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2023年6月の記事一覧

私という我々

私という我々

「私という我々」は、宇宙の中でそのまま存在しています。
「私という我々」は時に三次元の世界を旅をしたり、時には三次元炭素体ユニットを用いて、繁栄や滅亡の過程を経験したりもします。
しかし、本来ならば物質的な身体に閉じ込められているはずの「私という我々」が、まるで新たな領域にアクセスしたかのように、より進化した状態へと進んでいるような気がします。
もしかしたら、これによって宇宙自体が大きな変化を迎え

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鍵なし自転車

鍵なし自転車

※睡眠のきっかけは無意味な物事、

ある日、私は広場でふと立ち止まった。
そこには鍵のない自転車が置かれ、駐車された車があった。
不思議な光景に心を奪われ、私はその場所に引き寄せられた。
自転車の存在は私の好奇心をくすぐり、鍵をかけずに置かれた自由さに魅了された。
それはまるで私自身の心の中に秘めた欲望や夢のように感じられた。
広場には他の人々も集まってきた。
彼らもまた、自転車の奇妙な存在に興味

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現象

現象

※「顕在意識から発せられるものよりも、潜在意識から発せられるものの方が影響力が大きいと言えます。ラブソングに感動して涙を流したり、良いと判断したりするのも、結局は私たちの判断や認識の結果です。
しかし、時には「なんじゃこりゃー」と驚きの感情が湧き上がる瞬間があります。そうした瞬間には一瞬でも強烈なインパクトがあります。このような影響力は、言わば現象そのものと言えるものです。」

彼はただの音楽家で

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心筋ワルツ

心筋ワルツ

※続きはありませんが、、、

ある時代、医学界において心臓病の治療方法に革新的なアプローチが生まれました。
それは、音楽の力を利用した治療法でした。物語の主人公は、天才的な音楽家であり心臓専門医でもあるユリアン・ヴァンダークローフトです。
ユリアンは、若干の心臓疾患を抱えながらも、音楽の才能に恵まれていました。
彼は自身の病状を克服し、他の人々の心臓病に苦しむ人々を救うために、心臓病を治す音楽の力

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潜在笑

潜在笑

それにしても夢の中で爆笑とか、目覚めてみたらなんでこれがおかしいのか?潜在的笑い?「一方通行風船」の何処が笑えるのか、しかし爽やかな夢である事は確かです。

ある日、おじいさんと孫が公園で風船を遊ばせていました。風船が風に舞い上がると、おじいさんが言いました。
「孫よ!風船はまるで夢のようだね。でも、風が強くなるとどこか遠くへ飛んでしまうんだよ!」
すると、孫は笑って答えました。
「おじいさん、じ

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トマト音楽と不思議な水

トマト音楽と不思議な水

蒸し暑い夏の日、私は久しぶりに生まれ故郷へと足を運んでいた。
手には新鮮なトマトを持ち、その赤い実は太陽の光を浴びて輝いていた。
街の風景が目に入ると、驚きの光景が広がっていた。
通りを歩く若者たちは、靴の中に仕込まれた装置から音楽を奏でながら歩いているのだ。
靴が地面を踏みしめるたびに、リズミカルな音色が響き渡り、街全体が一つの楽器になったかのようだった。
この町ならではの風習に、私は笑みを浮か

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脳の真理(心理)

脳の真理(心理)

射撃の腕は世界一と謳われるモンスターが、自らの脳が全世界や宇宙そのものであるという驚くべき真実を悟りました。
しかし、この真理に疑問を抱く他の人々は、自らの存在が一体何なのかを探求せざるを得ませんでした。そして、彼らはあるゲームに挑むことになりました。
そのゲームとは、モンスターと対峙し、彼を説得しなければならないというものです。
ただし、失敗すれば即座に射殺されてしまいます。

ゲームは始まりま

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珈琲再生

遥か彼方の宇宙から、銀河の果てからやってきた巨大マシーン。その姿は、星を飲み込むような巨大さと謎めいた輝きに満ちていた。地球の人々は興奮し、驚きの声を上げました。
宇宙人たちは我々の好物を理解しており、そのマシーンが何を求めているのかを直感的に感じ取ったのです。そこで、地球中のコーヒーマニアやバリスタたちが集結し、マシーンにふさわしい究極のコーヒーを作ることを決意しました。
世界中のカフェやコーヒ

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収集の日々

緑と茶色が調和した2対1の比率。これがまさに黄金比率、植物の葉の中に秘められた黄金の法則です。そこに陽光が当たれば、もはや至福の境地を超えるものはありません。
夏のクリスマスツリーほど元気な木は他にありませんよね。その生命力に感動すら覚えます。
一方、一般の人々は騒々しく相手を負かそうとすることに勝ちを見出すのでしょう。ですが、私は敗者となることでさえ喜びを感じます。自由に行動し、無視されることは

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