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「根本原因は1つ」はありえない(1)


あなたの発達障害/精神疾患の原因が、
たった一つであることはほぼあり得ません。

この話はよく交通事故に例えられます。

車が人をはね死んでしまった。
あのとき、もしドライバーが睡眠不足でなかったら…
もしブレーキパッドが新品だったら…
もし見通し要良い交差点だったら…
もしもっと目立つ色の服を着ていたら…
もし酔っぱらって歩いていなかったら…

事故は起こらなかったかもしれません。

発達障害の例でいうと

もし、子どもの頃の主食が米だけだったら
もし、魚介類をあまり食べない家庭だったら
もし、自治体の水道管が新しいものだったら
もし、甘い物が大して好きではなかったら
もし、消化酵素が作られやすい体質だったら
もし、環境や職場に恵まれストレスが少ない生活だったら

あなたは健常者だったかもしれません。

複数のモノがからみあい不幸をつくる

そのように複数の要因がからまりあい、生活が困難になるほどに脳機能を低下させてしまうのです。

下記は僕のケースで認識できているものです。

治療界隈では「発達障害・超あるあるパターン」のようです。

それぞれの事実は検査の数字で確認済です。

症状を振り返ると、10代のころからこのようなハメ技をくっていたと思われます。

現在(23/10月)は、こうなっています。

「カンジダ菌」「体内の炎症」は未確認なのでとりあえず残し。

図における矢印について、因果関係をきちんと説明できるようにもなりました。

当然ですが、原因の組み合わせは人によって様々です。

なので、
・精神科に治療できないこと
・様々な健康法を試しても治療できないこと

それらに合理的な説明ができます。

・根本治療は、検査 → 原因特定 → 内科処置 の繰り返しのため、精神科の管轄外。
(関連記事は下記)

・「これを食べろ」「食べるな」「あれをやれ」「やめろ」系の健康法1つでは治らない。
どの程度改善されるかも個人差が大きい。

(余談:ロシアの作家チェーホフは「幸福な家庭は似たり寄ったりだが、不幸な家庭はみなそれぞれだ」と言いました。まるでこの状況の暗喩のようです)

原因を調査して治療できるか?

・精神医学で解明されてない。
・複数の可能性を潰さねばならない。
・原因の組み合わせに個人差が大きい。

根本治療はとても困難なように思えます。

しかし、実体験からいうとそうでもありません

僕が「治療は可能である」と最初に確信した理由はいたってシンプルです。


10人に1人が発達障害/精神疾患といわれてるなら、治療研究や臨床を試してる人など山ほどいて当たり前。

特効薬は存在しないにしろ、自力で生活可能なレベルになる方法は存在しうる。

日本精神医学会の実情は知らないが、お国柄、保守的で動きが遅いのは確か。

ならば海外の症例をもとに独自に治療研究・臨床をしている医師会/学会が必ずあるはず。

自分が知らないだけで、確立した治療のセオリーは存在するかもしれない。


…僕としては至極まっとうな発想と思いますが、どうでしょう?

ですが、脳機能が低下するとこういう自然な発想が出ずに、精神科医の言葉を鵜呑みにしてしまう。

これもよくあることです。

僕が最悪のうつ状態から思考能力を取り戻せたのは、マインドフルネスのおかげだったと思います。

こと自分の発達障害について、先天的である、不治である、という発想は皆無でした。

うつ状態のすき間を縫って情報を集め、
専門家にヒアリングし、
診察を受け、
自己流の方法も駆使し、
クローズド就労に持ち込むまで約一年半でした。

その過程で得た認識は、

精神科の領域から出れば、発達障害/精神疾患のあるある原因についてどのジャンルの医師も見解が一致する。

ということです。

次章ではそれを詳しく解説します。

以上です。

頂いたお金は新しい治療法の実験費用として記事で還元させていただいております。 昔の自分のようにお金がない人が多いと思いますので、無理はしなくて結構です。