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発達障害が「不治」とされるのが理解できない理由


つづきです。

煽ってはいない

これは自分にとって本当に純粋な疑問なのです。

僕がうまく治療できた人間だから言うわけでもありません。

進捗が芳しくなくても、やっていることはさして変わらなかったと思います。

重篤なうつ状態から社会復帰したシリーズにも書きましたが、自分にとって「発達障害は治療可能」というのはごく自然な発想でした。

発達障害はグレーゾーンも含め、がんや糖尿病の患者よりずっと多いわけです。

根本治療の方法を探ろうとする医師や研究者がいないわけないでしょう。

また、発達障害は先天的であるとか、治す方法は存在しない、と主張するのは決まって精神科医です。

その根拠は、プロである自分が知らないから。
たったそれだけです。

僕はこの世に存在する医療の1%くらいしか知らないと思っています。
医師免許を持つ人は何%知ってるんでしょうか?

10%くらいだと思いますよ。
だって内科医に悪性腫瘍の鑑別はできないし、外科医に漢方は分かりません。

だから、「治せる可能性、探せばあるんじゃない?」と思いました。

論文も読まずに判断しない

確かに知識や経験がないと、ヨガとかアユルヴェーダとか漢方とか、「そんな非科学的なもの効くの?」と疑いたくなる気持ちも分かります。

でも素人が科学やエビデンスなどと思っているものの99%はただの権威です。

ドラッグストアでよく見る「アスピリン」という薬、あれがなぜ解熱や鎮痛作用を持つのか、いまだに解明されていません。

ついでに言うと、ジェット機が空を飛ぶ理由も、科学的に説明できていません。

根気があれば単語の意味を調べつつ医学論文を読むことは可能です。

が、発表された背景や学界の事情まで含めて読解することはできません。

どんな意図で書かれた?
研究費用を出したのはどこ?
被験者数は十分?偏りはない?
査読をした学者はどんな立場にある?

中身よりむしろそちらが重要です。

つまり現代医学で何がどの程度信憑性があるのか、判断できません。

でも、それって大半の人が同じですよね?

そんな状態で、なぜ「先天的」とか「治療法は存在しない」とか、無責任な他人の言葉を信じてしまうのか?

うつのどん底にいた時から純粋に不思議だったわけです。

打撲で歯を折ったら何科?

そういえば、僕は去年のクリスマスにアゴに怪我をしました。
上下の歯が完全にかみ合わなくなっていました。

実態としては、下顎骨折という状態、そして折れたと思っていた歯はぐらついてるだけでした。

でも最初は何科に行けばいいか分からず、とりあえず遅くまでやってる近所の歯科に行きました。

そこで事情を話してレントゲンを撮り、近所の大学病院を紹介されました。

正解は「口腔外科」でした。

そこでCTスキャンを行い、下顎と前歯の状態がはじめて分かりました。

口腔外科って、知ってました?

僕は顎を割らなければ一生知ることのないジャンルでした。

知らない病態、知らない医療、知らない治療法。
そんなものは山ほどあって当然ですよ。

素人ですから。

発達障害/精神疾患って何?

精神科医が何も分かってないことはどうでもよくて、
僕の疑問は「そんな病気存在するの?」ってことです。

僕は医学知識も臨床経験もない素人なので、言われたからといって「ハイ、そうですか」と思えません。

だって、診断を下すにあたって何の数字を測ったんですか?

誰だって根拠のないものを信じることはできませんよね。

僕は3回転院して、うつ病・統合失調症・発達障害の3つの病名を付けられました。

ヤブ医者ばかり引いたわけじゃなく、そもそも無理なんです。

問診やWAIS、心理テストの結果で神経伝達物質の状態を確定するなんて不可能ですよ。

つまり、同じ病名の人の脳内で起こっていることは同じではないんです。
なぜなら何も測定していないから、客観性など皆無です。

精神科の病名の定義ってただ「こういう挙動の人って多いよね」で分類しているだけです。

だから同じうつ病でもSSRIが効く人と効かない人がいる。
(うつ病の原因はおよそ5パターンあって、セロトニン過剰でも発症します。)

一言でいうと、15分だけ身の上話を聞いて、脳内で何が起こっているか分かるなら、医学なんていらないでしょ、ということです。

終わりに

つまりは発達障害/精神疾患全般のパーフェクトな治療(特効薬?)なんてあと200年はかかると思います。

根本治療において大事なことは、「あなたの脳はどういう状態なの?」を客観的な数字で把握することです。

つまり個別化治療です。

病名に大した意味なんてなくて、
あなたの困りごとの9割が、リーキーガットや真菌の血中繁殖だとか内科的要因の複合であることも、治療界隈あるあるです。

統合医療(オーソモレキュラー)もバイオレゾナンスも個別の原因特定に特化しているので僕はいつも頼りにしています。

自分は何も知らない、精神科医も何もわかってない。

そのような事実を公平に理解していたので、「治せる可能性は逆に高いのでは?」
と、うつのどん底でもそう思って行動していました。

僕は変わり者なのでしょうか?

いちおう大学を出て広く浅い学問的教養を身に着けたお陰かと思います。

素人ですが、ご質問があればわかる範囲でお答えします。


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