障害年金受給のためのヒント(2)
前章の続きです。
障害年金を受給できると根本治療の速度がぐっと上がります。
間違いも少なくなります。
これは自分の経験からですが、依存症系の人は受給に成功してもすぐ泡と消える可能性が高いので、治療費に回すことをリアルに考えていただければと思います。
その方が確実に幸福になれます。
障害の現状の伝え方
前章で書いた「自分の状況説明書」でも、改めて口頭で説明する際にもコツがあります。
相手は社労士と精神科医を想定しています。
それは「嘘をつかない程度に話を盛る」ことです。
ちょっと好みの女の子を「すごいかわいい!」と言うのは盛っていますがウソではありません。
つまり、一番つらかった時の状況を伝える、ということです。
自分の通院歴を正確に書き、要点をまとめて口頭で伝えられているなら、それだけであなたの体調は普段よりかなり良いでしょう。
そもそも年金取得資格がある人というのはそういう人です。
なので、その「元気」な状態が平均だと思われないようにしましょう。
もちろん客観的な事実を偽ってはいけません。
ですが、寝たきりになったり、人によっては幻覚やパニック症状が出ることもあります。
その頻度の伝え方ですが、それは時期によってまちまちだったと思います。
いま比較的症状が軽かったとしても、医者が「寛解しています」と保証しない限り、最悪の状況に再び陥ることは明日にでもあり得る。
そういう意味から、最も頻繁に症状が出ていた時の状況を答えても嘘ではありません。
社労士相手の場合、腕のいい人ならそれを暗黙の了解としてくれます。
年金受給のために客観的証拠を残す
社労士や精神科医に伝える際に強力なのが、写真などの客観的証拠です。
僕は自分の部屋が一番汚い時の写真を撮って精神科の医師に見せました。
(恥ずかしいので掲載はしません)
実際は、半年に一度くらいのペースで何かにとりつかれたように一気に掃除していたのですが、一年のほとんどは床が見えないほど汚れていたので、これも別に嘘ではありません。
ちなみに自傷行為の痕というのは僕は逆効果だと思います。
社労士は士業なので当然健常者が多いです。
「困っている人」と思われることは大事ですが、精神状態があまりに不安定(だと思われる)と、受給が決定してもこの人失踪するんじゃないか?みたいなあらぬ疑いをかけられるかもしれません。
障害年金専門の人ならなおさらそういう感覚は鋭いと思います。
診断書を書く際に同行・指導してもらう
力になってくれそうな社労士を見つけたら、正式に依頼する前に以下を必ず確認してください。
精神科医に診断書を書いてもらう際に同行しくれ、書き方を医師に指示してくれるかどうか、です。
精神科医でも年金用の診断書を書いたことがない、という人は実はいくらでもいます。
年金専用の診断書の大部分は、当てはまる項目にチェックマークを付ける欄です。
患者の障害状態が、各評価項目にどの程度当てはまっているかを、数段階で表す、通知表のようなイメージです。
ですが、文章で記述する箇所もいくつかあります。
書いたことのない医師は、どのように書けば審査に有利になるか分かっていません。
そこに、自分の最悪の状態を知っている社労士の先生をねじ込むことで、入試会場に塾講師を連れてくるような状態になります。
もちろん合法です。
これをやってくれるかどうかは、受給審査の正否に大きく関わってくると思います。
依頼する前に聞いてみましょう。
短期通院で診断書を書く医師を探す
もしかしたら余計手間がかかる方法かもしれませんが、最後に裏技的なヒントをひとつ。
「精神科医でも年金用の診断書を書いたことがない人がいる」という事実を逆に利用する技です。
通常、精神科や心療内科で年金用の診断書を書いてもらうには、初診から数か月、通院を継続する必要があります。
期間はそれぞれのクリニックが決める事なので、まちまちです。
ですがごく稀に、1~2回の通院で書いてくれる医師も存在します。
探すのは難しいかもしれませんが、やる価値はあると思います。
あくまで可能性の話ですが、そのような医師は年金用の診断書を書いたことがなく、同行した社労士の言うがままに書いてくれる確率が高いと思います。
短期間の通院でサクッと書くということは、コンプライアンス的なものをさほど意識していない医師だからです。
かといって、そのような医師に虚偽の病状申告するのはやめましょう。
それはさすがにアウトです。念のため。
おわりに
みなさん、いろいろ大変かとは思いますが、より等級の高い年金を獲れるよう願っております。
そして、少しでもそのお金を根本治療に回してください。
このマガジンはそのために書いています。
お金があると浪費が止まらない人は、必ずマインドフルネスを習慣化してください。
浪費を止めるためのヒントもそのうち書く予定です。
これからも有用な情報を書いていくつもりなので、覗いてみてください。
頂いたお金は新しい治療法の実験費用として記事で還元させていただいております。 昔の自分のようにお金がない人が多いと思いますので、無理はしなくて結構です。