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ブラジルのCOVID-19報道に接するためのモノサシ(5/14)
ブラジルはCOVID-19の死亡者数が5月11日に11,500人を超え、深刻さが増している。現地報道では、医療現場の状況や、感染者や亡くなった人を抱える家族のインタビューなど、痛ましい様子が次から次へと伝えられている。
その一方で、日本でのブラジル関連の報道を見た人からは「大統領が経済活動の維持に固執していることで、感染者・死者の増加が止まらず大変な様子のようだ」という一言で総括されることがある
自らの弱点を理解しているブラジル(5/11)
先日、ブラジルのCOVID-19による死亡者数が1万人を超えたことが日本語メディアでも大きく取り上げられた。「1万」という数字は書けば簡単だが、その1人1人に悲しみに包まれている家族がいることを想像すると、心が痛む。
ただ、当地で生活する者の感覚をもって誤解を恐れずに言えば、ブラジルに新型コロナウイルスが上陸した時点で、大変な事態になることは十分に想像できていた。
ブラジル社会がこのような感染
Withコロナのブラジル・サンパウロから(5/10)
ブラジルのCOVID-19感染者数は、5月10日時点で16万2千人超。また、死亡者は1万1千人を超えた。
例によって、EUの2倍の国土を誇るブラジル一国として見ようとすると捉えどころがなくなるため、サンパウロ州のデータを見てみる。
サンパウロ州は、感染確認数が4万5千人。州の人口が4,500万人のため、千人に1人に感染が確認された計算になる。死亡者数は3,709人で、ブラジル全体の死亡者数の3
Withコロナのブラジル・サンパウロから(5/9)
ブラジルのCOVID-19感染者数は15万5千人、死亡者はとうとう1万人を超えてしまった。
いずれも州別では、サンパウロ州が感染者数4万4千人、死亡者3,600人と最も多くなっている。また人口10万人あたりで見ると、いずれも赤道直下のアマパー州とアマゾナス州がそれぞれ感染者数が294人・287人で、死亡者数は医療崩壊を起しているマナウス市を抱えたアマゾナス州が10万人あたり23人と、それに続くセ
Withコロナのブラジル・サンパウロから(5/8)
ブラジル保健省の発表では、COVID-19による死者数は5月8日時点で累計9,897人となった。各州から連邦政府への報告にはタイムラグがあり、州毎の発表数字を集計した速報では、すでに1万人を超えたことが報じられている。
死者数発表の見方COVID-19による死者数が毎日発表されているのを見ていると、ついつい昨日から今日にかけてそれだけの数の方が亡くなった様子を想像してしまう。しかしそれは正確では
Withコロナのブラジル・サンパウロから(5/7)
ブラジル国内のCOVID-19の感染拡大は勢いを衰えることなく、新たに9,900人の感染が確認され、累計の感染者数は135,000人に。また死者は610人増の9,146人となった。その一方で、これまでに55,350人が治癒している。
格差社会を襲う新型コロナウイルスブラジルは社会格差の激しい国で、例えば人工呼吸器を備えた集中治療病床の備わり方でも地域格差が見られる。
感染拡大が特に深刻なアマゾ
Withコロナのブラジル・サンパウロから(5/6)
欧米での感染拡大がピークを打ったことから、次は新興国が危ないと言われるようになった。
実際にブラジルでは感染が大きく拡大。5月6日には累計死者が8,500人を超え、ベルギーを抜いて世界で6番目に多い国となっている。感染者数は12万5千人に達した。
また、ボルソナーロ大統領の「配慮がない」とされる発言の数々も国外で大きく取り上げられ、それがためにブラジルの実際の状況がどうなっているのかの問合せも
人生の回り道をすることの価値は、どうすれば見い出されるのか?
ブラジル国内の企業や団体でインターンをする日本人の若者のお手伝いをしています。
1年間、ブラジルの企業や団体に受け入れてもらい、ブラジル社会の中で生きてもらうというプログラムです。主役はもちろんインターン生。そして制度の趣旨に理解いただき引き受けていただける現地企業や団体の協力で成り立っています。
私自身、このプログラムを通じてブラジルにやってきたOBです。今は黒子として、ブラジル側で制度の運
外国人が働きたい国ランキングで日本がワースト2位、をどう見るか
英国の金融大手HSBCが毎年行なっている海外駐在員の生活調査レポートが、SNS上で話題です。
これは全ての国や地域を対象としたわけではなく、あくまで一定の回答サンプル数に達した33の国・地域をランキングにしたものですが、ここで日本が総合順位で32位とブービー賞となったことが話題となっています。
ちなみにブービー賞ということは下位にもう1カ国あるわけですが、日本と仲良く最下位でワンツーフィニッシ
国際政治の道具と化しているアマゾン熱帯雨林の火災問題(5・終)
アマゾン森林火災問題が世界中の注目を集めてから、1週間が過ぎました。
国外からのプレッシャーの高まりがブラジル国内でも大きな論争を呼び、その議論は未だに収まる気配がありません。
その間に、ブラジル政府は森林火災が収束に向かっていることをアピール。軍の消火活動への参加に加え、火災が起きていた地域に降雨があったためとも説明されますが、ブラジル国立宇宙研究所(INPE)が発表するアマゾン地域の火災検