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エッセイ

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自分のこと (機能不全家族、依存、仕事、恋愛、心療内科、発達障害)
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#独身

おひとりさまの達人【#元気をもらったあの食事】

おひとりさまの達人【#元気をもらったあの食事】

おひとりさまが得意だ。
映画、居酒屋、カラオケ…etc
どこにでも一人で行ける。

中でも、定食屋さんに行くのが一番好き。
子どもの時から大好き。
お安いところだとなお嬉しい。

金曜日、仕事が終わって帰る。
「よしっ!」
コンタクトを外し眼鏡をはめ、ジャージに着替える。
これが私の正装。
金曜日の夜、世間では華金と言われるが、
私は一人で近所の定食屋さんへ行く。

二十代前半は、毎週のように呑み

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アラサー独女白書

アラサー独女白書

皆様こんばんは。
アラサー独身女性一人暮らし歴5年目の本野と申します。
一人暮らしも長くなるとですねやっぱり”現実的"になってくるんですね。
洗濯物なんて畳みません。
「畳む時間が勿体ない。効率化だ!」
なんて言いながら、毎朝洗濯物の山から靴下の片方を捜しています。
本末転倒じゃないか。
さてさて、今回はそんな独女の一人暮らしの現実を皆様に御報告させていただきたく存じます。



初めての一人暮

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食べる 笑う 生きる

食べる 笑う 生きる

「ただいま。」
仕事から帰り、誰もいない部屋に向かって声を掛ける。
今日はちょっと授業が上手くいった。
いつもは帰って一人反省会鬱々タイムを過ごすことが多いけど、今夜は珍しくご飯を作りたい。自分にご褒美だ。

かぼちゃと人参たっぷりのクリームシチューにしよう。
一口大に切った鶏もも肉、玉ねぎをバターで炒める。
くたっとなったら、レンジでチンした人参とかぼちゃを入れる。
コンソメの代わりに、魔法の調

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貴方との約束に私生かされてる

貴方との約束に私生かされてる

夏休み明け、気絶しそうに忙しかった1週間。
今日はしんどすぎて、子どもたちと目の焦点が合わなかった。笑

でも、週末は貴方に会える。

疲れた体を引きずり、彼と一緒に食べたいご飯を作る。
あれを食べて欲しいなぁ、これも作ってみようかなぁ。
あ、夜ご飯の後はアイスを一緒に食べたいから買ってこよう。
彼が泊まる日の、朝昼晩の献立を考える時間は、すごく楽しい。
彼の喜ぶ顔が見たくて、一生懸命何かできる自

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カプチーノ

カプチーノ

お察しの方もいるかもしれないが、最近の私はすっかり恋愛脳になってしまっている。
一言で表すとパッパラパー。
彼氏ができるとポエマーになってしまう自分が恥ずかしい。
でも気持ちは抑えられないのです。

今日は急遽彼が会いに来てくれた。
昨日は病み散らかしてたのに、一気に元気になった。
結局、寂しかっただけなのね。

会っている時、会った後も幸せで、ずっと笑っていた。純粋に楽しかった。自然体で全然疲れ

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私の心は無駄になる

私の心は無駄になる

私がいくら
「好き」「会いたい」「かっこいい」
と好意を口にしても、決して同じ言葉で返してくれない彼。無視されることも多い。
心が極狭な私は、
「なんか、無駄になっちゃったな。」
と思ってしまう。
だって、言葉も気持ちも返してくれないなら意味ないじゃん。
書いてて恥ずかしくなるほど幼稚だ。

でも、軽率に甘い言葉を口にしない彼に誠実さも感じている。
「数少なしは心深し」と華道でも言われるが、
口数

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貴方に逢って触れて確かめたい

貴方に逢って触れて確かめたい

彼の住む街まで会いに行った。

…口の横に歯磨き粉付いてるなぁ。笑
鏡とか見ないのかしら。
でも、格好はいつもよりお洒落。
聞くと二人とも会う前日に新しい服を買いに行っていて笑った。
いっそ一緒に買いに行けばよかったね。

和やかな雰囲気でお昼ご飯を食べ、帰ろうとした私に、
「𓏸𓏸ちゃん、少しお散歩しない?」
と誘ってくれた彼。
ちゃん付けしてくれる人とは長く続いたなぁ。私独自の統計学。
呼び

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幸せな方が私には相応しいと思えたら

幸せな方が私には相応しいと思えたら

また一人私の親友が婚約した。
比べちゃだめだけど虚しくなる。
周りの人たちが結婚していく中、誰かに『生涯添い遂げたい』と思われることも無く生きていることが。

彼氏はいるけど、年下だし。
そもそも相手も私もお互いまだ好きなのかも分かんない。
結婚はしたいけど、自信ない。
私なんて私なんて私なんて私なんて。
誰からも必要とされないんだ。
みーんな私の上辺だけ愛してる。
というより本音を晒せない自分が

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三日月と金星

三日月と金星

仕事終わり、夜空を見上げる。
三日月の横に星よりも大きな光る丸。
美しくて思わず写真を撮る。
調べると、今日は三日月と金星が近づく日らしい。

自然と貴方へ写真を送っていた。
「見て!三日月と金星!」
あ。すぐ既読が付いた。
…でも、返信がなかなか来ない。

数分後、彼から届いた写真。
「俺の家からも見えるよ!」

私のLINEを見て、わざわざ撮りに出てくれたのだろうか。
離れていても、同じ景色を

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8cmのピンヒールで駆ける恋

8cmのピンヒールで駆ける恋

題名は、チャットモンチーの曲の歌詞。
高校生の頃、大好きだったバンド。
当時は、この歌詞が何を比喩しているのかよく分からなかったけど、大人の恋愛という感じでドキドキしたのを覚えている。

大人になった今、恋愛って「靴」に似ていると思う。

履くのが辛いピンヒール。でも、とびきり可愛いデザインで大好き。
結局、履くと痛いし合わないから泣く泣く手放すんだけど、「何故、あんな痛みぐらい我慢できなかったの

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貴方の心に触れたい夜

貴方の心に触れたい夜

男性と二人で呑みに行った。
趣味も無いつまらない人だと思っていたけれど、ドイツ文学が好きなのが一緒だった。
マイナーなメロウ系バンドが好きだった。

え、いいかも……。
単純な私。
昔からギャップに弱い。
自分が知らない世界を持っている人が好き。
自分の好きなことを確立している豊かな男性が好き。

話は弾んだと思う。
でも一次会で切り上げられた。次の予定も立てることなく解散。
大人の恋愛は難しい。

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行き場が無いから何処にだって行けるわ

行き場が無いから何処にだって行けるわ

「2年後、何処に行きたい?」
友だちに聞かれた。
咄嗟に出てこなかった。
あと2年でこの田舎暮らしも終わる。
でも私、行きたいと思う場所がない。

実家の近くなんて嫌。
申し訳ないが、実家は本当に息が詰まる。
弟の就職が決まらず、面接に落ちる度に泣きながら電話をかけてくる母。
弟が受ける会社に「○○大学卒業したのに、あんなところ受けて…。」と電話口で愚痴を吐き続ける。
声だけでうんざりするのに、も

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