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成瀬は天下を取りにいく 宮島未奈
本屋大賞、おめでとーございます。いや、取るって思ってましたよ。抜群に面白うございましたもの。誰でも読めるし。嫌味がないし。読んで、気持ちいいし。そりゃね、人間の暗部を抉り出すのが文学かもしれませんけど。まず、読んで面白くないとね。別に人間の暗部なんて、知りたくもない人も多いだろうし。文学なんていらなくて、読んで元気と勇気と生きる希望がもらえたら、もうそれでいいし。ああ、それにしても、読めばみんな滋
もっとみるさようならギャングたち 高橋源一郎
衝撃といえば、この本ほど衝撃的だったものはない。ただ内容を紹介するのが、とても難しい。
読むととても楽しくて、それでいて言葉とか認識とか、詩とか小説とか文学とか表現することとか、そうしたことを深く考えさせられる。
新しかった。村上春樹を初めて読んだ時も新しいと思ったけれど、高橋源一郎も間違いなく新しかった。誰も書いたことのない、誰も読んだことのない文学が、そこにあった。
高橋源一郎という作家
藪原検校 井上ひさし
井上ひさしには名言が多い。毎日朝起きると、名言をひとつ考えるのが日課だったそうだ。それは嘘だが、それくらい多い。
むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、ゆかいなことはあくまでもゆかいに
これは中でも有名なもので、仙台文学館に行くと色紙やファイルにして売っている。お立寄りの際は、ぜひ購入を検討してほしい。
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