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UXライティング

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UXライティング、マイクロコピーの記事を集めてます
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CVを高める10の手口を解説!手口5 不安を先回りして安心を提示する「先回り約束」

CVを高める10の手口を解説!手口5 不安を先回りして安心を提示する「先回り約束」

こんにちは!博報堂プロダクツ コピーライターのNamiokaです。

「ことばのUXラボ」では、UXライティングの研究としてさまざまな企業・サービスのWEBコンテンツをチェック。気になる事例を持ち寄って、日々議論を重ねています。

今回は、「誰でも使える!CVを高める10の手口」シリーズの5回目。
10の手口もいよいよ折り返し地点までやってきました。
今回は、不安を先回りして安心を提示する「先回り

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「ツイートする」をボタン文言にするという発明

「ツイートする」をボタン文言にするという発明

前回のnoteでCTAのボタン文言の話を書きましたが、今回もまたCTAのボタン文言についてです。

サービスの開発やマーケティングに関わっている方が、サービスを世に広ためにための手段として誰しもが一度は考えるのが、サービス名の動詞化です。わかりやすく言うと、Googleで言うところの「ググる」というやつです。

私はコピーライターやUXライターとしてテック企業で働いていますが、社内のマーケターやプ

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UXライティングにおけるCTAのボタン文言は「名詞のみ」か「名詞+する」か問題

UXライティングにおけるCTAのボタン文言は「名詞のみ」か「名詞+する」か問題

通常のUXライティング業務に加えて、最近私が社内で取り組んでいるのが、ライティングガイドラインの作成です。

私はこれまで組織に1人のUXライターとして働いてきたので、基本的にはプロダクトに関わるすべてのテキストを自分でレビューしていました。なので、表記揺れを防ぐための最低限の表記ルールは用意してきましたが、自分の中にルールがあれば、ライティングガイドラインとして明文化する必要性は特にないと思って

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UXライティングとは何か?現役UXライターが事例で解説

私は現在、あと払い決済サービス「ペイディ」を提供する株式会社Paidyで、UXライターとして働いています。前職の楽天でも、アプリやウェブサービスのUXライティングを担当していました。

私がUXライティングに取り組み始めたのは2019年頃でしたが、当時に比べるとUXライティングの知名度も高まり、日本語の専門書も発売されています(UXライティングの勉強におすすめの本はこちら)。

しかし、まだまだU

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「シリコンバレーのUXライターが語る、UXライティングの重要性」参加レポート

「シリコンバレーのUXライターが語る、UXライティングの重要性」参加レポート

先日、丸の内weworkにて行われた「シリコンバレーのUXライターが語る、UXライティングの重要性」というイベントに参加してきました。

UXライティングという分野をつい最近知って気になっていたのと、All Turtlesさんもサイトが素敵だなと思っていたので、compassで「参加できます」の表示を見た時は非常に興奮しました。何度もその画面を開いて“合格通知”を眺めては、にやにやしながらwewo

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【超まとめ】UXライティングにオススメの神サイト9選(UXライター)

【超まとめ】UXライティングにオススメの神サイト9選(UXライター)

UXライティングをご存知でしょうか⁉️

現在、アメリカのGoogle、Appleなどの大企業を中心に熱心に取り組まれているホットな文章術です⭐️

例えば、オバマ大統領選挙ではWebページで、ちょっと言い回しを変えただけで、クリック率が約40%も上がりました。

UXライティングは超効果的な文章術です。

最近は「UXライティング」が市民権を得てきたと思いますが、まだまだな日本では一般的ではあり

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UXライティングにおける「個性」と「透明性」

UXライティングにおける「個性」と「透明性」

UIテキストにユーモアや遊び心などの情緒的な抑揚を付与することで、プロダクトに対するユーザーのエンゲージメントを高めることは、UXライティングの手法のひとつです。

例えば、こちらの事例です。

これは、Slackで未読メッセージがひとつもなかった時に表示される、いわゆるエンプティステートと呼ばれるものです。シンプルに表現すれば「未読メッセージはありません」とだけ表示すればよいところを、なんとSl

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AppleのUXライターに学ぶ「言葉のレンズを通してデザインする方法」

AppleのUXライターに学ぶ「言葉のレンズを通してデザインする方法」

先日行われたAppleの開発者向けイベント「WWDC22」で、AppleのUXライターが登壇してインターフェースのライティングについて解説するセッションがあったことを、こちらのツイートで知りました。

早速動画をチェックしたところ、あまりにも学びが多過ぎて大興奮だったので、自分にとって学びや発見があった部分を中心にまとめておきたいと思います。有難いことにTranscriptが公開されているのでその

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UXライターがテキストを書くときに気をつけている9つのこと

UXライターがテキストを書くときに気をつけている9つのこと

4月に人生初の著書となる「秒で伝わる文章術」を出版しました。

著書の中でも「短いは正義」ということを繰り返し伝えていて、とにかくテキストは短く書くことが大切だと思っています。

なのですが、本というメディアの特性上、数千字の数ページで出版するわけにもいかず、ある程度のボリュームになっています(それでもかなりコンパクトにはまとめているのですが)。一冊読み切るにはそれなりの時間を要するので、まとまっ

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【CVRが大幅に向上】UXライティングでアプリのプッシュ通知を改善するには

【CVRが大幅に向上】UXライティングでアプリのプッシュ通知を改善するには

アプリに関わるテキストのライティングの中で、UXライティングの効果を最も実感しやすいもののひとつが、アプリのプッシュ通知です。

プッシュ通知は画像を添付することも可能ですが、あくまでメインはテキストで、フォントや文字サイズなどのデザインをコントロールすることもできません。そのため、シンプルにテキストの訴求力が問われます。

逆に言うと、テキストの改善だけで大きな効果が期待できるので、必要なリソー

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SmartHRのUXライティンググループが目指すもの

SmartHRのUXライティンググループが目指すもの

はじめにSmartHRのUXライティンググループのマネージャーをしているotapoと申します。

2020年8月に、当時のSmartHRではまだ海の物とも山の物ともつかぬ「UXライティング」を冠したチームを立ち上げてから約1年半が経ち、SmartHRでのUXライターの動き方や、今後目指していく方向が見えてきたので、一度まとめておく目的で、この記事を書いています。

抽象度高めの内容になっております

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予期的UXとコピーライティング(とUXライティング)

予期的UXとコピーライティング(とUXライティング)

遠くかけ離れたものに同質性を見出せるのは、鋭い洞察力のあかしである。

ーアリストテレス(古代ギリシャの哲学者)

これは、私が非常に好きな言葉で、物事の思考を深める際に、指針となっている言葉のひとつです。全く異なる領域の本を読んだり考察を進めていく中で、「これは同じことを言っているな」と感じたり、二つの異なる領域が交差することで、新たな発見が生まれる瞬間があり、強い知的興奮を覚えることがあります

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