかることがあります。

2.外注先は悪くない

ここで重要なのは、
外注先が優秀であることがほとんどであり、
量産にも耐える製品を
出してくれるということです。
発注元が求める仕様に合わせて
製品を作ることができますが、
それには正しい仕様の出し方が必要です。
そのためには、
デザイン思考を使って
試行錯誤することが必要です。

3.デザイン思考について

デザイン思考とは、
デザインをするための思考ではありません。
ビジネスにおいて、
問題を解決するための手法であり、
試行錯誤を繰り返して
解決策を見いだしていくことができます。
仕様の出し方についても、
デザイン思考を使って
考えていくことができます。
特に初めてこのような仕様を出すことを
試みる会社は必須だと考えます。

4.量産仕様は製品によって異なる

具体的には、
どのような仕様を出せば
量産に耐えるのかについて、
試行錯誤することが必要です。
製品によって異なるため、
ユーザーの数、
ユーザーの属性、
使い方、
環境など
を考慮して、
どのような仕様を固める必要があるのかを検討します。
そして、PoCをなるべく手間がかからない形で考えて、
試行錯誤します。

5.外注先との連係

この過程で、
外注先やメーカーと連携しながら、
どのような仕様にすると
量産に適した製品が作れるのかを
検討していきます。
また、問題点を見つけた場合には、
それを改善するためのアイデアを出し合い、
試行錯誤していくことが重要です。
決して外注先に丸投げしない。
量産を成功させたいなら丸投げしないことです。
わからないからという方々は、
デザイン思考を用いて試行錯誤してください。
また、我々のような会社に依頼して一緒に進むことも重要です。

6.問題点を見つけ出す

例えば、
製品の組み立てに時間がかかっている場合には、
部品の形状や素材を変えることで
効率化できるかを検討します。
また、部品同士の嵌合や
取り付け具合が悪い場合には、
設計図面を見直し、
寸法や角度、
形状などを
変更して問題を解決することが必要です。

7.環境配慮やデザインも

また、ユーザーが使いやすい製品を作るためには、
ユーザビリティの観点から
デザインを見直すことが必要です。
例えば、ボタンの配置や文字の大きさ、
色などを調整することで、
ユーザーが製品を使いやすくなる場合があります。
さらに、環境に配慮した製品づくりも求められます。
製品の素材や生産プロセスを見直し、
環境にやさしい製品を作ることが必要です。

最後に

以上のように、
デザイン思考を使って
試行錯誤しながら仕様を固め、
量産に耐える製品を作ることが重要です。
外注先やメーカーとの
コミュニケーションも欠かせず、
製品の品質やコスト、
納期をバランス良く管理しながら、
製品開発を進めていくことが求められます。
また、「量産化の壁」は、他にも
何段階か考慮したなければいけないことがあります。
量産化というのは数を1000や10000作ることです。
バラツキを考慮した制御というのも必要です。
そのあたりはまた次回以降書ければと思います。