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スピッツ

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スピッツの好きな曲について、どれだけ好きなのかを語るだけ
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#草野マサムネ

スピッツ「初恋クレイジー」 表の意味を超えてやる それだけで

スピッツ「初恋クレイジー」 表の意味を超えてやる それだけで

この曲には、前奏が流れてきた瞬間から、心をすべて持っていかれてしまう。
アルバム「インディゴ地平線」(1996年10月23日リリース)の2曲目。アルバムのイントロ的な「花泥棒」から、一気にスピッツに昇華したような世界に連れていってくれる。

このアルバムの最後には「チェリー」というスピッツの名声を高めた曲が控えているんだけど、スピッツファンの中には「チェリー」以上に「初恋クレイジー」推しが多いとか

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スピッツ「君と暮らせたら」 緑のトンネル抜けて 朝の光に洗われるような

スピッツ「君と暮らせたら」 緑のトンネル抜けて 朝の光に洗われるような

アルバム「ハチミツ」(1995年9月25日リリース)の最後11曲目に位置する。最後ということで、強いメッセージが込められているのではないかと思っていたのだけど・・・。
ある意味では強いのかしら?

ロックとは言いがたいようなきれいなメロディーに乗って、草野さんの高音ボイスが美しい。
「みーどーりのトンネル抜けてー あーさのひかりにー洗われるようなあーーー」
伸びやかな美しい声が心地いい。

「〇〇

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スピッツ「ブチ」 キセキは起こらない それでもいい そばにいてほしいだけ

スピッツ「ブチ」 キセキは起こらない それでもいい そばにいてほしいだけ

 2016年7月27日リリースのアルバム「醒めない」の12曲目。
ジャッ、ジャッ、ジャジャッ、ジャッで、始まる前奏に続いて、リズミカルなまま続いていくこの曲が結構好きだ。

 この曲には「君」と「俺」が登場します。ブチがあるのは君で、俺はブチがある君が好きなんだって宣言している。でも、聴きようによっては俺の「上から目線」がほんのり匂っていて、本当にこの解釈でいいんだろうか・・・という疑問がある。

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スピッツ「どんどどん」 流れ星を追い越して そのスピード感じてる

スピッツ「どんどどん」 流れ星を追い越して そのスピード感じてる

秋っぽい季節に突入したこともあって、先日夜に1人でドライブをしていたとき、スピッツ曲をランダム再生していて流れてきたのがこの「どんどどん」。

2010年10月27日リリースのスピッツのアルバム「とげまる」の13曲目です。「えにし」(11曲目)「若葉」(12曲目)「君は太陽」(14曲目)という超名曲に挟まれてしまっていて、今まであまり注目してこなかったのですが・・・。

「どんどどん」の疾走感あふ

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スピッツ「こんにちは」 心に生えた足でどこまでも 歩いていけるんだと気がついて

スピッツ「こんにちは」 心に生えた足でどこまでも 歩いていけるんだと気がついて

アルバム「醒めない」(2016年7月27日リリース)の最後14曲目に鎮座する曲。

わずか2分20秒しかありませんが、ロックテイスト強めで、最後は前を向いて歩いていくという宣言をしているように感じるこの曲がとても大好きです。最近、今さらアルバム「醒めない」の良さを再認識し、聴きまくっているのです。

誰かに再会できた喜びを歌っている。誰に会えたんだろう?
スピッツにとっての「こんにちは」と言えば、

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スピッツ「ワタリ」 誰のせいでもねえ すべて俺のせい

スピッツ「ワタリ」 誰のせいでもねえ すべて俺のせい

スピッツがロックバンドであることを明確に感じさせてくれる曲の一つ。力強いドラムとギター演奏の前奏が、疾走感を演出しています。

アルバム「スーベニア」(2005年1月12日リリース)の8曲目。「ほのほ」の次という並びも最高です。

とても大好きな曲であることは間違いありません。
ただ、この歌詞、スピッツの楽曲の中でもトップレベルに解釈が難しい。

なんだかとても「俺」が、自分を責めていますね。

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﨑山龍男(スピッツ)「恋のバカンス」 ため息の出るような あなたの口づけに

﨑山龍男(スピッツ)「恋のバカンス」 ため息の出るような あなたの口づけに

スピッツのファンクラブイベントって、レア曲の演奏とか、ファン投票上位の曲などを多数演奏してくれるし、写真撮影も一部で許可されるようなアットホームな雰囲気で進んでいきます。

とっても、楽しみなイベントです。

私が前回参加した「Go!Go!スカンジナビアvol.7」の広島CLUB QUATTRO(2018年9月29日)では、カバー曲演奏のコーナーがありました。

カバー曲候補は三つありました。

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スピッツ「ほのほ」 今 君だけのために 赤い火になる 君を暖めたい

スピッツ「ほのほ」 今 君だけのために 赤い火になる 君を暖めたい

曲名は、炎(ほのお)のことだと推察します。
ウィキペディアによると、「ほのお」の旧表記が「ほのほ」とあります。
名曲ぞろいのアルバム「スーベニア」(2005年1月12日リリース)の7曲目。改めて、このアルバムのモンスターぶりに圧倒されてしまいます。

一応、挙げておくと、「春の歌」「ありふれた人生」「優しくなりたいな」「ナンプラー日和」「自転車」「みそか」。これ、とんでもないラインナップですよね。

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スピッツ「みなと」 君ともう一度会うためにつくった歌さ

スピッツ「みなと」 君ともう一度会うためにつくった歌さ

アルバム「醒めない」(2016年7月27日リリース)の2曲目。
1曲目の表題曲「醒めない」では、ロックの魅力にずっとハマり続けている自分たちを歌い、その流れでこの2曲目を聴くと・・・。
「みなと」で歌っている「君」はもしかしたら、「スピッツファン」のことではないか!と疑ってみたけど、いくつか矛盾しそうなところがあった。なので、即座に撤回。

大切な「君」と死別した「僕」が、「君」への歌を歌い続けて

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スピッツ「子グマ!子グマ!」 君が遠くなっても 笑っていられそう 強がっていられそう

スピッツ「子グマ!子グマ!」 君が遠くなっても 笑っていられそう 強がっていられそう

なんとも、ファンタジー感満載の曲名ですね。そうなんですが、しっかりと深いメッセージが込められたスピッツの一曲になっています。不思議な題名を付けるものです。アルバム「醒めない」(2016年7月27日リリース)の3曲目。

歌詞に登場する「君」を「子グマ」になぞらえていると解釈してよさそうです。

子を持つ親なら、この「子グマ!子グマ!」はわが子の成長や旅立ちを、寂しいと思いながらも、喜んでいるトーン

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スピッツ「ミーコとギター」 ミーコの声は誰よりも強い だけど はかない

スピッツ「ミーコとギター」 ミーコの声は誰よりも強い だけど はかない

アルバム「名前をつけてやる」(1991年11月25日リリース)の5曲目。

「ミーコとギター」は疾走感のある短い前奏から、一気に歌に入っていきますね。

歌詞の一番最初に

「ミーコの声は誰よりも強い だけど はかない」

と、この曲の中で最も大切な筋のようなものを打ち上げ、一気にミーコの魅力と悲しさのようなものをアピール。

ミーコって、女性のシンガー・ソングライターでしょうか。それともバンドの

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スピッツ「日曜日」 戦車は2人を乗せて

スピッツ「日曜日」 戦車は2人を乗せて

ジャジャッ ジャジャ ジャジャッ ジャジャ
ジャジャッ ジャジャ ジャジャッ ジャジャ 晴れ~た空だ・・・

と疾走感満点で始まっていくスピッツの「日曜日」。あまり歌詞の内容を吟味せずとも、このロック満点の演奏に魅了されてしまいます。

アルバム「名前をつけてやる」(1991年11月25日リリース)の2曲目。1曲目の「ウサギのバイク」がいかにもアルバムのイントロ感満載で、やさしめの曲調だったところ

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スピッツ「楓」 さよなら 君の声を 抱いて歩いていく

スピッツ「楓」 さよなら 君の声を 抱いて歩いていく

1998年3月25日にリリースされたアルバム「フェイクファー」の6曲目。
アルバムからシングルカットされる形で、98年7月7日に「楓」と「スピカ」が発売された。近年は、先にシングルがいくつか発売され、曲が溜まってくるとアルバムにまとめるという流れが主流だよね。
当時は先に「アルバム」、そこからシングルカットされるのが主流だった。このあたりも、ネットの普及なんかが影響しているような気がするなあ。

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スピッツ「さらさら」 ゴリゴリ 力でつぶされそうで 身体を水につくりかえていく

スピッツ「さらさら」 ゴリゴリ 力でつぶされそうで 身体を水につくりかえていく

2013年5月15日に「さらさら/僕はきっと旅に出る」の両A面シングル。全作の「シロクマ/ビギナー」から2年8カ月ぶりのリリースだとウィキペディアには書いてあった。アルバム「小さな生き物」の当時は東日本大震災などがあって、多忙により、スピッツから離れていた時期。ニュースで、震災後に草野さんが体調を崩してライブが延期になったなどの報道には接したけど・・・。

2011年3月11日をはさんで、2年8カ

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