#映画
映画『三島由紀夫VS東大全共闘50年目の真実』観た
私の大学時代にはまだ民青の立て看が残っていた。時代的には新人類などと呼ばれ、シラケ世代の更にあと。日本の青年期の強烈なエネルギーが放出されたあとのあとだった。
祝祭のあとの脱力感と虚無。なにかに真剣に向き合うことが軽んぜられる風潮があったように思う。あくまでもマスコミが作り上げた時代の空気だろうけれど。
そして、バブルが始まり、何だかカオスな時代だった。世の中にはキンキラキンな気分が蔓延しはじ
映画『BLUE GIANT』観た JAZZは一期一会よ
前から気にはなってた『BLUE GAIANT』。アマゾンの配信で観た。料理作りながら「音、聴いとこう」と思ったけれど、引き込まれてしまった。
JAZZは、流行りの音楽ではなく一部の愛好家が好むもの。最近の映画の中では、そんな位置づけで語られることが多くなった。『ラ・ラ・ランド』でも好きなものは好き、と時代に背を向けるライアン・ゴズリングが演じる主人公はジャズピアニスト。現在のJAZZに与えられた
『ベルリン天使の詩』から『ドライブ・マイ・カー』
note探ってたら『ドライブ・マイ・カー』の記事が…。ちょっと思い出した。
2年前の4月に転職して、毎朝Y駅の中央改札から雑踏を横切ってS線まで歩く毎日になった。その度に思い出すのが「ベルリン天使の詩」のダミエルの眼。堕天使の彼は人間社会に興味を惹かれ、この世界に降りてくる。この世界に降り立った瞬間、モノクロームの世界に色がつくのが味わい深い。
妄想に浸れば私の頭もモノクロームの世界とカラフル
「人生はチョコレートの箱のようなもの。開けてみないと分からない」
『フォレスト・ガンプ』1994年公開
「人生はチョコレートの箱のようなもの。開けてみないと分からない」
ガンプの母が遺した金言。映画を見たそれぞれの観客に届く言葉だろうと思う。
純真なガンプに「僕はチョコレートを150万個だって食べられるよ」と当たり前のような顔で言われると、希望が世界中に広がっていく。信じることは可能性を無限に広げる。
映画の中で繰り返し見せられるのは、
「誠実さ」「素直
『枯れ葉』に希望をみた2023年小晦日
というわけで、年末は30日に友人Tと『枯れ葉』、大晦日に一人で『PERFECT DAYS』を観た。ついでに29日は、孫に誘われて『SPY✕FAMILY』を鑑賞。このパターンは、今後の年末の過ごし方として定着させて良いかも知れない。幸せな三日間だった。
30日: アキ・カウリスマキ『枯葉』
『過去のない男』を観た時に、少しだけフィンランドについて調べてみた。私にとって彼の国は、北欧の小国ではある
『市民ケーン』から『タクシー運転手 約束の海を超えて』
オーソン・ウェルズは、私の世代ではニッカウヰスキーのCMに出ていたヒゲのオジサマ。
その監督デビュー作『市民ケーン』は、新聞王であったケーンが最期に残した言葉「バラのつぼみ」の意味を解き明かそう、と彼の生涯を回想形式で辿る形で物語は展開します。
言うまでもないほどの名作。
「バラのつぼみ」の意味については様々な解釈があるようですが、わたくしが思い出すのは、ソフィアで受けたハビエル・ガラルダ神