ノートをバージョンアップ!!(前編)|6年図工の時間
小学生のノートを板書を写すだけじゃなく、もっと”自分のもの”としてノートを活用するきっかけがつくれないだろうか・・・。
そんな想いを出発点に、ラクガキコーチのタムラカイさんと一緒に、エモグラフィをつかった授業に挑戦してみることにしました。
01|イントロダクション
数字かける?
文字かける?
ーいやいや、何をおっしゃてますの。当たり前でしょうと6年生。
じゃあ、絵かける?
ーん?かける?
ーいや、ちょっと待って。かけるっちゃかけるけど・・・
なんでよ?同じ線と点じゃない?
ーいや、そこは違うよ。
ーもっと複雑。
ー色々難しいんだよ、絵は。
大人もそう言う人多いんだよね。そして割と”絵心ない”って言葉がでてくる。
ー言う言う!聞いたことある!w
辞書で調べたら、こんな意味だったよ。
「これは”ドラえもん”!」とかわかるから、1の能力はありそうだね。」
2の気持ちはどうだろう?
例えば5歳児とかに、「絵描こう!」というと”わーい!”ってなる。
ところが、今、みんな(6年生)に「絵描こう!」って言っても、”わーい!”とはならないよね。(もちろんそうでない子もいると思うけど)
つまり、絵心はもともとあったわけだ。
では絵心はなくなってしまったのか。
多分そうじゃなくて、画力がないことに気がついてしまったんだ。そっくりに書けなかったり、思い描いたようにいかなかったり、他人の方が上手だと思ったり。
つまり、画力を少しだけ上げれば、絵を描きたい気持ちも(絵心)も少し復活するんじゃないかな?
絵を描くときには「想像力」「観察力」「表現力」を使うんだ。それが鍛えられたら、ほら、図工のキーワード「創造すること」「人に伝えること」これにつながってくるでしょう?
ーなるほど
ーそれで、どうすればいいの!?
02|エモグラフィチャレンジ!
これに挑戦だ!
ーいや、絶対無理!
ーかけないよ!
じゃあ一緒にやってみよう。丸かいて、点かいて、線を2本。これに、この口の五パターンのうち、好きな1つを選んで顔を描いてごらん。
ー 怒った顔になった!
ーえ?わたしのは、うれしそうだけど!!
ーえー!?って顔してる!!
そう。眉毛と目は同じなのに、口だけでかなり印象が変わるよね。じゃあどんな言葉を喋っているか、吹き出し書いて、セリフつけてみて。
ー「こらー!」
ー「まじ無理ー」いや「やだー」かな。
ー「できたぜ!」って感じ!
ではでは、紹介しましょう。これがその技の全て、その名も”エモグラフィ!”
口5×目5×眉4=100!
これで、100通りの表情いけるでしょう!?
ーすげぇ!
ーなるほど!たしかに、これならかける!
ーやってみたい!
(と、いうわけで、「お題(わかった!/むずかしい!)」を出したりして、色々な表情をたくさん描いてみました。)
よし!じゃあ描けるようになったね!これで画力アップだね!
・・・というわけにはいかないよね。これは続けていかないと、身につかない。
そこで・・・
ーえ?どういうこと!?
ーええぇぇ!?そういうことーー!?
例えば社会。文字だけのノートよりも・・・
線を引いたり、吹き出しつけたり、エモグラフィつかってみたり、ちょっとイラストに挑戦しちゃったり。
ーおもしろくなるね!
ーノートが楽しくなる!
ーできるかなぁ。先生に怒られるかも!!
ーおお!!ワクワクしてきた!やろうやろう!
担任の先生にバレないようにやるわけじゃなくて、バレても怒られないような絵にするんだよ!ノートを取るのが楽しくなっちゃたり、先生に「お。わかりやすいノートだなぁ!」とか褒められちゃったらもう最高!
ーわかった!やってみる!!
ーバレないかなぁ・・・できるかなぁ!
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こんな流れで授業は進み、最後は作戦会議をして、挑戦できそうな教科や単元をクラスで共有しました。
1週間後の授業には、チャレンジしたノートを持ってきてもらうことにしました。さてさて、どんなノートになっているのでしょう!
(後編へつづく!)