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認知症✧介護

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私の経験をもとに、認知症介護についてなどをまとめています☺︎
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#在宅介護

やっぱり自分なんだな

やっぱり自分なんだな

考え方は自由
zoomでの認知症予防の講義で
講師の方が言った言葉

「私は絶対認知症になりたくない」
「家族に絶対認知症になってほしくない」
だから、認知症予防の講義をしていると

それを聞いた瞬間、
まだ講義も始まってないのに
zoom遮断してやろうかと思いました

認知症の方やその家族は
それを聞いたらどう思うだろう

私はとても気分が悪かったです
傷つきました
不快でたまりませんでした

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家で暮らすということ

家で暮らすということ

✩話が合わない

私には姉と兄がいます
兄は優しいですし
いらないことは言いません

いらないことって
私が聞いたら怒ることや悲しむこと

でも姉は違います

昔から好きではなかったです

好きでも嫌いでもなく
ただ兄弟であるというだけ

何か相談することがあればします
でもだいたい意見が合わない

考え方が違うし
モノの見方が違います

私にとったら冷たい人間
そんな風にも思います

そして自分

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憶えてくれてる人がいる

憶えてくれてる人がいる

認知症になるってどういうことなんだろう

新薬のことが話題になり
今日も職場で話をして
doctorからも話を聞きました

アルツハイマー型認知症って
脳にアミロイドβやタウタンパクという
たんぱく質が異常にたまって
それに伴い脳細胞が損傷したり
神経伝達物質が減少したりして
脳の全体が萎縮して
引き起こされると考えられています
(諸説あり)

なんでたんぱく質がたまるかなどは
わかっていないよう

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自分を認めて受けとめる

自分を認めて受けとめる

✩働きたい気持ちは忘れない
最近、仕事で若年性認知症の方を
担当することになりました

60歳の男性で働きたい希望がある

別のことで入院して
頭部MRIの検査で脳の萎縮がわかり

若年性アルツハイマー型認知症と診断
されました

さっき言ったことを忘れる中でも

働きたいという願望があります
その気持ちは忘れていないのです

私のお父さんも
働きに行ってくると言って
デイサービスに行っていました

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世界を敵に回しても

世界を敵に回しても

✩意識しないほどの当たり前の日常

毎日毎日
お母さんはお父さんのことを考えていました

お父さんはお母さんの一部で
それがお母さんの生きがいにも
なっているように思います

お父さんが定年して
夫婦でゆっくりした時間を過ごす
そんな当たり前のような日常が
当たり前にくると思っていました

当たり前すぎて
意識もしていなかったかもしれません

若年性アルツハイマー型認知症と診断されてからは
一緒に

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なんでもアルツハイマー

なんでもアルツハイマー

✩不確かな診断

お父さんがアルツハイマー型認知症と
診断された10数年前

その時って何でもアルツハイマー型認知症
と診断されて
薬もアリセプトしかありませんでした

先発品しかなかったので
薬も高額でした

今さらになりますが
アルツハイマー型認知症だったのか…
何かほかの認知症も併発していたのではないか…

それこそ前頭側頭型よりではと
今なら思います

またアリセプトが原因で
興奮したり唾

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投げやりにならないで

投げやりにならないで

✩この先の不安

お父さんが認知症になって
急に怒ることも出てきて
手を出そうとしたり
出したこともありました

言っていることも辻褄が合わなくて
『ここは家じゃない』
『俺の服がない』

興奮していると
『お前誰や』
って言われることもあって

『娘?娘って何や』
って言わたり

私よりお母さんの方へ
強く当たっていました

それを見てるのは毎日辛くて
だんだんと認識できなくなってるのか
このま

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変な気を使わない

変な気を使わない

✩同じ悩みをもってる

私のお父さんは10数年前に
若年差アルツハイマー型認知症
と診断されました

今なら前頭側頭型認知症よりの
アルツハイマー型認知症だったんじゃないかな
とか思うわけです

当初はアリセプトしか薬はありませんでした
ジェネリックもなく
自立支援医療も申請していなかったので
とてもお金がかかりました

最初は何でも手探りな状態

認知症の種類も症状も
薬の種類も
お金のことも

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できることは前もって

できることは前もって

☆新しいかたち
コロナで在宅介護も変わりつつあります

介護サービスも利用を減らしたり
感染予防にエプロン、ゴム手袋、
フェイスシールドなど
できる限りのことはする

とりあえず今はそれで乗り切るしかない

在宅介護をしている方の話を聞くと
介護サービスを減らしている方も多いです

そこで勘違いしてほしくないこと!
介護サービス減らしても生活できるってことは
普段の介護サービスの量は
使いすぎなん

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できることは前もって②

できることは前もって②

誰もやらなかったらやるしかない

この先も何があるかわかりません
それは誰にもわからないし
予想はできません

悪いことも考えたくはありません

でも私は悪いことを考えるんじゃなくて
転ばぬ先の杖を用意しておくことは
必要かなと思います

その時になって考えてたら
遅いことがあります

今は介護サービスを利用せずに
在宅生活ができてるから大丈夫
でも何か起こってからでは遅いこともあります

主たる

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ただいまの場所

ただいまの場所


✩支える側と思われてるけれど

認知症介護をしていて
お父さんのことを支えていると周りから見えても
私がお父さんの存在に支えられています

身体的には私が支えていますが
心の面ではお父さんが支えていくれています

お父さんだったから
認知症という病気について知ろうとしたし
どんな制度があるのかも調べました

お父さんの症状の進行とともに
感じる、考える、家族の気持ち
環境の変化
変わっていく日々

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映画みたいに

映画みたいに

✩そんなわけない

認知症の映画は色々ありますが
観る人によっては

そんな映画みたいに上手くいかない

そう思う人もいると思います

若年性認知症の男性が主人公であれば、
会社の人が支えてくれたり
家族が献身的に介護したり
だんだん認知症の症状も進んできて

最後は穏やかに施設で過ごすような

そんなあたたかいアットホーム感のある
認知症の映画があったとします

それを観てどう思うか

私は必死

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心は残ってるは本当

心は残ってるは本当

✩優しい気持ちのまま

前回のnoteでは
お父さんが急に怒り出して
手が出る、足が出る
それがとても怖かったと書きました

確かに怖かったのですが

本当に叩こうとしたり
本当に蹴ろうとしたり
私たちに当てようとはしませんでした

フリをするみたいな

本当に叩いてはいけない
蹴ってはいけない

そう理性や本能は働いているのだと思います

ダメだということはわかっていて

自分のこと、家族のこと

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30分前の記憶

30分前の記憶

⭐︎毎日16時に

お父さんがデイサービスから帰って来るのは
大体15時30分

とりあえず、一息ついたら
16時からはどんどん不安になっていきます

『もうそろそろ帰るわ』

『どこに帰るん?』

『家に帰るねん』

『ここが家やで』

『そうか?』

『今、仕事(デイサービス)から帰って来てお茶飲んだとこやん

そこにコップ置いてあるやろ?』

はて??

30分前のことを忘れています

結局

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