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仕事のこと。

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こども本屋の店主の父は、小学校の先生をしています。図工の先生です。でも、教える人ではないようです。つくりたくなる問いをTOYにする”トイデザイナーって方がどうやらすっきりするよう…
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#図工

ハリボテのような僕に、幸あれ

ハリボテのような僕に、幸あれ

先日登壇させてもらったTAMA DESIGN HIGH SCHOOL。こちら、なぜに僕が登壇できたのかというと、株式会社BIOTOPE代表で、多摩美特任准教授でもある佐宗邦威さんにお誘いいただいたからなのです。

佐宗さんはその界隈では知らない人はいないのでは?と思うくらいの有名人。僕もファンの1人で、なんせ代表的な著書「直感と理論をつなぐ思考法」のおかげで僕の世界はぐーーっと広がったと思っている

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一年間の連載、終了!

一年間の連載、終了!

「創造力を高める学びの場」
こうしたタイトルをいただいて1年間、これまで自分がやってきたことを全て棚卸しして、今の自分と向き合うことができました。

最終回、なんとなくタイトルにつながる答えらしきものに辿り着けてホッとしています。

もしよかったら読んでやってくださいませ!

探究で困っているなら、まずは図工をちゃんとやってみるのはどうだろう。

探究で困っているなら、まずは図工をちゃんとやってみるのはどうだろう。

東洋館出版社のウェブメディアedupiaにて連載をはじめて9ヶ月、現在第14回までになりました。

正直なところ、誰が読んでくれるのだろう。ゼロじゃないのか。。。とネガティブな僕が顔を覗かせることもあるのですが、それでも自分自身のとても貴重な振り返りの機会として、前向きに、苦しくも楽しく毎回文書つくっています。

さて、今公開されている14回は、「図工の授業をうまくつくれない」という相談をいくつか

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図工の先生、引退します。

図工の先生、引退します。

8年間、図工の先生をやってきました。
図画工作専科教員。図画工作科のみの授業をやる先生です。

美大出でもない、アーティストでも、クリエイターでもなんでない僕が突如その役割をもらってからとにかく学び、実践して、悩み、考えてはまた実践して。。。を繰り返してきました。

2014〜2020年は公立校で4、5、6年生を担当していました。6年間在籍して、約1000人の子と図工をしました。めっちゃくちゃ楽し

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STEM、STEAMって何だ!? | "まなびの冒険者になろう"

STEM、STEAMって何だ!? | "まなびの冒険者になろう"

このnoteの記事で記録していた「さくらの森再生プロジェクト」や、VIVISTOP FUNITURE DESIGN PROJECT 、"Imagine and Create" Art Gallery PROJECTなどの授業を昨年度、今年度とつくってきました。これらの授業は、「STEAMだね!」と言われることもあります。

どの授業の「図画工作科」としての領域を超え、教科横断の形をとりながら、授

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図工の先生はクリエイティブ・ディレクター!!

図工の先生はクリエイティブ・ディレクター!!

これからの時代に求められるクリエイティブ・ディレクター像について提言した田貝 雅和さんの論文にて、広告業界外でクリエイティブ・ディレクター的な役割を発揮している存在として、紹介していただきました!

論文はこちらから!(↑)

なんと、この論文は2020−2021 JAAA AWARD 第4テーマ / クリエイティブ、コミュニケーションデザインに寄稿し、受賞されましたーー!すごい!!

と、いうこ

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授業のこと | テーマの話(後編)

授業のこと | テーマの話(後編)

4年生・5年生とたっぷり遊び、そこに価値を加えて、身の回りのものと結びつけて、タテ・ヨコ・ナナメ色々な視点から物事をみてきた子供たち。(テーマの話ぜ(前編)はこちら)

小学校最終学年、6年生の1年間はさらに学びの価値を加速させたいと考えていました。

そこで、6年生の最初の授業はこんな話をしました。

AI時代がやってくる!
この先10年間で世界はさらに大きく変化するだろうと言われています。

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授業のこと | テーマの話(前編)

授業のこと | テーマの話(前編)

僕が図工の先生になった経緯は前回の記事のとおりで、そんな背景から、最初はなぜ学校で図工が必修なのか、この教科にどんな意味があるのだろうか、そこをちゃんと理解するとこから始めてみました。

そこで、気付きました。図工の領域はずっとずっと実社会と繋げやすい。あぁ、これは面白いなぁ、と思っています。

現在の勤務校は全校児童800名を超える大規模な小学校。そのため、僕は4〜6年生の図工の時間で、1週間の

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「図工の先生」じゃないのかもしれない

「図工の先生」じゃないのかもしれない

「図工の先生」という肩書きは、とてもつよくて、「絵、うまいんでしょ!」とか「ものをつくったりするのが好きなのでしょう?」とか、思われることが多いです。

ところが僕は絵を描く人でもモノをつくる人でもありません。嫌いではないですが、実は「めんどくさいなー」と思ってしまうタイプです。

僕は美大や美術系学部学科の出身ではありません。その道を志したことこともありません。それが不思議な縁で、図工の先生に。

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靴をデザイン!(後編)|小学5年 図工の時間

靴をデザイン!(後編)|小学5年 図工の時間

靴づくりの授業も後半戦!

前半はこちら!

制作がすすむと、子供たちは自分で(家庭で)用意したアイテムをもってきて、自分の靴に取り入れてくれます。

学校から帰っても、家庭でこの授業の話をしてくれていて、お家の人に「○○が欲しいんだよ!必要なんだよ!」と一生懸命に説明しているのでしょう。はたまた色々な人の靴の観察をして、その感想を伝えてくれる子もいます。

この授業は、授業を超えて、子供たちの日

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ノートをバージョンアップ!!(前編)|6年図工の時間

小学生のノートを板書を写すだけじゃなく、もっと”自分のもの”としてノートを活用するきっかけがつくれないだろうか・・・。

そんな想いを出発点に、ラクガキコーチのタムラカイさんと一緒に、エモグラフィをつかった授業に挑戦してみることにしました。

01|イントロダクション数字かける?
文字かける?

 ーいやいや、何をおっしゃてますの。当たり前でしょうと6年生。

じゃあ、絵かける?

 ーん?かける

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