Tsukasa Hirano 🇧🇷

南米ブラジル通算20年目。東京にてIT企業に4年間勤務後、首都ブラジリアのコンサルファームでのインターンを経て転職移住。2015年サンパウロで起業。海外進出駐在代行 / ブラジル事業 / 人材育成 / モビリティ/ WAOJE twitter:@tsukasahirano

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    • ブラジル(withコロナ)の歩き方

      コロナショックとWithコロナの時代へと進んでいくブラジルの様子を現地から伝えます

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    ブラジル・サンパウロ州の経済活動正常化への道筋(7/14)

    ブラジル・サンパウロ州は、COVID-19の感染拡大を防ぐための防疫措置(Quarentena)が3月24日から継続中だ。つまり外出自粛要請が続いており、不急不要の外出は控えるように引き続き呼びかけられている。 一方で6月1日からは、「サンパウロ計画」と呼ばれる経済活動正常化のプロセスを開始させている(前回記事参照)。ここでは、導入から6週間が経過しその運用がどのように行われているかについてと、現状を記してみる。 地域に分割して5段階に区分け面積にして日本の本州、イギリス

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      • ブラジル・サンパウロ州の経済活動正常化への道筋(5/27)

        最近、ブラジルの感染者数が世界2位となり、1日当たりの死亡者数で米国を抜いたことが話題となりました。 そこには確かに大きい数字が並んでいますが、この数字の捉え方にはコツがあります。というのは、ブラジルはEUの2倍の規模の大陸国のため、その数字を見ても実生活とあまりにも乖離しているのです。 当地で生活をしている人間の肌感覚に合わせるには、少なくとも州の大きさまでスケールダウンする必要があります。例えば、人口4,600万人とスペイン1国と等しいサンパウロ州内の感染確認者数は9

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        • ブラジルのCOVID-19報道に接するためのモノサシ(5/14)

          ブラジルはCOVID-19の死亡者数が5月11日に11,500人を超え、深刻さが増している。現地報道では、医療現場の状況や、感染者や亡くなった人を抱える家族のインタビューなど、痛ましい様子が次から次へと伝えられている。 その一方で、日本でのブラジル関連の報道を見た人からは「大統領が経済活動の維持に固執していることで、感染者・死者の増加が止まらず大変な様子のようだ」という一言で総括されることがある。 当地で暮らす者の目線では、これは半部くらい合っているようでもう半分にはどこ

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          • 自らの弱点を理解しているブラジル(5/11)

            先日、ブラジルのCOVID-19による死亡者数が1万人を超えたことが日本語メディアでも大きく取り上げられた。「1万」という数字は書けば簡単だが、その1人1人に悲しみに包まれている家族がいることを想像すると、心が痛む。 ただ、当地で生活する者の感覚をもって誤解を恐れずに言えば、ブラジルに新型コロナウイルスが上陸した時点で、大変な事態になることは十分に想像できていた。 ブラジル社会がこのような感染症に対して脆弱であることは、普段の生活の中で感じている問題点を指摘していくだけで

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            • ブラジル・サンパウロ州の経済活動正常化への道筋(5/27)

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              • ブラジルのCOVID-19報道に接するためのモノサシ(5/14)

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                • 自らの弱点を理解しているブラジル(5/11)

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                  • Withコロナのブラジル・サンパウロから(5/10)

                    ブラジルのCOVID-19感染者数は、5月10日時点で16万2千人超。また、死亡者は1万1千人を超えた。 例によって、EUの2倍の国土を誇るブラジル一国として見ようとすると捉えどころがなくなるため、サンパウロ州のデータを見てみる。 サンパウロ州は、感染確認数が4万5千人。州の人口が4,500万人のため、千人に1人に感染が確認された計算になる。死亡者数は3,709人で、ブラジル全体の死亡者数の3割強がサンパウロ州で占められている。 なお、日本人も多く住むサンパウロ市の感染

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                    • Withコロナのブラジル・サンパウロから(5/9)

                      ブラジルのCOVID-19感染者数は15万5千人、死亡者はとうとう1万人を超えてしまった。 いずれも州別では、サンパウロ州が感染者数4万4千人、死亡者3,600人と最も多くなっている。また人口10万人あたりで見ると、いずれも赤道直下のアマパー州とアマゾナス州がそれぞれ感染者数が294人・287人で、死亡者数は医療崩壊を起しているマナウス市を抱えたアマゾナス州が10万人あたり23人と、それに続くセアラー州のほぼ倍の割合となっており、深刻さが際立っている。 赤道に近い州での感

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                      • Withコロナのブラジル・サンパウロから(5/8)

                        ブラジル保健省の発表では、COVID-19による死者数は5月8日時点で累計9,897人となった。各州から連邦政府への報告にはタイムラグがあり、州毎の発表数字を集計した速報では、すでに1万人を超えたことが報じられている。 死者数発表の見方COVID-19による死者数が毎日発表されているのを見ていると、ついつい昨日から今日にかけてそれだけの数の方が亡くなった様子を想像してしまう。しかしそれは正確ではない。 この数字はあくまで、死因がCOVID-19であったことが過去24時間以

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                        • Withコロナのブラジル・サンパウロから(5/7)

                          ブラジル国内のCOVID-19の感染拡大は勢いを衰えることなく、新たに9,900人の感染が確認され、累計の感染者数は135,000人に。また死者は610人増の9,146人となった。その一方で、これまでに55,350人が治癒している。 格差社会を襲う新型コロナウイルスブラジルは社会格差の激しい国で、例えば人工呼吸器を備えた集中治療病床の備わり方でも地域格差が見られる。 感染拡大が特に深刻なアマゾン川流域のアマゾナス州では、人口10万人あたり7床なのに対し、首都ブラジリアのあ

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                          • Withコロナのブラジル・サンパウロから(5/6)

                            欧米での感染拡大がピークを打ったことから、次は新興国が危ないと言われるようになった。 実際にブラジルでは感染が大きく拡大。5月6日には累計死者が8,500人を超え、ベルギーを抜いて世界で6番目に多い国となっている。感染者数は12万5千人に達した。 また、ボルソナーロ大統領の「配慮がない」とされる発言の数々も国外で大きく取り上げられ、それがためにブラジルの実際の状況がどうなっているのかの問合せも多く受けるようになっている。 そこで、ここでは日々刻々と状況が変わる中で、ブラ

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                            • 人生の回り道をすることの価値は、どうすれば見い出されるのか?

                              ブラジル国内の企業や団体でインターンをする日本人の若者のお手伝いをしています。 1年間、ブラジルの企業や団体に受け入れてもらい、ブラジル社会の中で生きてもらうというプログラムです。主役はもちろんインターン生。そして制度の趣旨に理解いただき引き受けていただける現地企業や団体の協力で成り立っています。 私自身、このプログラムを通じてブラジルにやってきたOBです。今は黒子として、ブラジル側で制度の運営をボランティアで手伝っています。留学、あるいは駐在員として来るよりも、現地社会

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                              • 外国人が働きたい国ランキングで日本がワースト2位、をどう見るか

                                英国の金融大手HSBCが毎年行なっている海外駐在員の生活調査レポートが、SNS上で話題です。 これは全ての国や地域を対象としたわけではなく、あくまで一定の回答サンプル数に達した33の国・地域をランキングにしたものですが、ここで日本が総合順位で32位とブービー賞となったことが話題となっています。 ちなみにブービー賞ということは下位にもう1カ国あるわけですが、日本と仲良く最下位でワンツーフィニッシュしたのは、なんと私の住むブラジルでした。 このように個人的に非常に興味をそそ

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                                • 国際政治の道具と化しているアマゾン熱帯雨林の火災問題(5・終)

                                  アマゾン森林火災問題が世界中の注目を集めてから、1週間が過ぎました。 国外からのプレッシャーの高まりがブラジル国内でも大きな論争を呼び、その議論は未だに収まる気配がありません。 その間に、ブラジル政府は森林火災が収束に向かっていることをアピール。軍の消火活動への参加に加え、火災が起きていた地域に降雨があったためとも説明されますが、ブラジル国立宇宙研究所(INPE)が発表するアマゾン地域の火災検知データの信憑性について大統領が盛大に批判を行ったことから((3)参照)、このデ

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                                  • 国際政治の道具と化しているアマゾン熱帯雨林の火災問題(4)

                                    前回(3)で述べたように、ブラジル国内でもアマゾン熱帯雨林の火災が着目されるようになったのは、サンパウロの空が昼間なのに真っ暗になった8月19日からこちらの話で、実はそれからまだ1週間も経っていません。 サンパウロであれほど不気味な現象が起きても、この時はまだアマゾン熱帯雨林での火災に世界中の目は向けられていませんでした。そして翌20日には、その現象の原因が森林火災にあったことを、様々な分析機関に取材を通じてメディアが明らかにします。 そして8月21日朝、大統領が公邸の前

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                                    • 国際政治の道具と化しているアマゾン熱帯雨林の火災問題(3)

                                      前回(2)で述べたように、アマゾン熱帯雨林の保全を目的としたアマゾナス基金の運用方法に関するブラジルの現ボルソナーロ政権の意向を受けて、資金を拠出するノルウェー・ドイツの両国とブラジルの間では、今年に入ってから溝が深まってきていたところでした。 そして8月に入り、一気にこの問題は深刻化し、アマゾン熱帯雨林は最終的には世界中を巻き込んだ議論の渦中に置かれるようになります。 森林伐採が前年比で4倍に増加2019年8月1日、科学技術通信省配下のブラジル国立宇宙研究所(INPE)

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                                      • 国際政治の道具と化しているアマゾン熱帯雨林の火災問題(2)

                                        森林火災そのものはブラジルでは珍しくないにせよ、国内で暮らす人間として、今回やや唐突に国際社会の注目を集めるようになった感のあるアマゾン熱帯雨林の問題。 その発端となった出来事は、実は1年以上前にありました。 森林破壊の増加に目を付けた先進国 それは、前回(1)にてご紹介したこのグラフの右側に見えている変化です。2014年までの減少傾向が一転、2015年から増加傾向を見せ始めています。 遡ること2007年。インドネシアのバリで開催されていた地球気候変動枠組条約締結国会議

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                                        • 国際政治の道具と化しているアマゾン熱帯雨林の火災問題(1)

                                          この数日間でSNSを中心に爆発的に画像やコメントが拡散し、日本のニュースにも取り上げられるようになった、アマゾン熱帯雨林の森林火災。アマゾンで大規模な山火事が起きているというニュースが流れ、早く火を消さなきゃ大変!という反応をされた方が多いと思います。 しかし、アマゾンの熱帯雨林保護をめぐっては、実は1年前ほどから欧州諸国とブラジルの間にくすぶりがありました。 これが一気に爆発したのがこの数日間の話だったというわけなのですが、残念ながらその辺りの経緯は、日本社会にはきちん

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