#短編小説
Forget Me Not(第14章)
これは何?
絵を描けなくなった画家である日向理仁を中心に、湖畔で起きた失踪事件の解明を試みるお話。
第14章
「この前は気分を害するような話をして悪かった。すまない。」
こんな一文から始まる手紙を、私はロクスケ宛に書いた。
ロクスケを家に呼んだ日から5日が経過したが、あの日から私は気が変になっているようだった。
胸の内に留めている間は気分的に楽になるために早く打ち明けてしまいたいと感じるも
Forget Me Not(第5章)
これは何?
絵を描けなくなった画家である日向理仁を中心に、湖畔で起きた失踪事件の解明を試みるお話。
第5章
「ココアを作ろうか」
「私たちのには牛乳とお砂糖たっぷりでお願い。あと、クリームもね」
「ああ、とっても美味しくするよ。持っていくから、テラスで待ってて」
そう言って私は、冷蔵庫から牛乳とクリームを取り出した。クリームは奥に押し込まれていて気が付かなかったが、消費期限が今日までだった。