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【雲の中の富士山を登った時の話・1日目⑤】最後の安息

 こんにちは! 雲の中の富士山を登った月見里です!

 今までの記事は、こちらのマガジンにまとめてありますので、ぜひご覧ください!




レンタル


 一通りロータリーを廻ったところで、私は予約していたレンタル品を借りに行くことにしました。

 しかし、ここまでロータリーを見て廻りましたが、レンタルショップらしき看板や外観が見つからないのです!

 そこで注文した時のメールを見てみると、どうやら土産屋の一ブースがレンタルショップのようだった。てっきりレンタルショップの建物があるのかと思って、しばらく私は右往左往してしまいました。

 地図を見ながら該当の土産屋に入ると、いかにもな富士山土産、例えば富士山と書かれたタオルやTシャツ、水戸黄門の杖のようなものも置いてありました!

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 そうした土産物を通り過ぎて、一番奥のレジのところを曲がると、裏口への通路の小さなスペースにレンタルショップのブースはありました!

 折り畳みの長机にパイプ椅子、そして床に並べられた登山道具。言っては悪いですが、ショップと呼べるようなものではなく、ブースといった感じでした。

 ショップ店員が一人座っていたので、私が名前を告げると、ショップ店員はトレッキングポールとヘッドライトの入った袋を渡してくれました。




 すると、
「今日登らないようでしたら、使用前にお返しいただければ、代金は不要となります」
 とショップ店員は言ってきたのです。

 暗に「登らない」という選択肢を促しているように聞こえ、不安を覚えながらも、私は店を出ました。




休憩所


 さて、ここまででレンタル品も借りられたし、ここでやるべきことは、あとはお昼を食べることくらいです!

 あとは、昼食を食べながら標高の高さに体が慣れるための時間を潰すだけです。

 そこで、あらかじめ調べておいた公共の休憩所に行くことにしました。休憩所はロータリーから少し外れた、階段を下ったところにあります。


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 緩やかな階段の下に、大きな駐車場と、比較的綺麗そうな休憩所が見えます。


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 ここからの景色は、なんだか幻想的です。

 雲と雲でサンド位置されているようです。まるで、ここが空中に浮いているかのようです! きっとラピュタからみた景色もこんな感じなのでしょう。



 休憩所の中はこんな感じでした!


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 ここではトイレが無料で使える上、机と椅子が6,7個ありました!

 薄暗く、お世辞にも清潔な所とは言えないですが、腰を下ろせますし、雨風も防げます! ありがたいです!

 ここで私はようやく腰を下ろし、荷物も降ろして一息つきました。

 ひとまず、小雨も降っているし寒いので、持ってきていたレインウェアを上下着用しました。これで雨対策は万全だ――


 と、この時は思っていました。この時は。


 さて、私が昼食をとっている間、隣のテーブルには、今下山したばかりと思われる夫婦が座っていました。疲労と達成感に満ち溢れた、まるで体育祭に優勝した後のような顔をしていました!私も、明日には同じようになれているか、不安と期待の入り混じった気分です。



富士山の状況

 私はコンビニで買ったパンを時間をかけてゆっくりと平らげ、外を見ました。
 実は、バスを降りた時から富士山の方を見ていたが、登る直前までは天気が変わるかもしれないから、あえて気にしないようにしていた。
 しかし、そろそろ向き合わねばならない。
 眼前に聳えている富士山は、雲に包まれ、頂上が見えないのです――。


 普段の、ほぼ同じ場所から見る富士山は、こんな感じだそうです。

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https://jr0gfm.rogumi.net/archives/3560

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https://www.yamakara.com/home/?p=16567


 綺麗ですね!!


 さて、今の私の目の前の富士山はどんな感じなのかとお見せしますと……




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 こんな感じでした。

 しかも、この時は雨が降りやんで、すこし期待した時だったのですが、数分後には……



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 雨が降り始め、山頂どころか富士山の裾すらすっかり見えなくなってしまりました。


 雲(霧?)で見えずらいですが、

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 右の赤い線が、↑の晴れた日の写真にも写っている、特徴的な形の土産屋です。

 そして、本来ある富士山を想定してみると、


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 晴れているときの画像の富士山を考慮すると、こんな感じでしょうか。


 果たして、初心者が、この先行き不透明なところを進めるのでしょうか?

 時間を見ると、ちょうど私がバスを降りてから1時間以上経っていました。

 私は、飲み物や飴、ゼリー飲料などは、ザックの出しやすい場所に入れ直して、準備を整えました。

 ザックを再び背負い、胸ベルトと腰ベルトを締めて、気合を入れます。

 さあ、いよいよいざゆかん。


 雲の中の富士山へ。





 今回は以上となります。

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